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男鹿温泉エロなまはげ、女湯に乱入お触り

 秋田県男鹿(おが)市の男鹿温泉郷の旅館で昨年12月31日、5人組の「なまはげ」のうち1人が女湯に侵入し、入浴中の女性宿泊客数人の体に触っていたことが12日、分かった。暴走したのは帰省中だった県外の20代の男で、酒に酔っていたという。なまはげは国の重要無形民俗文化財で、大みそかに地域の若者らがなまはげに扮(ふん)し、民家を回る伝統行事。温泉郷では50年以上前から、宿泊客にもなまはげを披露してきたが前代未聞の事態だという。

 泥酔したエロなまはげが女湯に侵入し、裸の女性に触る暴挙に出た。大みそかの午後8時半ごろ、5人のなまはげが旅館ロビーで宿泊客に伝統行事を披露していたところ、1人が抜け出し、女性用の大浴場に侵入。県内から宿泊に来て入浴中だった若い女性と母親ら数人の体に触るなどしたという。体を触られた女性たちからの苦情を受けた旅館側は、おかみと関係者が謝罪、事態は収まったという。

 女性らは警察に訴え出ていないが、被害者が申告していれば、強制わいせつ容疑に問われる可能性もある行為で、男鹿温泉郷協同組合の山本次夫組合長(73)は「女湯に入るなど、何百年も続くなまはげの歴史の中で前代未聞。言語道断だ」と激怒。このなまはげが所属していた町内会のなまはげグループについて、温泉郷内3年間出入り禁止とすることを決定した。

 もともと、地域の若者が神の使いの「なまはげ」に扮装(ふんそう)して民家を回る風習だが、同温泉郷では50年以上前から、宿泊客になまはげを披露。今回も、温泉郷周辺の2つの町内会がそれぞれ5~6人のなまはげグループを2組用意していたが、そのうち1組の1人が暴走した。

 温泉郷協同組合によると、エロなまはげの正体は、年末年始で近くの実家に帰省中だった県外在住の20歳ぐらいの男で、地元の仲間とともになまはげに参加。なまはげは、訪れる家々で酒を振る舞われるため、侵入時にはすでに酔っぱらっていたという。本人からの女性客への正式な謝罪もまだだというが、県外の自宅に帰宅しており、同組合からは連絡が取れていないという。

 なまはげ関係者は「本当に残念としか言いようがないが、なまはげの問題ではなく、個人的問題が大きいのではないか」と憤慨していた。別の関係者は「振る舞い酒を実際に飲むか、飲まないようにするかなど、なまはげのやり方自体も今後、考えなければ」としており、大きな波紋が広がっている。

[2008年1月13日8時11分 紙面から]

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