経済
スプリング8稼働10年、利用5倍に
播磨科学公園都市の大型放射光施設「スプリング8」(佐用町)に十八日、トヨタ自動車が単独企業では初めて専用ビームライン(放射光の取り出し口)を建設することが明らかになったが、このほかにも企業や研究機関による産業利用が活発化している。一九九七年の稼働から十年が経過し、新技術の実用化など成果も上がってきた。
スプリング8は、稼働当初は学術利用がほとんどだったが、物質を原子レベルで分析する画期的な手段として知られるようになり、二〇〇〇年ごろから企業による産業利用が増加。初年度に全体で三百件程度だった利用件数は、ここ数年、約千五百件に増えた。
現在、稼働中のビームラインは四十九本に上る。このうち、トヨタグループの豊田中央研究所(愛知県)をはじめ川崎重工業や神戸製鋼所など十三社が二本を共同で運営。新薬開発を狙う製薬会社二十社が一本を運営している。三菱化学(東京)などがアルツハイマー病関連タンパク質の立体構造を解明するなど、成果も出ている。
こうした動きを支援するために、県は敷地内に研究支援センター「県放射光ナノテク研究所」を整備し、二十五日に開設する。住友ゴム工業グループのSRI研究開発(神戸市中央区)など民間企業二社や大学の研究機関が常駐し、素材開発の研究などを行う予定。ほかにも入居を希望する企業があり、協議を行っている。(小林由佳)
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