2008年1月9日 [水]
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オスプレイ、エンジン停止訓練想定 米軍内部文書で判明

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オスプレイ、エンジン停止訓練想定 米軍内部文書で判明

 米軍普天間飛行場代替施設の運用をめぐり、米海軍が1996年当時、米海兵隊の次期主力機のMV22垂直離着陸機オスプレイの配備を前提に、エンジンを停止させて着陸する訓練や単発エンジンによる着陸訓練を想定、最大必要滑走路長を約1575メートル(5170フィート)としていたことが米軍内部文書で分かった。現在の普天間移設案の滑走路長(1600メートル)に収まる長さで、同移設案でも同様の訓練を想定しているのは確実だ。
 移設案の環境影響評価(アセスメント)では県が訓練形態などの情報開示を防衛省に求めているが、同省は米軍と調整中として詳細を明らかにしていない。
 内部文書は96年7月11日付で、SACO(日米特別行動委員会)当時の代替施設案の滑走路をめぐり、オスプレイや各種戦闘機の離着陸距離とも比較して滑走路の長さを議論。積載量の変化やブレーキの制動状態に応じて、それぞれ滑走路長を算出した。
 回転翼機の通常の離着陸には約487メートル(1600フィート)で十分だと説明。「だが、上空でエンジンを停止させて着陸する『オートローテーション』飛行訓練や単発エンジン着陸訓練、編隊離着陸などの習熟訓練には、最短で約792メートル(2600フィート)が必要だ」と訓練飛行のためさらに長さが必要と強調した。
 オスプレイは回転翼機のように垂直離着陸できる上、固定翼機のように滑走して離着陸も可能で「貨物を載せず24人が乗り組んだ場合はヘリコプターのように垂直離着陸が可能で、ヘリの(訓練用)最短離着陸距離である約792メートルが適用できる。最大積載量を積んだ場合は垂直離着陸できない」と運用形態によってさらに長さが必要だと解説している。

(1/4 9:46)

 
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