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太田知事、出馬を断念 (1/3ページ)
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来年1月10日告示、同27日に投開票される大阪府知事選で、3選を目指していた現職の太田房江知事(56)が3日、緊急記者会見し、「今の状況では出馬は不可能」と述べ、出馬を断念する意向を明らかにした。11月に相次いで発覚した自身の「政治とカネ」の問題で府民の批判が強く、自民、民主、公明、さらに後援団体の主力で過去2回の選挙を支えてきた連合大阪の推薦が得られないことが決まったため。最後まで出馬に意欲を見せていたが、立候補しても勝算はないと判断したとみられる。
この日午前、太田知事の後援団体「21世紀大阪がんばろう会」が大阪市内で緊急会合を開き、知事の政務を担当する山田信治・知事秘書(特別職)が、午前11時から太田氏の出馬断念の記者会見を開くことを伝えた。会合は20分ほどで、異論は出なかったという。
太田知事をめぐっては、11月に入り、身辺で「政治とカネ」をめぐる問題が相次いで表面化。まず東京の政治団体「太田房江を支える東京の会」が、知事の母親のマンションを事務所にしていたことが発覚。さらに母親のマンションに移転するまで、おいが住んでいた別のマンションを事務所にしていたことも分かった。また、府内の中小企業経営者らでつくる「関西企業経営懇談会」の会合に計11回出席し、会費から講師謝礼として1回あたり50〜100万円計883万円を受け取っていたことも新たに判明した。