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太田知事「反省している」会見で改めて謝罪

2007.11.20 21:53
このニュースのトピックス不祥事

 次々と明るみに出る大阪府の太田房江知事をめぐる「政治とカネ」の問題。多額の講師謝礼を受け取っていた「関西企業経営懇談会」の会員の企業11社が約18億円の契約を府と締結していたことが公表された20日、太田知事は定例会見に臨み、一連の問題に反省の言葉を述べ、講師謝礼883万円全額を府に寄付することを確約した。29日にも1月の知事選に出馬表明する予定で、府議らからは「身辺問題にけりをつけたいのではないか」との見方も出ている。

 太田知事は会見の冒頭、謝罪しなかった7日の会見とは打って変わって、一連の「政治とカネ」の問題について「府民の目線からみて理解していただけない点があり、反省している。申し訳ない気持ちでいっぱい」と反省の気持ちを表明。そのうえで、「法律上、正当かどうかということと、府民が求める高い倫理観には差がある。首長には高い倫理観が求められており、これから十分に注意して職務にあたる」と心を入れ変えることを明らかにした。

 特に、懇談会の会合で講師謝礼として5年間で883万円を受け取っていたことについては、「多額であり疑問をもってみられるかもしれないという気持ちがあった。政治家としてきっぱりしていなかったと反省している」とはっきり述べ、公選法で寄付行為が禁止されていることから、知事を退任した後で、府に寄付する考えを示した。知事は「福祉や文化振興などに役立つ形で使うことができるようにしたい。知事の職が終わり次第すぐに、責任をもって履行する」とし、懇談会に今後呼ばれても「講師料はゼロ、飲食を伴わずに参加します」と述べた。

 報道陣に前回の会見から一転して反省の言葉を表明したことには、「政治家として考えた結果。批判は批判として真摯に受けなければ」と説明した。

 一方、今回の問題で給与カットしないのかと問われると、「(それは)府政でミスしたときにやること」と強い口調で返す場面も。最後は、前回「もういいでしょう」と言って会見場を後にしたのと違い、「ありがとうございました」とていねいに礼を述べ、会見を終えた。

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