がい(害)にする |
こてんこてんにやっつけること。稽古で激しくしごくともいう。 |
顔じゃない |
その場にふさわしい番付の実力や貫禄がないことをいう。「そんなところへ顔を出す身分じゃない」「大きな顔はできない」といったような意味。 |
かずさ道 |
大きいことを小さくいう嘘。 |
堅くなる |
硬くなる意味ではなく、怒ること。 |
肩透かしを食う |
相撲で攻め込みながら、肩透かしをくったように、自分の要求を相手に上手くかわされること。 |
がちんこ |
真剣勝負のこと。八百長の反意語。麻雀などでも「がちんこでいこう」といえば「今日は手を抜かないぞ」という意味になる。両力士が激しく当たり合うと、ガチンという音がすることからきている。 |
かまぼこ |
稽古をさぼること。ずっと板ベイに背中をくっつけて立っているところから、板かまぼこを連想した言葉。 |
かわいがる |
稽古でさんざんに痛めつけること。下位力士が上位力士に稽古をつけてもらえば「あんま」だが、これを上位力士からみて激しくやると「かわいがる」ことになる。こうした猛稽古によって、結局は強くなっていくのだから「かわいがる」といってもおかしくないわけである。 |
き(柝) |
力士に出番を知らせたり、儀式に際して呼び出しが打つ拍子木のこと。桜の木でできている。 |
北向き |
変わり者、すねっぽい人のこと。「北向く」といえば、怒る・すねる。これは「北向き天神」から「北向き変人」としゃれて出来た言葉。 |
きめる |
相撲社会の隠語では「何々をする」という場合、行動的な意味はすべて「・・・・きめる」というように用いてきている。 |
日下山を極(き)める |
その昔、日下山(くさかやま)矢三郎という、背の高い力士が寝る時、布団から足が出るところから、勘定が不足して足を出すことをいうようになった。 |
くらわす |
ぶんなぐること。ゲンコツを”くらわす”という。 |
化粧立ち |
仕切りの際、その気もないのにあたかも立ち上がるような素振りををすること。 |
ごっつあん(ごっちゃん) |
ごちそうさま、という意味でも使うが、たいていは、ありがとうという広い意味で使われる。物をもらったり、親切にしてもらったりしても使う。もちろん「ごちそうさま」がなまった言葉でもある。 |
こめびつ |
部屋の柱、稼ぎ手。文字通りドル箱のこと。 |
こんぱち |
初めてちょんまげが結えた若い者が、兄弟子である関取の所へ行くと、兄弟子が横綱なら「序の口・序二段・三段目・幕下・十両・幕内・小結・関脇・大関・横綱」と10回指でおでこをはじまれ、ご祝儀がもらえるしきたりになっている。このおでこをはじくしきたりを「こんぱち」という。 |