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大陸と海にはさまれた日本では、梅雨、台風などの激しい気象現象のため、 国民の生命・財産・社会生活に大きな影響をもたらす河川の氾濫、土砂災害、 暴風災害などが毎年発生します。通常は1か月かかって降るような雨が1日で 降ると、河川の氾濫や、山崩れ・がけ崩れなどが発生して人々の生活や生命 を脅かすようになります。ここでは、まず、大雨の特徴について述べます。
台風や梅雨前線、低気圧は広い範囲に大雨を降らせます。一方、夕立など
は狭い範囲に短い時間に激しい雨を降らせます。
一般に、激しい雨ほどその範囲が狭く、長続きしにくいものです。
しかし、台風や梅雨前線などは、発達した雨雲を次々につくり、激しい雨を
広い範囲に降り続かせます。記録的な大雨をもたらした気象の原因が何であ
ったかを調べてみると、10分間や1時間の降水量の記録では、雷雨、前線
、低気圧などによるものが上位を占め、1日の降水量の記録では台風が上位
を占めています。
また、短時間(1時間程度)の激しい雨は、全国的に発生していますが、
1日程度続くような大雨になると、九州や関東から西の太平洋側に面した地
方で多く発生します。
これは、この地方が南からの暖かい湿った気流の影響を受けやすいためと考
えられます。
「集中豪雨」は、狭い範囲に大量の雨の降る現象です。夕立の時のよう
な激しい雨が、何時間も続くことが特徴です。「集中豪雨」が発生するため
には、大雨を降らせている雨雲に、雨の源である多量の水蒸気が持続的に運
び込まれる必要があります。
このようなメカニズムがどのように維持されるのか、など「集中豪雨」予
想のための研究が進められています。
台風が日本に近づいてくるときに、日本付近に梅雨前線や秋雨前線などが停 滞していると、台風が遠くにあるうちから強い雨が降り出すことがあります 。このようなときには、雨が降る時間が長くなることが多く、さらに台風が 通過するときに一層激しい雨が加わって大雨となり、大きな災害につながる ことがあります。