webザテレビジョン：ドラマアカデミー賞

救命病棟24時
フジ系

「救命…」が30回記念を完全優勝で決める


	取材に行ったのはちょうど最終話を撮り始めたころでした。忙しい収録スケジュールの中、「ドラマアカデミー賞」用に撮影時間を用意していただきました。余りのタイトスケジュールのため、緊迫した雰囲気になると思いきやカメラマンが「テレビジョンアカデミー賞でーす」と声をかけると、出演者からいっせいに拍手が。記者もうれしくなるほどみなさんの喜びが伝わりました。

7/3～9/18(火)夜9:00-9:54放送／脚本=福田靖、飯野陽子、橋部敦子ほか／演出=田島大輔ほか／主題歌=「いつのまに」DREAMSCOMETRUE／出演=江口洋介、松雪泰子、伊藤英明、須藤理彩、田畑智子、小日向文世、宮迫博之、谷原章介、渡辺いっけいほか

天才外科医・進藤（江口）が、チームワークの悪い港北医大救命救急センターで復職し、さまざまな患者と向き合っていく。全作とテーストを変え、エンターテイメント性たっぷりに見せつつ、救命センターで働く者たちの人物像を深く描き、重厚で骨太な群像劇に。

江口洋介
「救命病棟24時」フジ系

2位にWスコアの圧勝で江口が受賞！

前作に続き、再び進藤役で同部門2度目の受賞。進藤が再び救命救急の世界で活躍するさまをあくまでクールに表現しつつ、内に秘めた医療への情熱も伝えた。“ひと屋根”のあんちゃんのイメージが強い江口だが、とにかくカッコいい進藤で、それに並ぶハマリ役を確立した。


	江口洋介さんが進藤一生役で２度目の受賞。「本当はもっとみんなと絡んでいきたいんですけど、救命メンバーを“よーしやるぞー”って引っ張っていくと進藤じゃなくなりますからね」と笑いながら語っていた江口さん。「徐々にユーモアも見せていければ」とパート３へ向けての抱負も話してくれました。

国仲涼子
「ちゅらさん」NHK総合ほか

国仲が朝ドラで初の主演女優賞に！

沖縄育ちの元気で明るく大らかな恵里役で、一躍お茶の間の人気者に。ズンズン人の心に入り込んでいく恵里を嫌みなく、まっすぐに演じた。特に、見る者の心まで明るくする屈託のない笑顔が印象的。大役を見事に務め、朝ドラヒロインでは初の、同部門受賞の快挙を成し遂げた。


	朝ドラのヒロインという大役で主演女優賞に輝いた国仲涼子ちゃん。受賞コメントを取材していると「私はどの層から支持されたんですか？」とマニアック？な質問を逆にされてしまいました(笑)。ドラマアカデミー賞初受賞にもかかわらずこの賞のことをよく知ってて、こぼれるような笑顔でずーっと答えてくれていたので、なんだか嬉しくなっちゃいました！

阿部寛
「できちゃった結婚」フジ系

安定した高支持で阿部がついに初受賞

ここのところ助演としてバツグンの存在感を発揮し、作品へのスパイスを効かせている阿部が、得意のコミカルな英太郎役でついに初受賞！　恋人に愛想を尽かされ慌てて司法試験の勉強に励むも、どこかクスッとさせる、英太郎ゆえの一生懸命さを表現。アドリブセンスにも感動！


	「できちゃった結婚」で助演男優賞を意外にも初受賞した阿部寛さん。「自分がやったことで賞がもらえるなんて本当にうれしいですね」と大喜び。「緊張するなぁ。あ、これどうやって持ったらいいの」とトロフィーの持ち方に戸惑ってカメラマンに持ち方を聞きながらの撮影になるなど初々しい初受賞でした。

平良とみ
「ちゅらさん」NHK総合ほか

読者からも熱い支持。平良が激戦部門制す

ヒロインの祖母“おばぁ”ことハナ役で、ナレーションも担当した平良が、史上最年長受賞！　若くて元気で、優しさと愛情に満ちた沖縄のおばぁの、温かい空気を存分に表現。おちゃめな面もかわいらしさに満ち、語りかけるようなナレーションで目頭が熱くなる事も多数あった。


	平良とみさんは、受賞のお知らせを告げたとき、まさに泣き出しそうなほど、喜んでいただけました。当日はドラマの打ち上げで東京に来ていたということもあり、10ヶ月以上に及ぶ撮影の思い出がよみがえったようす。「ほんとうにみなさんのおかげです」と繰り返しおっしゃっていた姿が印象に残りました。沖縄のおばぁをまさに代表するようなとても気さくな方で、本誌記者の私との記念撮影にも快く応じていただきました。沖縄の文化が今回｢ちゅらさん｣で広く支持を受けたことも大変うれしかったようです。

ゴリ
「ちゅらさん」NHK総合ほか

高レベルの戦いを僅差でゴリが制す！

お笑いコンビ・ガレッジセールのゴリが、強豪を抑え栄冠を手にした。古波蔵家の問題児で恵里の兄・恵尚の、子供がそのまま大人になったような魅力を好演。なんともいえないユーモラスな表情と動きに個性が光った。


	ガレッジセールのゴリさんは、本当に自分がドラマで賞を受けたことが信じられないようす。いつトロフィーで殴られるのかと常に警戒していました。写真撮影では、おもしろい表情をたくさんしてくれるなどサービス精神も旺盛。今回の受賞を喜びながらも、やはり「本業はお笑い」との強いプロ意識が感じられました。ドラマ出演で評価を受けながらも、やはりお笑いでこそ評価されたいと語ってもらいました。クランクアップの時には、「ＮＨＫで裸になってやる！」という強い思いを秘めていたらしく、パンツのみの格好に。でもスタッフと出演者がガレッジセールのふたりのためにこっそり花束を用意しており、裸でスタジオに飛び込んでいったところを、主演の国仲涼子ちゃんから花束を手渡されたそう。ほぼ全裸状態で花束を受けとる姿が情けなかったと述懐されてました。