箱根駅伝情報について

→ 箱根駅伝ロードマップ

▽ 箱根駅伝とは
箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)。
その歴史は、大正9年(1920)2月に明治・早稲田・慶應・東京高師の4大学によって
日比谷〜箱根間四大校駅伝としてスタートが切られた。
その後、昭和の戦争をくぐり抜け、戦後の高度経済成長の波にもまれ、
コースやルールを変更して今日にいたっている。
今大会は創設85周年、第80回目を数える。これまでの箱根駅伝においては、
数え切れない人間ドラマを生んできおり、今や日本の正月スポーツの祭典となっている。
日本発祥の「駅伝」は、80年代に「EKIDEN」となり、国際的な競技へと発展した。
これからも、国際的に多くの感動を世界中の人々に与えてくれるであろう。

▽ 箱根駅伝の魅力
箱根駅伝を母胎として、いまや高校、大学、実業団と各地で多種多様な駅伝大会が盛んに行われている。
箱根駅伝の魅力は、やはりもっとも古い歴史を持つ大会であることである。
さらに、全区間の走路が20kmを超えるという過酷さに加え、天下の険と謳われた箱根の山(最高点は標高875m)を
擁すコースであり、都市・海・山を結ぶ東海道・箱根路という最高の舞台にある。
また、箱根駅伝を走った選手は近い将来に世界にはばたく選手である。
彼らの成長を間近にみることが出来るのも箱根駅伝の魅力の一つである。

▽ 襷(たすき)
平成11年から、出雲大学駅伝、全日本大学駅伝においても、出場校がそれぞれ
母校の襷で出場することになった。それまで“母校の襷”といえば
箱根駅伝だけの特徴であり伝統であった。
日本大学はピンク、早稲田大学のエビ茶、中央大学の赤など、
箱根駅伝初出場時の色を今もなお引き継いでいる。
大学によっては先輩の汗と涙の染みこんだ伝統の襷を何代にも渡って受け継いでいるのである。
我が母校の襷は前回大会より箱根神社にてお祓いを受け神様の祝福を受けている。

箱根駅伝は各中継所で繰り上げスタートを行う。
往路の鶴見、戸塚中継所では先頭通過後10分経過後、他の中継所は20分後に繰り上げとなる。
その際、スタートする選手は主催者である関東学生陸上競技連盟の用意した
白と黄色のストライプの繰り上げ用の襷で走り出す。
これは選手にとって母校の襷をつなぐことができなかったという最大級の屈辱であり、
その後数十年にわたり悔しさを抱き続ける選手もいる。

継がれる襷の重さを尊重し、往路は小田原中継所、復路は鶴見中継所に
各大学自前の予備の襷が預けられている。繰り上げのチームも往路のゴール、
復路のゴールは自校の襷でテープを切れるようにと主催者側の配慮によるものである。