芭蕉塚は国道沿いの台地上に見えます。道路沿いに石段がありますが、夏草が繁ると階段が隠れてしまいます。
この台地は「塚の岱」と称する中世館跡になっています。ここには芭蕉の
「しばらくは花の上なる月夜かな」
の句が刻まれた石碑が建てられており、これは飛根の郷士山本耕翁知石が弘化四年(1847)に建てたものです。この館の調査報告の中に、古墳状の土盛があったとするものがありますが、おそらく一里塚であったと推測されています。
「領中大小道程帳」に「飛根村之内駒形塚」と記されています。