東京会場となった昭和女子大には、構内２５０メートルに試写会鑑賞のファン４０００人と、試写会を見られなかった６０００人のファンも招待し、計１万人のファンがパレードに参加し大フィーバーとなった。

　２台のオープンカーに分乗したメンバー６人が姿を見せると、大歓声が響き渡った。パレードに続いて、試写会が行われた人見記念講堂前に敷かれた赤じゅうたんの上で記者会見し、ハリウッド的な豪華演出でファンを喜ばせた。

　坂本昌行（３２）は「何も賞ももらっていないのに…。緊張したし、うれしいけど恥ずかしい」。長野博（３０）も「こういう形で完成披露試写会ができてうれしい。やっと完成したんだ、見ていただいたんだなぁと実感しました」と笑顔を見せた。

　東京のほか、大阪、名古屋、札幌、福岡の計５会場で、同時刻にイベント試写会を開催。スクリーンで見られるチャンスはこの日１回限りとあって、１２万通の応募があった。

　試写会の映像はもちろん、パレードや会見、舞台あいさつなどの模様は、ＷＯＷＯＷの技術協力により、光ファイバー網とハイビジョン映像を使って全会場に配信されるなどプレミア感たっぷりのイベントとなった。

　同作品は鬼才・ＳＡＢＵ監督が手がけたこともあり注目度は高く、東京国際映画祭（１１月１日開幕）に特別招待作品に選出されることが決定。劇場公開予定のない新作が選出されるのは史上初めての快挙だ。ＳＡＢＵ監督は「俺の力」とジョークをとばした。また、釜山国際映画祭（１０月２日開幕）にも正式出品されることも決まった。

　１１月２７日には、ビデオ＆ＤＶＤの発売も決定。井ノ原快彦（２７）は「２回、３回見ないとわからないところがあるので、細かいところはＤＶＤで確認してください」とＰＲ。岡田准一（２２）は「ＳＡＢＵ監督の映画によくある『走るシーン』とカーアクションを見てほしい」と話していた。

★ストーリー★

　八百長が仕組まれていた裏キックボクシング。リングに上がる２人、ヤクザと並んだ２人、チャンスを狙う２人…。会場の熱気が最高潮に達する中、ゴングが鳴る。出会い頭のパンチ、飛び交う銃弾。なだれ込む刑事。その瞬間から追われるハメになった６人の男たち。それぞれが車に乗って逃げる、逃げる。６人を待ち受けるハードラックな運命とは…。

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