宅ふぁいる便開発の経緯

  インターネット商用開始以前から、弊社の研究所や技術系部署から取引き先や大学等と
  ファイル交換を、インターネット上で安全かつ簡単に行えないかとのニーズがありました。

  従来からのFTP方式では・・・
   ・アカウント発行と適切なレベル設定が必要で管理も不可欠
   ・特定の相手以外との交換に限られるいい
   ・専用ソフトが必要で、使い方も難しい
   ・直接には相手のダウンロードを確認できない
   ・インターネット経路上でファイルを盗み見される可能性がある
   ・いつまでもファイルがサーバーに残っている危険性

  電子メールへのファイル添付方式では・・・
   ・インターネット上を流れるファイルを盗み見される可能性がある
   ・大容量のファイルを送れない
   ・相手にファイル(メール)が届いたかどうか定かでない

  上記の課題を解決すべくインターネット上でのファイル交換システムの開発を始めました。
  最初、インターネットリモートドライブ的な仕組みのもの(https://folders.edi.osakagas.co.jp
  を開発しました。しかしサーバー管理者としては、ユーザーアカウントを発行し管理する必要
  があり、ユーザー側は滅多に使わないのにID/パスワードを忘れないでおく必要がありました。
  このため、やはり運用面で負荷が高い等の問題が残っていました。

  そこで、インターネット上での※GreetingCard交換のシステムを参考に、この宅ふぁいる便
  サービスを開発しました。カード交換システムは、トランザクション的に1回で完結する形態
  となっており、アカウント管理等は不要です。現実の宅配便でも、毎回送るたびに、個別の
  伝票を起票し、荷物の受け渡しが処理されています。

  元々、社員用のサービスしてスタートしたのですが、お取引き先とのやり取りの中で、この
  サービスが広く知られることとなりました。

  ※GreetingCardシステムとは
  1995年当時からスタート(http://postcards.www.media.mit.edu/Postcards/)しはじめた
  サービスです。GreetingCardのファイル本体ではなく、そのファイルがあるWebページのURL
  を贈り先に電子メールで通知し、メール受信者はそのサイトにアクセスして自分宛専用の
  GreetingCardをみる、もしくはダウンロードして保管できるというシステム。
  (今回の宅ふぁいる便ではGreetingCardをファイルに置き換えました)

なぜ無料か

  時折、無料であることについての質問をいただきます。
  インターネットは、もともとパブリックドメインという無償公開のボランティアで発達してきました。
  宅ふぁいる便は社内⇔社外、社内⇔社内でのファイル交換に使うために作成しましたが前述
  のように社外にも好評であり、仕組み上、社外⇔社外でのファイル交換にも利用できますので、
  無償で一般に公開させていただいております。また、もし課金するのであればアカウント発行が
  必要となり、そのままでは操作性、管理に影響がでます。

 

お問い合わせ:shiroyagi@filesend.to
宅ふぁいる便(商標登録申請中)は大阪ガス株式会社により
1999年6月からサービス無償提供しております
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