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グレーターロンドンがブリーダーズ・スタリオン・ステーションにスタッドイン

  • 2018年11月05日
  • スタッドインしたグレーターロンドン
    スタッドインしたグレーターロンドン
  • 本年の中京記念(G3)をレコードタイムで制覇
    本年の中京記念(G3)をレコードタイムで制覇
  • すでに大型シンジケートを結成
    すでに大型シンジケートを結成

 11月2日午前7時半ころ、日高町富川東にある有名種馬場、ブリーダーズ・スタリオン・ステーションに、来年から種牡馬として供用を開始するグレーターロンドンが元気な姿でスタッドインした。

 グレーターロンドンは父がディープインパクト、母がロンドンブリッジ、母の父がドクターデヴィアスという牡6歳の鹿毛。日高町福満にある名門、下河辺牧場の生産馬で、母は1997年のファンタジーS(G3)勝ち馬、半姉は2004年のオークス(G1)馬ダイワエルシエーロ、おいは2017年の菊花賞(G1)馬キセキという血統になる。

 グレーターロンドンの競走成績は15戦7勝。窪田芳郎氏の所有馬、美浦の大竹正博厩舎の所属馬として2015年2月のメイクデビュー東京でデビュー。1番人気に応えて初勝利を飾った。デビュー3戦目から休養を挟んで5連勝を達成しオープン入り。本年の中京記念(G3)を1.32.3のコースレコードで駆け抜け待望の重賞初制覇を成し遂げた。

 9月の京成杯オータムH(G3)を蹄の不安で回避。11月1日付でJRAの競走馬登録を抹消した。種牡馬入りに際してはリース形式のシンジケートが結成される。グレーターロンドンは同じ日に新冠町の優駿スタリオンステーションでスタッドインしたゴールドアクターと同じ馬運車に乗車してスタッドインした。

 事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは「グレーターロンドンは、我が国の至宝ディープインパクトを父に、桜花賞(G2)2着のロンドンブリッジを母に持つ良血馬です。半姉ダイワエルシエーロはオークス(G1)をはじめ重賞競走に4勝した女傑で、おいのキセキは昨年の菊花賞(G1)に優勝し、先日の天皇賞(秋)(G1)では3着に入線するなど、近親に綺羅星のごとく活躍馬がおり、大変活力のある母系がバックボーンにあります。マイル前後で披露したスピードと瞬発力は間違いなく一流馬のものでした。本来の実力を完全に出し切ることなく、このたび引退を余儀なくされましたが、今後は種牡馬として、自身の卓越したスピードと良血を産駒に伝えてほしいです」と話した。