12月23日、都内にて『ギター・マガジン・レイドバック(リットーミュージック刊)発売記念 Char × のん スペシャル・トークショー』が開催された。
現在、発売中の『ギター・マガジン・レイドバックVol.1』の表紙を飾ったのん。
ギター・マガジンからのオファーについて、「めちゃめちゃ嬉しかったです。でも、なんで私に(表紙の撮影の仕事が)きたのだろうとビックリしました」と告白。
その表紙について「指が長いし、ナチュラル」と語るChar。
のんが手掛ける音楽に関しても、「彼女らしい。元気だけど、どこか普通じゃない」とパンクな一面を高く評価した。
のんがギターと出会ったのは中学時代。
「地元にいた中学生のとき、子供たちに無料で楽器を触らせてくれる場所があると友達に聞いて行ったところが、町の中央ホール。
そこでギターを貸してもらったのがきっかけ。最初は難しかったですが、のめり込んでいきました」
妹と一緒にバンドをやっていたこともあったという。
「GO!GO!7188のコピーをやっていたバンドです。他にも『神聖かまってちゃん』や『相対性理論』が好きでした」
Charは「知らねぇな(笑)」と即座に反応。
のんがCharの存在を知ったのもこの頃だった。
「自分のギターを買うとなったときに、やさしいギターおじさんのてっちゃんからムスタングをすすめられました。そして、ネットで調べていたら、ムスタングを持っているCharさんの動画を見つけたんです。シャツのボタンをいっぱい外していて、こんなにカッコいい人がいるんだなと思いました」
対してCharは、のんの主演ドラマ『あまちゃん』を見ていたという。
「まさかギターを弾いている方とは、まったく思えなかった」
トークイベントの後半では、ギターのレクチャーが行われた。
課題曲はCharの『Smoky』。「21歳のときに、ムスタングを持って作った」という名曲である。
音源を聞いたのんは「めちゃくちゃかっこいい」と興奮気味。
「大変だぜ、『Smoky』。40年ぐらいかけても、できない人もいるんだから」
「有名な知り合いのギタリストでも、間違ったコードで弾いてた」
そうさりげなくプレッシャーをかけると、Charはのんから譜面を取り上げてしまった。
まさかのハプニングに、のんはあたふた……。
それでも、Charによる実演を交えながらの指導によって、リズミカルなプレイを披露。
Charもカッコいいギターソロで観客を魅了した。
続いてのレクチャーは3コード。
アニメ番組『ひみつのアッコちゃん』のエンディングソングや、昔のCMソングを弾きながら説明した後に、
Char曰く『交差点』という、エリック・クラプトンの代表曲『Crossroads』へ。
スピード感溢れるCharのテクニックに戸惑うことなく、ギターをかき鳴らすのん。
ギタリストとしての才能を大いに見せつけた。
写真:岡見高秀/リットーミュージック
取材・文 シン上田