yasuokaの日記: 日本感性工学会の考えるキラキラネームと人名用漢字 2
日記 by
yasuoka
山西良典・大泉順平・西原陽子・福本淳一の論文『人名の言語的特徴の分析に基づくキラキラネーム判定』が、無事「日本感性工学会論文誌」最新号(Vol.15, No.1)pp.31-37に掲載された、との御連絡を、大学入試業務の真っ最中にいただいた。掲載にあたって、「訂正」は全くおこなわれなかったらしい。つまり、この論文の早期公開版に対する私(安岡孝一)の以下の指摘は、ムダに終わったということである。
- 常用漢字表と人名用漢字表を元にしたにもかかわらず、データベース内の漢字が13389個となっている点。(ここやここ参照)
- 「史料編纂所データベース異体字同定一覧」に基づいてしまったことによる問題点。(ここ参照)
- 「漢字の音訓読みと人名の読み方の部分一致判定アルゴリズム」中の定数(CNumberc ・PNumberp ・PCNumberp )に関する定義の混乱と、アルゴリズムそのものの崩壊。(ここ参照)
まあ、これら4人の著者や日本感性工学会にとって、人名や人名用漢字というのは、ちゃんとした研究の対象ですらない、ということなのだろう。悲しい限りである。
反論の論文を投稿したらどうでしょうか? (スコア:1)
srad.jpやブログに「悲しい限りである。」と書くだけなら誰にでも出来ます
本当に問題があるならその旨を論文として学会に投稿したら如何でしょうか?
Re:反論の論文を投稿したらどうでしょうか? (スコア:2)
確かに論文で「反論する」ってのも面白そうですけど、その反論の論文ですら掲載料が必要 [jske.org]だったりするんですよね。さて、せちがらいけど、どうしようかなぁ…。