[ニュース]

東芝社会インフラシステム社、東北電力株式会社向け系統用蓄電池システムの営業運転を開始

2016/02/26
(金)
SmartGridニューズレター編集部

2016年2月26日、株式会社東芝 社会インフラシステム社(以下:東芝社会インフラシステム社、神奈川県川崎市、執行役上席常務 社会インフラシステム社社長:横田 岳志)は、東北電力株式会社(以下:東北電力、仙台市青葉区、取締役社長:原田 宏哉)が実施する「南相馬変電所需給バランス改善蓄電池システム実証事業」※1向けに東芝社会インフラシステム社が納めた、リチウムイオン二次電池として世界最大級※2の出力40MW、容量40MWHの蓄電池システムが営業運転を開始したことを発表した。
 写真 「南相馬変電所蓄電システム」イメージ

同システムは、気象条件により出力が変動する再生可能エネルギーの普及拡大に伴い、需要を上回る余剰電力を蓄電池システムに充電し、需給バランスを改善し、再生可能エネルギーの受入れを拡大を目的とする。
東芝社会インフラシステム社は、2014年にも、東北電力西仙台変電所向けに周波数変動抑制用の出力40MW、容量20MWhの蓄電池システムを納入した実績があるほか、海外においても米国で電力需給調整事業向けの大型蓄電池システムを納入し、商用運転が開始されている。さらに、イタリアの送電会社テルナ社の関連会社テルナ・ストレージ社、スペインで電力大手のガス・ナチュラル・フェノーサ社や、英国シェフィールド大学が行う系統安定化に向けた実証試験向けに蓄電池システムを提供している。

蓄電システム概要

定格 40MW‐40MWh
主要機器 系統連系用変圧器、昇圧用変圧器、蓄電池用パワーコンディショナー、蓄電池盤、蓄電池モジュール(SCiBTM)
設置場所 東北電力 南相馬変電所(所在地:福島県南相馬市小高区)

今後も国内外で拡大が予想される蓄電池市場において、東芝社会インフラシステム社は、アンシラリーサービス※3向けをはじめとする大規模蓄電池システムの普及拡大に向け、グローバルに事業を展開していく。


※1 一般社団法人新エネルギー導入促進協議会が公募する「大容量蓄電システム需給バランス改善実証事業」。

※2 2016年2月26日時点、東芝社会インフラシステム社調べ。

※3 周波数や電圧などの電力品質維持のための周波数制御などの系統運用サービス。

■リンク
東芝社会インフラシステム社
東北電力

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