民主幹事長に大畠氏、菅氏は党員資格停止3カ月
民主党の海江田万里代表は26日の常任幹事会で、参院選惨敗の責任を取り辞任する細野豪志幹事長の後任に大畠章宏代表代行(65)を充てる人事を提示した。午後の両院議員総会で了承を得れば同日付で交代させる。常任幹事会では参院選の東京選挙区で党方針に反して無所属候補を支援した菅直人元首相を党員資格停止3カ月とする方針を決めた。
当初、細野氏の下で参院選を総括、8月末に交代させる予定だったが、新体制での党再生作業を急ぐため、交代を前倒しする。
大畠氏は衆院茨城5区選出で当選8回。民主党政権で経済産業相や国土交通相を務め、昨年12月に党代表代行に就いた。海江田氏と同じ旧鳩山グループ出身で、海江田氏は連携して党運営にあたってきた信頼できる幹部を起用し、新体制で党の立て直しを急ぐ。
菅氏の処分は近く開く党倫理委員会を経て最終決定する。党員資格が停止されると、党の重要方針を議決する党大会や両院議員総会に出席できず、党から政治資金も受け取れない。
菅氏の処分を巡っては当初、執行部は公認を取り消されて無所属で出馬した大河原雅子氏への支援を「反党的行為」と判断。海江田氏が菅氏に自発的離党を求めたが菅氏は拒否した。執行部は24日の常任幹事会で菅氏を除籍(除名)とする処分案を示したが、出席者から「除籍は重すぎる」などと反対論が相次ぎ、取り下げた。