前大統領親友の実刑確定 韓国最高裁、懲役18年
【ソウル=共同】韓国最高裁は11日、前大統領、朴槿恵(パククネ)被告(68)=収賄罪などで公判中=の親友で、朴被告と共謀して財閥から賄賂を受け取った収賄罪や大企業に資金提供を強要した罪に問われた崔順実(チェスンシル)被告(63)について、被告、検察側双方の上告を棄却した。今年2月にソウル高裁が差し戻し審で言い渡した懲役18年、罰金200億ウォン(約18億円)などの実刑判決が確定した。
最高裁は今後、朴被告に有罪判決を言い渡す可能性が極めて高い。崔被告は無罪を主張していた。
崔被告は差し戻し前の一、二審で懲役20年などの判決を受けたが、最高裁が昨年8月、一部の罪の有罪判断は誤りだとして二審判決を破棄し、高裁に審理を差し戻した。
最高裁は朴被告の二審判決も法令違反を理由に破棄し、高裁に差し戻した。差し戻し審で検察は朴被告に、別の事件と合わせて懲役35年などを求刑しており、高裁は7月10日に判決を言い渡す予定。
崔被告の弁護人は最高裁判決に先立つ9日、明確な証拠がないのに一連の判決は崔被告と朴被告の共謀を認定したなどと批判。「今後、歴史の法廷で真実が明らかになるだろう」と訴えた。