谷垣氏「できる限り手伝う」 パラ名誉顧問に就任
東京都の小池百合子知事は29日、自民党の谷垣禎一前幹事長と会談し、2020年のパラリンピックへの機運醸成などを議論する懇談会の名誉顧問を委嘱した。16年7月に自転車事故で頸髄(けいずい)を損傷して衆院議員を引退した谷垣氏は、「(健康状態が)まだ万全ではない」としながらも「できる限り、お手伝いしたい」と応じた。
谷垣氏は29日正午、電動車椅子に乗り、都庁を訪れた。体調を気遣う小池氏に「少しやせ我慢してでも元気そうに見せることがリハビリになる」と笑顔で応えた。
小池氏は公共施設でのユニバーサルデザインなどの都の取り組みを谷垣氏に披露し、誰でも住みやすい東京にしたいと強調。車椅子生活となった谷垣氏に「ご助言を賜りたい」と述べた。谷垣氏は障害者への配慮が社会で浸透してきたとしつつ、健常者と障害者が「公共空間をどう分け合って使っていくか考えなければならない」との問題意識を示した。