1903年のチェリー手提暗箱から始まり、C35AF、ビッグミニ、HEXERなど、歴代の名機が登場したうえで、「6月3日、この解像力がコンパクトを変える」というキーワードで新機種の性能を訴求している。

　ティザー広告では異例のことだが、2枚の実写画像も公開されている。解像力を見せつけるような、2,592×1,944ドット(500万画素級)の接写気味の画像だ。

　会場では、大歳卓麻代表取締役社長がスピーチを行ない「IBMのPC事業のターゲットはカンパニーだ、ということで、製品開発にも力を入れてきた。大きなシステムでもソリューションでもエンドユーザーとのインターフェイスはPCであり続ける。今回のラインナップの完成を一つの区切りとして、今後も注力していく」

　「今日、覚えていていただきたいことは、六本木ヒルズに行ったということや、グランドハイアットに行ったということではなく、IBMのPC事業は注目に値するということだ。今後も皆様のご協力をお願いしたい」と述べた。

　また、PC製品事業部を統括する須崎吾一事業部長は、「社長直轄の事業部となったことで、格下げですかというご質問を受けることもあったが、重要性が理解された上での格上げだ。部内は活気が出ているし、製品ラインナップもここ数年で一番充実していると自信を持っている」と力強く語った。

　PC事業単体でのイベントは数年ぶり、社長直轄となったPC事業部のお披露目と位置づけの確認を兼ねたイベントとなった。

ロゴマークを披露する阿多社長(右)と、日本ラグビーフットボール協会の町井徹郎会長

　マイクロソフト株式会社は7日、社会人ラグビー日本一を決める「トップ8トーナメント」の冠スポンサーになり、大会名称を「マイクロソフトカップ」とすることを発表した。スポーツイベントの冠スポンサーとなるのは、同社では初めてのこと。

　同社と財団法人日本ラグビーフットボール協会は同日、秩父宮ラグビー場クラブハウスで共同会見を開催、同協会の町井徹郎会長と同社の阿多親市社長がロゴマークを披露した。

　同協会の真下昇専務理事が「インテリジェンスが高く、テクニカルでアカデミックなIT産業のトップ企業と、ラグビーというワイルドな競技の団体がマージするのは、“美女と野獣”の関係」と述べたように、マイクロソフトとラグビーとはちょっと意外な組み合わせだ。阿多社長は“ラグビーを日本で愛され、親しまれ、人気の高いスポーツにする”という日本ラグビー協会のビジョンが、“マイクロソフトを日本で愛され、親しまれ、信頼される企業にする”という同社のビジョンと合致することを、スポンサーとなった理由として述べた。

　また、早稲田大学ラグビー部の故・大西鉄之祐監督によるラグビー理論「接近・連続・展開」を、同社の企業活動にも援用していることも、ラグビーを初のスポンサー活動の対象にした理由としてあげた。

　トップ8トーナメントは、従来の全国社会人大会に代わるもので、12チーム総当りのリーグ戦「トップリーグ」の上位8チームで争う。期間は2004年2月7日～22日。

　なおマイクロソフトは、トップ8トーナメントのスポンサー活動のほか、ラグビー日本代表のサポーティングカンパニーにもなる。

17時16分現在

　AOpenのWebサーバーに、未発表の“Canterwood”こと「Intel 875P」搭載マザーボードの情報が公開されている。

　マザーボードの型番は「AX4C」で3機種のバリエーションが用意される。FSBは800MHzに対応しており次世代CPU Prescottが搭載可能となっている。チップセットは、MCHが82875P、ICHはICH5またはICH5RでRAID対応となっている。メモリはDDR 400/333に対応、シリアルATAポートやAGP 8Xを備える。

　リリースの日付は4月14日付けとなっており、誤って掲載されたものと思われる。いつまでサーバー上に残っているかわからないので、興味のある方はいまのうちに見ておこう。

【追記】19時26分現在、見えなくなっています

「Dream Lab」

　弊誌でもおなじみの2足歩行ロボット「HRP-2」のペーパークラフトが独立法人 産業技術総合研究所のホームページで公開されている。公開場所は、児童向けのコーナー「Dream Lab」で、PDF形式で台紙と組み立て説明書が提供されている。

　また、通常の組み立て方のほか、可動式にする上級テクニックも公開されているので、腕に覚えのある方や、高学年のお子さまには挑戦していただきたい。

　当のHRP-2は開催中のROBODEX2003に出演中だが、4月7日～9日に経済産業省の本館ロビーでも展示される。HRP-2のほか、WAKAMARUやパロなども展示の予定だ。

　電波新聞社の月刊誌「マイコンBASICマガジン」は、「ベーマガ」の通称で古くから知られている。一般的な記事もあるが、プログラム投稿誌としての性格が強く、弊誌の編集部員にもポケコンの掲載プログラムを打ち込んだものや、投稿が掲載されたものがいる。

　そのベーマガが'82年7月の創刊から20余年を経て、4月8日発売の5月号で休刊になる。4月号が通巻250号だったという。休刊のお知らせにもあるように、BASICプログラム全盛期には、この雑誌を登竜門とした業界関係者も多いことと思う。関係者のみなさまには、おつかれさまでしたと申し上げたい。

ハンドパワーです。きてます！

　当コーナーでたびたびお伝えしている「Windows XPスペシャル“experience”キャンペーン」。3月16日は、都内のホテルで「『Mr.マリック』間近で体験！超魔術ショー!」が開催された。

　招待客は、2002年11月1日から2003年1月31日までにWindows XPまたはDesigned for Windows XPロゴ取得製品を購入し、キャンペーンに応募した合計1,950名の中から抽選で選ばれた40組80名。これまでのアイドル系イベントとは異なり、カップルや親子連れの来場者が目立つイベントになった。

　普段は300名から2,000名規模のステージをこなしているというMr.マリック氏。今回のような約80名という小人数に向けたショーは、デビュー以来、20年ぶりになるという。意外にも、普段はコインを使った超魔術など小さなものを大きく見せる工夫がいろいろ必要だそうで、今回のショーは来場者にとっては贅沢ながらも、実はやりやすかったとのことだ。

　その言葉のとおり、一時間を超えるステージで、アンコールも含めて13の超魔術を披露したMr.マリック氏だが、そのほとんどは来場者の協力をあおいだもの。次々とステージに招き入れたり、あるいは自ら客席に足を運ぶなどして、その目前で超魔術を使ってみせた。なかには小学一年生のお子さんにスプーン曲げを体験してもらうという内容もあって、来場者にとっては、キャンペーンの謳い文句のとおり“通常ではできない体験”ができた1時間余りであったことだろう。記者もそのおこぼれにあずかり、なかなか貴重なショーを拝見することができたわけだが……。

　ショー終了後に行なわれたインタビューでは、PCの利用については「皆さんと同じように(さまざまなサイトを見る)情報の収集が中心。自分のサイトを見ることはあまりないけれど、他のマジシャンのページなどは見ている」というコメント。「PCを使って超魔術をするなら、どんな内容になりますか?」という質問には「瞬間現象というか、短くてインパクトのあるものをお見せすることになるでしょうね」と答えていた。

破って燃やしたはずの一万円札が、掌から復活する	来場者の掌のなかのコインが、閉じたコップへ瞬間移動	小学一年生にスプーン曲げを指導。見事に曲がった
※ステージ画像は主催者提供による

1位～3位までの入賞者と

　小中学生の学力低下がささやかれる昨今、子ども向け学習ソフトへの関心は高く、この分野に力を入れるソフトメーカーも増えている。そんなメーカーの1つ、ソースネクスト株式会社は1日、「第1回 全日本メキスウ速算選手権」を都内で開催した。

　同社の小学生向け暗算力養成ソフト「メキスウ1 暗算サッカーリフティング」のゲームで速算力を競うもので、全国家電量販店とインターネットで行なわれた予選、及び、当日参加の予選大会を勝ち抜いた小学生1～6年生40名が参加。表示される計算式の答えをひたすらテンキーで打ち込んでいく“静かな激戦”を制したのは、1年生の安間理希君だった。

　試合後、タレントの仲根かすみさんがプレゼンターを務める表彰式が催されたが、ここにあの“ビースト”ことボブ・サップ選手が乱入。「インターネットで選手権へ応募したのに、参加させてもらえなかった。本当に強いのはオレだ」として、優勝者とのメキスウでの対戦を要求した。

　老若男女に大人気のサップ選手だが、ステージ上で対面した小学生たちは、ホンモノのあまりの迫力に終始気おされ気味。それでもメキスウでの対戦では、サップ選手を見事に“秒殺”、日本の小学生の底力を見せつけた。

熱戦の様子。入力があまりに速すぎて、PCの調子がおかしくなる一幕も	表彰式ではやさしいかすみお姉さんが盾と賞品を手渡してくれたが……	スモークとともにおなじみのポーズで野獣が乱入!
司会者を投げ飛ばしたサップ選手は優勝者とメキスウで無理矢理対戦。が、優勝した安間君は淡々と秒殺した	憤懣やるかたないサップ選手は、テンキーを破壊してやっと溜飲を下げた(?)	選手権出場者全員と

お雛様に扮して登場した藤崎奈々子さん

　さて本日3月3日は桃の節句、いわゆる雛祭りである。多くの男性諸氏にとっては「隣のあの子の家にお呼ばれしたっけなぁ……」などと、思わず遠い目をしそうな日本古来の年間行事のひとつだが、マイクロソフト株式会社は、Windows XPなどのユーザー40名を太っ腹にも招待。前日にあたる3月2日の日曜日に、都内のホテルでタレントの藤崎奈々子さんを迎えてプレ雛祭りパーティを開催した。

　「藤崎奈々子がお雛になった!プレ雛祭りパーティー!」と題されたこのイベントは、「Windows XPスペシャル“experience”キャンペーン」の一環。2002年11月1日から2003年1月31日までにWindows XPまたはDesigned for Windows XPロゴ取得製品を購入し、キャンペーンに応募した合計1,950名の中から、厳正な抽選で選ばれた40名が招待された。関連イベントは計7回開催されることが決まっており、今後も東京、大阪、名古屋などで話題のセレブリティーやスポーツ選手などと一緒にさまざまな体験(experience)をするイベントが行われる。

　藤崎さんは打ち掛け姿で登場。コーディネイトされた着物の先生にうかがうと、身につけているのは西陣織の“舞”と呼ばれる総額1,000万円を超える着物だという。雛祭りというと普通は十二単を想像してしまうが、会場内で動き回ることを考慮してこの着物を選んだということだ。その藤崎さんは、昨年末に年始番組を収録して以来という着物に大喜び。ちなみに、雛祭りの思い出は「おひつに入ったちらし寿司」だという。

　イベントは参加者と藤崎さんの記念撮影やトークショウ、各テーブルを順にまわって自筆のサイン入りXPグッズをひとりひとりに手渡しするなど、最初は緊張していた参加者も次第に和やかな雰囲気に。ホテル特製の、雛祭り風小盆セットも振る舞われ、最後は、お内裏様の扮装で藤崎さんとツーショット写真が撮れる権利をめぐってクイズ大会も行われるなど、約2時間のプレ雛祭りパーティが繰り広げられていた。

テーブルを順にまわってのトークタイム。藤崎さんらしいのほほんトークが各所で炸裂したせいか、緊張していた参加者も一気に和んでいた	自筆のサイン入りXPグッズをひとりひとりに手渡す藤崎さん	参加者は10名ずつのグループに分かれて、藤崎さんと記念撮影

パソコンは、家族や友達とのメールのやりとりに使っていますとのこと	三択式の全10問で争われたテーブル対抗のクイズ大会。藤崎さんに関する問題、雛祭りに関する問題、Windows XPに関する問題と、なかには難問、奇問も…	司会を務めた男性がお内裏様に…。クイズ大会の勝利チームは、ひとりずつこの扮装に着替えて金屏風の前で藤崎さんとツーショット撮影ができた

　12日に公開され、PC Watchでも何度か取り上げているFutureMarkのDirectX 9対応3Dベンチマーク「3DMark03」。2週間たっても、相変わらずサーバーは混んでいて、ダウンロードには時間がかかる。

キット内容

　USB扇風機をはじめ、周辺機器業界のお笑い芸人として活躍するイーレッツ株式会社が、こんどはPCの“静穏化キット”を発売した。例によって商品名は「駆動静か」とおっさんギャクのノリだが、内容はしごくマジメ。

　PCケースの内側に貼る防音シート、吸音シート、ATX用ファンサイレンサーがセットとなっており、総合的にPCの低騒音化を図る。

　吸音シートは制振性の高いイノアックコーポレーションの「カームフレックスRY」、吸音シートは同じくカームフレックスF-4LFで、30mm厚とすることで低中周波数の吸音に優れているという。とくにカームフレックスRYは、金属板にちょこっと貼るだけで、叩いたときの音がずっと小さくなる。鳴き防止に有効そうだ。

　一番の力作は、ATX用ファンサイレンサーで、カーボンウレタン素材を箱状に整形し内部を迷路状にすることでマフラーのような効果を生むという。このサイレンサーだけでも5～7dBの削減効果があるという。なお、PCケースへの取り付けは専用金具で保持する形だ。

　いずれも、一応のガイドはあるものの、細かい使い方が決まっているわけではなく、個人では入手しにくい素材がキットになっているという商品だ。温度上昇やシート接着時の注意などもあり、分かっている人向けの商品といえる。トライアンドエラーも必要だが、それが楽しめる人には、大変ありがたい商品といえるだろう。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5,800円。2月上旬に発売の予定。

手作りの味のファンサイレンサー	バックロードホーンを思わせるカットモデル	取り付け時の状態

ソニーの提案する新ライフスタイル“minimal life”

　ソニーは24日、プレス向けに「stock & play Minimal life 2003」と銘打ったプレゼンテーションを開催。液晶/キーボード一体型のデスクトップPC「バイオW」を使った新生活スタイルの提案を行なった。

　東京原宿の竹下通り近くにある「BEAMS NEWS」にて開催され、会場にはBEAMS総合企画室クリエイティブディレクター 梶原由景氏による、コンセプトルームが併設された。2月1日発売予定のバイオW新型機も多数設置された。

　バイオWはNetMDの録音/再生、デジタルカメラで撮影した画像の編集、TVの視聴/録画などが1台で行なえる省スペースPC。

　プレゼンテーションのキーワードともなっている“minimal life(ミニマルライフ)”とは、「余計なモノ、興味のないモノには見向きもしないが、自分のこだわるモノはとことん突き詰める」というライフスタイルを意味する言葉だという。

　「ワンルームマンションのように限られた空間でも、自分のライフスタイルに合わせてあくまでポジティブに。無駄なものや興味のないものには手を出さずに、こだわることにはとことんこだわる。それがミニマルライフ」と解説。

　ワンルームマンションをモチーフに創られたコンセプトルームは、シンプルながらも強いこだわりが感じられるもので、バイオWはその中にあってミニマルライフを演出する象徴的な存在として配置されていた。

　と、会場でプレゼンテーションを見ていると、段々と自分も欲しくなってくるから不思議だ。

公開されたコンセプトルーム。筆者は「これだけオシャレな部屋だと逆に落ち着かないな」などと庶民的(?)な感想

春の新色「コスモブルー」	こちらは「ムーンホワイト」	ズラリと並んだバイオW

エプソンの看板を戴くのは地下鉄龍山駅の駅ビル。この背後にこのくらいの大きさのビルがいくつもあるうえ、隣では同じくらいの大きさのビルを建設中。まだ足りませんか

　Samsung Electronicsのお招きにより、韓国において同社の新製品と工場のレポートをお届けすることができた。数時間の自由行動を最終日にいただいたので、ソウルの電気街「龍山(ヨンサン)」に出かけてきた。日本のカメラ量販店のような店は街中になく、PCや家電の購入には龍山に来るのが一般的なのだという。

　Macworld初日、Esplanade BallroomでジョブズCEOが華々しく基調講演を繰り広げた日の午後、もうひとりのApple Computer創業者であるスティーブ・ウォズニアック氏もMacworld会場にあらわれた。

　ウォズニアック氏が登場したのは「The Move to Mac OS X」と題されたスペシャル・パネルセッション。Mac Tech Magazine誌の編集長をホストに、ウォズニアック氏をはじめ米国のMac関連書籍の著名な著者などが、さまざまな角度からOS 9からOS Xへの移行を検証するという内容だ。

　ここではパネルセッションの内容は割愛するが、驚かされるのはウォズニアック氏の人気ぶり。セッションの開始前から会場前には入場を待つ長い行列ができ、皆セッションの内容以上に同氏がおめあての様子。セッションのホストをはじめ、他のパネリストが淡々と登壇してくる中、ウォズニアック氏が紹介されるやいなや聴衆はスタンディング・オベーションで迎えるという歓待ぶりだった。セッションの最後には来場者とのQ&Aタイムも設けられたが、質問のために前方のマイクに向かった来場者がちゃっかり同氏と握手してくるシーンもたびたびあった。

年齢を重ねてはいるが、いまだにエネルギッシュなスティーブ・ウォズニアック氏。セッションでも早口に熱弁をふるっていた

　パーソナルコンピュータの黎明期をひもとく書籍などでも、Apple Computerの創業者である2人のスティーブは、天才的ビジネスマンであるジョブズ氏と、天才的技術者であるウォズニアック氏というのが定番。日本でもひと目会いたいというオールドファンは少なくないだろう。

　そのウォズニアック氏は、現在ラスベガスで開催されているInternational CESでも11日に開催されるパネルセッションへ参加予定となっている。