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0才1ヶ月20日目の母親です

生みました

note放置しておりました。
私事ですが、6月の梅雨の日に母になりました。
人生初めての陣痛は、これまでに味わったことのない痛さで…11時間の格闘の末に生まれてきたわが子を見た瞬間、涙が止まりませんでした。出産を無事終えた達成感とも安心感ともまた違う、いとしさで涙が出るのだと知りました。

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生後一か月のお宮参り。食べちゃいたいくらい我が子かわいい、の図。

遅ればせながらなんですが、思ったことがあるんです。
大学卒業後は「働く」ことが日常でした。
男社会の中で「闘う」ことが日常だったと言い換えられるかもしれません。
ただ…生まれてきた命と向き合い守り育てるというのは、「働く」以上に大変なことでした。これはすべてのママへの懺悔ですが、私はその大変さをこれまで全く分かっていなかった…「育児休業」とかって言いますけど、こんなん全然休業じゃねーよって思いますよね。誰だよ休業って名前つけたの。仕事の倍以上、なんなら24時間365日フル稼働しとるわって。システム保守より、保守しとるわって。
子育てなんてノータッチの昭和型の男たちがこの呼び方を採用したんでしょうね。だとしたら、取得率や給付金の検討だけでなくて、この呼び方さえも、もう変え頃かもしれない。

【新たな少子化大綱、育休給付金の拡充検討 25年まで 生活支援に重点】政府は29日、今後5年間の少子化対策の指針となる「少子化社会対策大綱」を閣議決定した。(中略) 低迷する男性の育児休業(育休)取得率に関しては平成30年度の6.16%から5年間で30%への引き上げを目指していくことを明記した。(産経新聞2020/5/29)

生まれました

吉野浩さんの詩を、ふと思い出しました。
I was born』という詩。
教科書に載っていたんですが、みなさん覚えていますか?
内容は確かこんな感じです。

ある夏の日の夕方、英語を習い始めたばかりの年頃の少年とお父さんが寺の境内を歩いている。白い服を着た幽霊のような、身重の女性が歩いてきて、二人とすれ違う。少年は言う。生まれるって受け身なんだねと。父親は、この少年を生んで命を落とした母親を、子を産み二、三日で死ぬカゲロウになぞらえて思い起こす。生まれることが受け身だなんで言わないでくれよ、という思いで。つながれていく命の大切さを、少年に語り掛ける。

生と死は裏腹だよって、幼いながらガツーンと衝撃を受けた詩でした。
私が生んだ我が子は、きっと私に生み落とされた。
受け身でのスタートでもいいから、生まれてきて良かったとこの先思ってくれますように。


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