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女子中高生と20代男性の兄活(アニカツ)が出現。タピオカで大喜びする一方…

 パパ活文化は若い世代にまで広がり、女子中高生と20代男性の組み合わせの「兄活(アニカツ)」が出現した。そこにはパパ活にはないピュアさとエグさが混在。その実態をリサーチした

タピオカだけで大喜びするJK。フードコートやスイーツ食べ放題で満足してくれるため、コスパがいいとか

健全な兄活で求められるのは充足感

 パパ活が定着し、派生したママ活に目新しさが残るなか、今度は「兄活」という動きが出てきた。パパ活はお小遣いをあげて食事したり、場合によっては援助交際と実態は変わらないケースもある。では、兄活とはどんなものか。兄活経験者でユーチューバーのヒロサンタ氏は、パパ活との違いを次のように説明する。 「パパ活は40~50代男性がメインですが、兄活は20~30代の若い世代で行われます。高額な金銭の授受が前提のパパ活に対し、兄活は関係性を重視しているのが特徴。お小遣いが少額またはナシでも、友人関係や恋人関係のように、女子大生や女子中高生と一緒にデートしてはしゃげるのが兄活です」  つまり兄活とは“カジュアルなパパ活”というイメージのもの。では、なぜ兄活が生まれてきたのか。若者文化に詳しいマドカ・ジャスミン氏の分析はこうだ。 「港区界隈のお遊びだったパパ活がここ2年ほどで一般化し、若い世代も真似するようになりました。ところが、『高いお金をもらってもオジサンはムリ』という女子の本音もあって、兄活が生まれてきました。20~30代男性となら一緒に並んでも違和感がなく、精神的にもラクなので、お小遣いがたとえタクシー代程度でも十分満足できるのです」

タピオカで大喜び。兄活で得られる多幸感

 このように健全な兄活もあれば、一方で弱年齢化が進み、相手の女性が未成年という不健全なケースも少なくない。発展途上である兄活のありさまは多岐にわたっている。未成年との出会いを繫ぐのは、やはりツイッターだ。パパ活・ママ活の専用アプリは18歳未満は利用できないが、ツイッターは年齢制限がないため抜け穴としてフィールドになっている。取材を通して兄活の二面性が見えてきた。  まずはピュアな兄活を見ていきたい。IT企業に勤めるヤスさん(仮名・27歳)は自身の兄活の内容をこう説明する。 「ご飯に行ってカラオケしてプリクラ撮って、タピオカを飲みながら服を買ってあげてバイバイ。1万円分の買い物と食事代をおごったくらいでお小遣いはナシです」  至って普通のデートだ。だが、ただ奢らされているようにも聞こえるが、何が魅力なのだろうか。 「普段行けないティーンの遊び場に行けるので、学生時代に戻ったみたいで楽しいですね。置いてきた青春を味わっている感じ。あと、女子が純粋で擦れてないのもいいですね。タピオカを奢っただけですごく喜んでくれると、自分も満たされます」 「兄活お兄さん」というツイッター名で活動するゲーム会社勤務のカズさん(仮名・31歳)も同じような普通のデートをしている。 「お金のためだけに嫌々自分に会っていると思うと惨めだし寂しいので、相手の希望に応えるようにしています。キャラクターカフェなどの行きたいお店に連れていってあげたり、受験勉強を教えてあげたりしています」  以前は大人の関係アリのコと会っていた時期もあったという。 「体を売っている女のコは割り切っていて、風俗のような虚しさがありました。デートのみ希望の女のコはお金にひっ迫してないので、仲良くなれる精神的余裕と可能性を感じます。かわいいJKと知り合ったり、ワンチャン付き合えるかもというロマンがありますね」
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「一人っ子なのでお兄ちゃんが欲しい」
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