女優の北川景子が20日、オフィシャルブログを更新し、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災と故郷である神戸への思いをつづった。

北川景子

北川景子

2020年1月17日で震災から25年の節目を迎えることを受け、NHKは「災害多発時代の備え」「次世代への継承」「防災・減災の啓発」といった課題と向き合うために「今だからこそ!」をテーマとした企画を展開。

「未来へつなぐ“あなたの1枚”」と題して震災にまつわる写真とエピソードを公式サイトで募集するほか、被災者の心のケアに奔走した精神科医を柄本佑が演じるドラマ『心の傷を癒すということ』(NHK総合/毎週土曜21:00~/全4話)を2020年1月18日から放送する。

また、震災に関わる人々を特集した1分スポット番組『あの日を胸に~阪神・淡路大震災から25年』が制作され、北川も参加。北川が地元を歩きながら「なぜ自分は助かったのか」と当時に思いを馳せる姿を映している(映像は公式サイトで視聴可能)。

北川はブログでそのことを告知しつつ、「阪神・淡路大震災の当時、私は神戸市に住んでいて、小学校2年生でした。私の場合、命も家も家族も無事でしたので、自分自身を被災者と呼ぶのは違うのかもしれませんが、あの震災の悲惨さを目の当たりにした一人です」と告白。「あの震災で神戸は多くのものを失いました。そして、必死に立ち上がってきました。全国の皆様から沢山の支援をいただき、『がんばろう神戸』という合言葉と共に前を向いて進んできました」と復興する故郷を思い浮かべた。

そして、「あれから25年。阪神・淡路大震災のあとにも日本全国で多くの自然災害が起き、被災した方々がたくさんいらっしゃいます。あの日のことはずっと風化させてはいけないと、そればかり頑なに考えてきましたが、今回のロケを通じて、現在の神戸の人々の日常、街の復興の様子をお届けすることが阪神・淡路大震災を風化させないだけでなく、他の被災地の辛い思いをされている方々への希望や励みになれるのかもしれないと思いました」と心境の変化も。

「25年という節目の年に、私自身改めて阪神・淡路大震災の記憶、ふるさと神戸と向き合うきっかけを頂きました。感謝の気持ちでいっぱいです」と同番組に関わった喜びを伝え、「あの日亡くなった皆様への鎮魂の意、被災の教訓を胸に、前に進んで行きたいと思います」と記している。