女優の木村文乃が、日本テレビ系『24時間テレビ41ドラマスペシャル「ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語」』(8月25日21:00ごろ)に出演することが22日、明らかになった。主演のSexy Zone・中島健人と初共演となる。

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    (左から)木村文乃、中島健人、仮面ライダー=日本テレビ提供

『サイボーグ009』『仮面ライダー』『がんばれ! ロボコン』など様々な名作を生み出した漫画家・石ノ森章太郎を中島が演じる同作。章太郎の人生を変え、彼の作品の礎となった姉・由恵との家族愛や絆を描いていく。

木村が演じるのは、その3歳年上の姉・小野寺由恵。由恵は、少年時代から漫画家を目指す章太郎の一番の良き理解者であり支援者で、章太郎の上京後、トキワ荘に入って、その美貌から漫画家仲間から“トキワ荘のマドンナ”と呼ばれていた。だが、持病の喘息(ぜんそく)の発作で22歳の若さで急逝。後の石ノ森作品の多くには、由恵がモデルらしい登場人物がしばしば姿を見せる。

今作では、宮城県石森(いしのもり)町で育ち、厳格な父親に反対されながらも、マンガに憧れ上京、由恵の他多くの人々に支えられながら数々のヒーロー作品を世に送り出していく章太郎を描く。章太郎の人生を支え続けた由恵の姿と、その死後でさえも大きく影響を与え続けた由恵との姉弟愛の秘話は、大きな見どころとして感動的に映し出され、木村は、18歳から亡くなる22歳までの由恵を演じる。

木村は「石ノ森さんにとってお姉さんの存在はとても大きい、というお話をお聞きしたので、こんな大役を『24時間テレビ』という歴史のある番組で、自分が演じて大丈夫かな、自分で務まるのかなと不安もあります」と本音を吐露。そのプレッシャーを感じながらも、「同年代の女性の方が番組を見てくださった時に、こんな風に人を支えられる人になりたい、と思っていただけたらいいなと、そんな女性像を、由恵さんを演じられたらいいなと思います」と意気込みを語る。

また、中島については「幸いなことに撮影前に一度、バラエティでご一緒させていただく機会もあるので、ドラマの撮影が終わるまでには、日常会話ができるくらいにはなりたいです(笑)。先日『THE MUSIC DAY』を拝見していて、誰よりもパキパキと踊る姿を見て、すべてのことに向き合う姿勢がくみ取れたと思います(笑)」と印象を述べた。

その中島は、木村との共演を聞いて「とてもうれしかったです。木村さんが出られたドラマなど拝見させていただいておりますし、数ある作品で華となる存在だという印象があります。まだ数回しかお会いしていないので、今も正直可憐で木村さんの目が見られないです(笑)」とのこと。すでにクランクインしているが、「実在する人物を演じさせていただくのはほぼ初めてです。石ノ森先生の完成された人生を、自分の表現力で描くことになる、ということはとても責任のあることですし、プレッシャーも感じています」という。

プロデューサーや監督から「とにかく元気にリラックスして演じてくれればいいから」とアドバイスを受けたそうで、「うまく肩の力は抜いて演じさせていただけているとは思います。撮影は、まだ序盤なので、ここから木村さん演じる由恵さんとの関係性が、日を追うごとに濃密になっていくと思いますので、常に全体を把握しながら、石ノ森さんの人生全体を把握しながら、楽しんで元気に演じたいと思っています」と意気込みを語っている。

(C)石森プロ・東映