任天堂 Wii mini 正式発表、ネット接続なしで100ドルの廉価版。カナダで年末限定商品

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フライング掲載からあっという間に公式になりました。任天堂がカナダ向けに発表した Wii mini は、一部の機能を省いて100ドルにした廉価版の Wii。最近の新型Wii と同様にゲームキューブ互換を省いたほか、インターネット接続を備えない点、赤い独自筐体が特徴です。100カナダドルは日本円にして約8000円。 付属品はWii リモコンプラスとヌンチャク各x1、ケーブル類など。今のところカナダ国内のみ、ホリデーシーズンのみの限定品とされており、発表文には「今後ほかの市場で販売する可能性についての情報はありません」とわざわざ断っています。 任天堂がゲーム機のネット接続率を向上させるために延々と取り組んできたことを考えれば、またWii U や 3DSではダウンロード版販売に注力することを思えば、ネット接続機能無しは意外にも思えます。 しかし海外市場ではゲーム機の世代交代が緩やかなことが多く、従来も次世代機が出てから、安価になった旧世代ゲーム機の市場が長く続いてきました。(たとえば米国でWii U が発売された今年の年末商戦でも、Wii U が最初の1週間で40万台を販売した一方、先代のWiiも同時期に30万台を売り上げています。) 国内でも薄型PS2が諸般の事情でかなり粘ったり、PS Vita とPSPが併売されている例があります。Wii mini は1400本以上と豊富でヒット作の廉価版パッケージも多くなったディスク版Wii ゲームのラインナップを武器にして、価格が3倍〜4倍する新型 Wii U の購入はそもそも考えない層、オンラインゲームやダウンロードゲームは重視しない(どころか存在を知っているか怪しい)層までも、この年末商戦で逃さず取り込む施策です。