吉高由里子
 女優の吉高由里子が、9月7日からauで配信されるLISMOオリジナルドラマ第6弾「婚前特急−ジンセイは17から−」で、5人の恋人を持つ主人公、池下チエの女子高生時代を演じている。このほど、撮影を終えた吉高にインタビューを敢行。ドラマについてはもちろん、大好きな焼き肉、刺激的だった夏休みなど、ざっくばらんに語ってもらった。

――今回のドラマで、特に大変だったシーンは?

吉高由里子(以降、吉高):(現場写真を見ながら)ロケが多くて、暑かったなというイメージです。

――夏バテはしていませんか?

吉高:夏バテは、大丈夫なんです。夏どころじゃなくて、いっつもバテバテなので(笑)。

――そうなんですか(笑)。いまどきの女子高生の恋愛模様を描いた作品ですが、台本を読んだ感想は?

吉高:すごくナチュラル。こんな言い方は無いっていうセリフが一つも無かったなと思いました。自分ではそういう感じを経験したことが無いけど、ありそうだなこういうのって思いました。

――主人公に共感できるところはありましたか?

吉高:好奇心が旺盛なところぐらい。

――17歳の頃の吉高さんは、どんな女性でしたか?

吉高:ちょうど、この仕事をやり始めていましたね。

――そのキッカケは?

吉高:原宿でスカウトされました。よくある話です。

――その頃から、女優になりたいという願望があった?

吉高:いや、流れですかね。女の人だったから、電話番号を聞かれて、断れなかったんです。男の人だったら言えるんですけど、女の人だと断れなくて。教えちゃったら、すごい電話が掛かってきて、会社に来てくださいと言われて。お父さんと一緒に行って、何か書いたら、もう始まっていたっていう感じです。

――女優への憧れは全く無かった?

吉高:無かったですね。いろんなアルバイトがしたかったんだと思う。求人雑誌をよく見ていました。焼き肉屋さんとディスカウントショップでアルバイトをしていました。石焼きビビンバを、お席まで持っていって混ぜたりしていました。

――焼き肉好きは、その頃から始まっていたんですね。

吉高:そうなんです。もともとすごく好きなお店で、行き過ぎてアルバイトし始めたんです。もう美味すぎて、ここにいたいってなって、始めました。

――アルバイトも食べられるの?

吉高:食べられるときもあります。「賄い」も美味しいんですよ。食べることが好きだから。

――最近、ハマっている食べ物は?

吉高:ギョウザです。しょっちゅう「王将」に並んでいる。

――周りに気付かれませんか?

吉高:一回、週刊誌に載りましたよ。一人で並んでいるって。もう、ほっといてくれって感じです。ギョウザぐらい食べさせてくれ。お母さんからそれを聞いたとき、ビックリしました。

――よっぽど好きなんですね。自分で作ったりしますか?

吉高:酔っ払うと、なぜか「王将」に並んでいるんですよ。ギョウザが絶対欲しいみたいな。美味しいですよね。

――夏のギョウザとビールは最高ですね。

吉高:そう。夏だからっていうのもあるかも。すごくハマっています。

――じゃあ、もう焼き肉ブームは去った?

吉高:肉は基本好きです。商店街でサーロインを買って、一人で焼いて食べたりします。肉は嫌いになれない。

――先日はお盆でしたが、どう過ごしましたか?

吉高:このドラマの撮影でした。

――夏休みは無いんですね。

吉高:でも、7月の中旬にもらって、サンフランシスコにホームステイしに行ってきました。

――お一人で?

吉高:はい。でも、向こうの家族はいましたけどね。

――それは知らない人ですか?

吉高:全く知らない人です。

――すごいですね。主人公のチエのように、好奇心旺盛ですね。

吉高:そちらの部分では、共通してますからね。楽しかったです。

――サンフランシスコの思い出は?

吉高:いっぱいあるんですけど。船に乗って観光しようと思ったんですけど、ジェットフェリーを間違えて予約してしまって。優雅に進む船じゃなくって、ジェットだから、ボンボン揺れる船だったんです。英語で説明されてよく分からなかったけど、シートベルトを締めろみたいなことを言われて、みんな締めていたんですよ。私も締めようと思ったら、私の席だけシートベルトが無くって。隣にいたちっちゃい女の子と一緒に「オーマイガ、オーマイガ」って言ってました。向こうで一番言った言葉。

――もともと英語は?

吉高:しゃべれないです。だから、ちょっとルー(大柴)さんみたいになって、帰ってきました。

――日本語と英語が混じった?

吉高:そう。割とイラっとするパターンで。

――ドラマのタイトルが「婚前特急」なのですが、いま吉高さんの状況を列車で例えると?

吉高:寝台列車。グダグダ。寝てるずーっと。意識しないうちに、動いている。あ、いま寝台列車に乗りたいんですよ。

――あ、それだけ(笑)?

吉高:そう(笑)。目的とかは無いですね。

――ドラマの主人公もどこに向かっているのか分かりませんね。ゴールに結婚があるのか、どうなのか。

吉高:無いんじゃないですか。大人になりたかったんじゃないですか。急ぎ足で。

――恋人が5人って、どうなんでしょうかね。うらやましい気もしますが。

吉高:えー、どうなんだろう。付き合っているっていうのが、違うんじゃないですかね。普通の人のボーイフレンド的な感じなんじゃないですか。

――これからドラマを見るファンにメッセージをお願いします。

吉高:たぶん私、制服着るのが最後になるかも知れません。見納めとして、見届けてくれたらなと思います。

スタイリスト:福田春美
ヘアメイク:kind谷川一志

■プロフィール
吉高由里子(よしたか ゆりこ)。1988年7月22日生まれ。2006年に映画「紀子の食卓」でデビュー。2008年の映画「蛇にピアス」では、日本アカデミー賞新人俳優賞、ブルーリボン賞新人賞に輝いた。現在、CM、ドラマにも引っ張りだこ。10月からは、フジテレビ系月9ドラマ「東京DOGS」にヒロイン役で登場する。同じく、フジテレビ系で9月16日、23日の深夜に放送されるアニメ「恋時雨」にもストーリーテラーとして出演予定。

■関連リンク
「婚前特急−ジンセイは17から−」 - 公式サイト
※9月7日〜9月28日毎週月曜日、約5分間ドラマ配信(4回配信)

■関連記事
吉高由里子「恋にはルールはない!」 新ドラマで制服姿披露(2009年08月20日)
インタビュー:吉高由里子「究極の恋する女の子ってうらやましい」・岡田将生、吉高由里子 こぶしを突き上げ「Yes We Can!」(2009年01月20日)
吉高由里子、山本裕典らが「ミュードラ」に出演(2009年01月19日)
吉高由里子「痛いのはキライです(笑)」(2008年09月02日)