座席車と寝台車、カーペットカーを連結し、青森〜札幌間を結ぶ急行「はまなす」(2015年7月、恵 知仁撮影)。

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廃止が危惧されるJR最後の定期急行列車「はまなす」、また臨時寝台特急「カシオペア」について、少なくとも2016年2月までの運行が発表されました。

考えられる北海道新幹線などの影響

 廃止を危惧する声がある急行「はまなす」と臨時寝台特急「カシオペア」について、JR東日本とJR北海道は2015年8月21日(金)、今後の運転スケジュールを発表。少なくとも2016年2月末まで、引き続き運行されることが明らかになりました。

「はまなす」と「カシオペア」は、2016年3月の北海道新幹線(新青森〜新函館北斗)開業に伴い、現在使用している機関車が青函トンネルを走行できなくなる等の理由から、存続を危惧する声があります。

 JRで唯一残っている定期急行列車、いわば“JR最後の急行”である「はまなす」(青森〜札幌)は、2015年10月から2016年2月まで基本的に毎日1往復運行されますが、年末年始と2月に上下合計8本の列車が運休します。青函トンネル区間での北海道新幹線開業準備がその理由です。

 時刻は、下りが青森発22時18分の札幌着6時07分。青森行きの上り列車は10月1日以降、一部時刻が変更されて札幌発22時00分、青森着6時19分になります。

不安がぬぐえない2016年3月以降

 寝台特急「北斗星」より豪華な列車として1999(平成11)年、上野〜札幌間で運転を始めた臨時寝台特急「カシオペア」は2015年10月から2016年2月まで、札幌行きと上野行きそれぞれ62本、合計124本が運転されます。下りは上野発16時20分の札幌着11時15分、上りは札幌発16時12分の上野着9時25分です。

 今回発表されていない、いよいよ北海道新幹線が開業する2016年3月以降の「はまなす」「カシオペア」運転計画についてJRは、「決まり次第お知らせします」とのこと。その去就が注目されます。