グレン・リトバイト

cv.土岐隼一
魔族を専門とするお医者さん。東の人間領出身で、幼い頃にラミア族のサーフェと出会い、魔族と医療に興味を持つ。
少し頼りないところもあるが、温和で優しい性格。若くして師匠クトゥリフに認められ、診療所を任されるほど優秀である。
かなりの仕事人間で、患者の治療に集中するあまり限界を超えて無茶な行動をしてしまいサーフェにたしなめられることも多い。

サーフェンティット・ネイクス

cv.大西沙織
グレンと同じくクトゥリフに師事していた姉弟子。薬学の知識に長けており、助手としてグレンを支えている。 しっかり者の知的な女性だが、嫉妬深い種族なこともあってか、想いを寄せるグレンに近づくライバルが増えるたびストレスを溜めてしまう。本心を素直に表せなくて爆発することもしばしば。
ラミア族は体温の急激な変化に弱く、特に寒さが苦手だが、尻尾を第三の手の様に器用に使いこなす。またサーフェはアルビノのため、普段から日光を遮断する特別なインナーを着用している。

ティサリア・スキュテイアー

cv.ブリドカット セーラ 恵美
グレンを未来の旦那様にしたいと、慕っているケンタウロス。リンド・ヴルムの物流を一手に担う「スキュテイアー商会」の令嬢で、同じ種族からは「姫様」と呼ばれている。闘技場では第三階位を務め、決闘の時は勇ましく槍をふるうが、意外と臆病なところもある。気品高く、曲がったことが大嫌いで、素直で単純な性格だが情に厚い。
種族の特徴としては草食なので、基本的に野菜や果物しか口にしないが、身体が大きいため大量に食べる。

ルララ・ハイネ

cv.藤井ゆきよ
マーメイドの新米歌姫。「メロウ水路街」で歌声を披露している。明るく元気で、あどけなさが残る思春期の少女。だが、父親がいなくなってしまい、母親や幼い弟妹を養わなければならないため、お金に対しシビアで、現実的な考え方をする一面もある。好物はエビ殻ソーセージで、殻ごと食べるのが好き。
種族の特徴としては体温が低く、人間に触れられると火傷をしてしまうこともある。水中では半透明の瞬膜(しゅんまく)を閉じることで目を護りながら泳ぐことができる。

アラーニャ・タランテラ・アラクニダ

cv.嶋村 侑
魔族の服を製造・販売する大商会「荒絹縫製(あらきぬほうせい)」の服飾デザイナー。種族はクモの特徴を持つアラクネ。一見、親しみやすく、東の国の変わった方言を使うはんなりとした雰囲気を持つ女性だが、とある「こじらせた悪癖」をもっている。サーフェの昔からの友人で、大好きなお酒を一緒に飲むのが楽しみ。
種族の特徴としては、アラクネは女子しか産まれず、常に他種族の男性が伴侶となる。好きな男性を強引にモノにするため、罠を張ることもある。

スカディ・ドラーゲンフェルト

cv.種﨑敦美
幼女の姿をしたドラゴン。魔族と人の戦争が終わった後、リンド・ヴルムを「共存の街」として発展させた第一人者。現在も議会の代表を務め、強い権力を持つ。極端に声が小さく、常に側近の苦無が代弁をしなければならないこともあり、どこか神秘的な空気をまとっている。
魔族最強の種族でありながら、人間が大好きな平和主義者。しかし闘技場の観戦を好む一面があり、「竜闘女(りゅうとうじょ)」というあだ名を持つ。

苦無くない・ゼナウ

cv.河瀬茉希
スカディの護衛をするフレッシュゴーレム。元々は極東で作られた戦闘用のゴーレムだったが、現在は自由意志を持ち、敬愛するスカディの側近であることに喜びを見出しており、スカディのために生きていると言っても過言ではない。性格は堅物で、身体は死体を継ぎ接ぎしたものなので脆く、定期的に交換が必要なのだが、医者嫌い。本人に欠損の痛みはないのだが、彼女を作った制作者の趣味で、太ももの感度だけはとてもいい、という仕様になっている。
ゴーレムは術者の思惑によって様々な目的で製造される。フレッシュゴーレムは人肉を素材にしたもので、苦無の場合は不死の兵士を生み出す目的で作られた。

イリィ

cv.鈴代紗弓
ハーピーの少女。奴隷商に捕まっていたところを、グレンたちによって助けられる。両親はおらず、孤児としてスラム街で育った。ケンカ好きで奔放なところもあるが、本当は空を飛ぶことが大好きな、明るく無邪気な年頃の女の子。鋭い鉤爪(かぎづめ)を持っており、崖や木の上など、不安定な場所でもがっちり掴まることができる。頭頂部から生えているのは髪の毛ではなく冠羽(かんう)というハーピー独特の羽根。
種族の特徴としては、羽毛が発達しており寒い場所に強く、ハーピーの里は山岳地帯に多く存在する。

メメ・ルドン

cv.岡咲美保
職人見習いのサイクロプスの少女。親方からその実力を見込まれた、男所帯の『キュクロ工房』で紅一点の弟子。巨大な一つの目が特徴だが、自虐的な性格からか、本人はその大きな目がコンプレックス。対人恐怖症の気があり、時々挙動不審になってしまう。ゴスロリが好きという意外な趣味があるが基本的には隠している。同世代でありながら性格が真逆のルララのスキンシップには困っているものの、声を掛けてもらうのは、嫌いではない。
種族の特徴として、手先がとても器用であり、武器などの工芸技術に優れている。

ケイ・アルテ

cv.ファイルーズ あい
ティサリアの優秀な従者の一人。種族はケンタウロス。ローナとは姓も同じで姉妹のように見えるが、実際には血の繋がりはない。だが彼女の方が凛々しく、どこか達観した雰囲気を持つ。
元々は戦災孤児でスキュテイアー一族に引き取られた。その順番はケイの方がローナより先であり、形式上姉ということになっているが、本人たちにその意識はない。幼い頃から一緒に育って来た主人のティサリアのことを、心から敬愛している。

ローナ・アルテ

cv.M・A・O
ティサリアの優秀な従者の一人。種族はケンタウロス。ケイとは姉妹と間違われることもあるほど、お淑やかな雰囲気がよく似ている。だが彼女の方がおっとりしていて、どこか神秘的な雰囲気を持つ。
一方、あれこれと世話を焼いてしまうため、気苦労も多い。そのせいか、グレンに勧められた「とある医療行為」を気に入ってしまう。敬愛するティサリアに仕えることが、自分の生きる意味だと信じている。

ディオネ・ネフィリム

cv.金元寿子
ヴィヴル山の山頂に住むギガス族の女性。身長はおよそ人間の10倍。大樹のような大きさだが、性格はいたって温厚で、天然なところがある。普段は山の動物たちを驚かせないよう、洞窟の中でひっそりと暮らしており、ほとんど動かないために髪や身体にはコケが生えているほど。
種族の特徴として、身体の代謝が極端に低く、長寿である。外皮は固く樹皮のようだが、巨大な胸には脂肪が蓄えられており、ほどよく柔らかいらしい。

クトゥリフ・スキュル

cv.ゆかな
リンド・ヴルム中央病院の院長で、グレンとサーフェのアカデミー時代の師匠。種族はスキュラ。八本のタコのような足と吸盤を持つ。魔族医療の権威と名高く、有能かつ博識なのだが、実はものぐさな性格。しかも少年好きという性癖があり、学生時代のグレンは大のお気に入りだった。
種族の特徴としては未だに身体の構造に謎が多く、「邪神の末裔」などと揶揄されることもある。一方、学問に対する知識欲が強いことから「深海の賢者」とも称されている。

妖精

リトバイト診療所で、雑用係として働く妖精さんたち。直接医療行為に関わることはないが、サーフェだけでは手が足りないため、「手伝い妖精」として一日一杯のミルクを対価に働いている。
様々な雑務をてきぱきとこなしてくれるため、グレンたちから重宝されているが、雇用契約には厳格で、勤務時間や報酬が契約と違うと怒りだす。。舌ったらずで子どものような喋り方をする。
種族の特徴としては、個の認識が低く、群体で生活している。
本人たちいわく、魔族ではなく「妖精族」だという。