韓国総選挙2020

ソウルの中心で異例選挙戦 脱北元外交官が立候補 対立候補は批判「国家機密扱えるのか」

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地域住民の話に耳を傾ける「未来統合党」の太永浩候補=ソウル市江南区で2020年4月12日、渋江千春撮影
地域住民の話に耳を傾ける「未来統合党」の太永浩候補=ソウル市江南区で2020年4月12日、渋江千春撮影

 15日に投開票される韓国総選挙(定数300)。ソウル随一の高級住宅街を抱える江南(カンナム)区では、異例の選挙が展開されている。

 「皆さんの一票は、(北朝鮮の)金正恩(キムジョンウン)(朝鮮労働党委員長)の核兵器よりも力がある」。保守系の最大野党「未来統合党」候補の太救民(テグミン)(太永浩=テヨンホ=)氏(57)は12日、街頭演説で切り出した。支持者からは「韓国を守ることができる人だ」との声が上がった。

 太氏は2016年に韓国に亡命した元北朝鮮駐英公使だ。異色の経歴に加え、ブログやメディアを通じた発信で知名度が高い。

 しのぎを削る与党「共に民主党」の候補、金星坤(キムソンゴン)氏(67)も他の選挙区で4選を果たし、国会で国防委員長を務めた実力者。同区では不動産に関する政策などが重要争点となることが多かったが、今回は2人の経歴から、安全保障や南北統一に向けた政策も注目を集める。

 太氏は、…

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