おんなの時代

山口百恵さんの「原点」横須賀を歩く

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
【写真1】山口百恵さんが中学まで暮らした公営団地 
【写真1】山口百恵さんが中学まで暮らした公営団地 

 「私の原点は、あの街−−」

 山口百恵さん(55)が自叙伝「蒼い時」でこうつづった横須賀を訪ねた。米軍基地にほど近い京急汐入駅からバスに10分ほど揺られると、高台に公営団地=写真(1)=が見えて来る。高度経済成長期に入った60年代に山を切り崩して建てられたこの団地に、山口さんは小学2年生から中学生でデビューするまで母と妹の3人で暮らしていた。 

 外壁はひび割れ、空き部屋も目立つ。高齢世帯が多くなり、外国人住民も増えたという。団地に住む70代の女性は、40年前のことを覚えていた。「あの子は、夏休みの朝早くに眠そうな顔で新聞配達に行ってね。まだ放し飼いの犬も多くて危なかったし、中学生の女の子の新聞配達はあのころでも珍しかったわね」

この記事は有料記事です。

残り1271文字(全文1588文字)

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月