札幌発 〓 札響の次期首席指揮者にエリアス・グランディ

2023/10/02
【最終更新日】2024/05/10

札幌交響楽団(Sapporo Symphony Orchestra)が次期首席指揮者にドイツのエリアス・グランディ(Elias Grandy)を迎えると発表した。2024年3月で6年間の契約満了を迎えるスイス人指揮者マティアス・バーメルトの後任で、任期は2025年4月から3年間。

グランディはミュンヘン生まれの43歳。ドイツ人の父親、日本人の母親という家庭で育ち、バーゼル、ミュンヘン、ベルリンでチェロを学び、ミュンヘンのバイエルン放送交響楽団とベルリンのコーミッシェ・オーパーでチェリストを務めた。

その後、2012年からダルムシュタット市立劇場で指揮者としての活動を開始。2015年にハイデルベルク市立劇場の音楽監督に就任している。またこの年、第7回「ゲオルグ・ショルティ国際指揮者コンクール」で1位なしの2位という最高位を獲得している。

ミュンヘンは札幌の姉妹都市で、グランディは札幌で毎夏開催されている国際教育音楽祭「PMF=パシフィック・ミュージック・フェスティバル」で学生時代のチェロを、その後、指揮を学んだ経歴を持つなど、札幌との縁は深いという。

札響は北海道唯一のプロ・オーケストラで、1961年の創設。現在74人の音楽家を擁し、キタラ・コンサートホールを本拠地に年間約120回の公演を行っている。グランディの首席指揮者就任と同じ2024年4月から、下野竜也を首席客演指揮者に迎えることも発表された。

写真:Columbia Artists


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. 訃報 〓 ラドミル・エリシュカ(88)チェコの指揮者

  2. 訃報 〓 シルヴィア・ゲスティ(84)ハンガリーのソプラノ

  3. 訃報 〓 ジェーン・マニング(82)英国のソプラノ歌手

  4. ストックホルム発 〓 アンナ・ネトレプコに「ポーラー音楽賞」

  5. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルによる恒例のクリスマス・コンサート中止へ

  6. ベルガモ発 〓 ドミンゴがバリトンの新しい役に挑戦

  7. サリー発 〓 英国のグランジ・パーク・オペラが音楽祭の開催を断念、夏の音楽祭で初

  8. ボルティモア発 〓 ボルティモア響の芸術顧問に指揮者のジェームズ・コンロン

  9. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルの今年のサマー・ナイト・コンサートの指揮はアンドリス・ネルソンス

  10. パリ発 〓 指揮者のクリスティアン・マチェラルがフランス国立管との契約を延長

  11. 東京発 〓 N響が2024/2025シーズンの定期演奏会の公演ラインナップを発表

  12. トロント発 〓 カナディアン・オペラ・カンパニーが2020/2021シーズンをキャンセル

  13. トロント発 〓 ヴァイオリンのエリサ・チッテリオが音楽監督兼コンサートマスターを務めるターフェルムジーク・バロック管弦楽団を退団

  14. ブレーマーハーフェン発 〓 市立劇場が音楽総監督のマルク・ニーマンとの契約を延長

  15. ロンドン発 〓 イングリッシュ・ナショナル・オペラの芸術監督にアンニリース・ミスキモン

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。