部屋子(読み)ヘヤゴ

デジタル大辞泉 「部屋子」の意味・読み・例文・類語

へや‐ご【部屋子】

部屋住みの人。親がかりの人。
江戸時代大名屋敷御殿女中に召し使われた少女部屋方へやがた
武家屋敷奉公人の部屋にいる食客
若い歌舞伎役者で、親方もとに預けられて修業中の者。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「部屋子」の意味・読み・例文・類語

へや‐ご【部屋子】

〘名〙 (「へやこ」とも)
① 部屋住みの人。親がかりの人。
※雑俳・川柳評万句合‐宝暦一一(1761)松二「部屋子はいへど大きな男なり」
② 江戸時代、御殿女中に召し使われた小間使の少女。部屋方
随筆耳嚢(1784‐1814)六「去る大名の奥へ右の娘を部屋子に遣はし」
③ 武家屋敷の奉公人の部屋に寄食する居候(いそうろう)
※俳諧・類船集(1676)保「奉公人のやしなふ子を部屋子(ヘヤゴ)といふ歟」
④ 歌舞伎で、幹部俳優に預けられ、養成されている若い俳優や、門閥出の子役などの称。
風俗画報‐一一六号(1896)人事門「ここに見えたるは部屋子(ヘヤコ)戯場帰へりの図にして」

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