奄美群島(読み)アマミグントウ

デジタル大辞泉 「奄美群島」の意味・読み・例文・類語

あまみ‐ぐんとう〔‐グンタウ〕【奄美群島】

鹿児島県薩南諸島南部を占める島々大島を主島として、喜界島きかいじま徳之島沖永良部おきのえらぶ与論よろんなどからなる。古くは大陸琉球との交易要路。慶長14年(1609)に琉球領から島津領となった。第二次大戦後の約8年間は米軍の軍政下に置かれ、昭和28年(1953)、日本に復帰奄美諸島

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「奄美群島」の意味・わかりやすい解説

奄美群島
あまみぐんとう

鹿児島県南部,薩南諸島の南半を占める諸島。奄美大島加計呂麻島(かけろまじま),請島(うけしま),与路島喜界島徳之島沖永良部島与論島の有人島 8,無人島 48からなる。奄美大島が主島。琉球王国の統治下にあったが,慶長14(1609)年以来島津氏が領有。明治以後は鹿児島県に所属。第2次世界大戦後,北緯 29°以南の地がアメリカ軍政府の統治下に置かれたが,1953年日本に復帰。サトウキビが主作物で,それを原料とする黒砂糖が主産物。ほかにパイナップル,バナナなどの果実栽培,ブタウシの飼育が行なわれる。大島紬は特産。ソテツビロウガジュマルユリなどが茂り,アマミノクロウサギ(国指定特別天然記念物),ルリカケスアカヒゲ(ともに国指定天然記念物)などが生息。奄美大島と徳之島は毒ヘビのハブで有名。亜熱帯気候で,南国的風物に富み,琉球色の濃い風俗,習慣がある。一帯奄美群島国立公園に属する。面積 1238.25km2(有人島のみ)。

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