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「LINEMO」とワイモバイルの「シンプルS/M/L」、料金・サービス・サポートはどう違う?【2021年9月更新版】

最終更新 2021年9月01日 00:00
初出日時 2021年3月18日 06:00

 ソフトバンクが「SoftBank on LINE」のコンセプトのもとオンライン専用プランとして提供開始した「LINEMO(スマホプラン/ミニプラン)」と、ワイモバイルの「シンプルS/M/L」。

 今回は、各プランのデータ容量や利用料だけでなく、留守番電話や災害用伝言板、キャリア決済などの主な機能の有無や詳細を含め比較する。本稿は3月掲載の記事へ、その後追加された LINEMOのミニプランや、ワイモバイルの「データくりこし」と「データ増量オプションの改定」を追記 したものとなっている。

各プランの価格とデータ容量

 あらためて、各プランの毎月のデータ容量と利用料を見ていこう。

 LINEMOの「スマホプラン」はデータ容量20GBで2728円、7月から提供が始まった「ミニプラン」は、データ容量3GBで990円。

 ワイモバイルの「シンプルS/M/L」はそれぞれ、3GBで2178円、15GBで3278円、25GBで4158円となっている。

 データ容量を追加する場合の単価は、「スマホプラン/ミニプラン」は1GBにつき550円、「シンプルS/M/L」は、500MBで550円(1100円/1GB)。

 ワイモバイルには、基本データ容量自体を毎月増量させる「データ増量オプション」も用意されている。8月に同オプションの内容が改定され、月々の利用料はそのままで追加容量が増えた。

 オプションの内容は、「シンプルS」が550円で2GB、「シンプルM/L」が550円で5GB。初めてオプションを申し込んだユーザー向けに、利用料を1年間無料とするキャンペーンも実施されている。

 また、ワイモバイルは、余ったデータ通信量を翌月へ繰り越せる「データくりこし」も提供しており、追加データオプションで増えた容量も対象となる。

 なお、データ容量超過後の最大通信速度は、LINEMOの「スマホプラン」が最大1Mbps、「ミニプラン」が最大300kbps。そして、ワイモバイル「シンプルS」が最大300kbps、「シンプルM/L」が最大1Mbpsとなっている。

ブランド名
プラン名
LINEMO
ミニプラン
LINEMO
スマホプラン
ワイモバイル
シンプルS
ワイモバイル
シンプルM
ワイモバイル
シンプルL
容量3GB20GB3GB15GB25GB
月額料金990円2728円2178円3278円4158円
データ追加料金550円/1GB550円/500MB
データ増量オプション2GB:550円/月5GB:550円/月
データ容量超過後の最大速度最大300kbps最大1Mbps最大300kbps最大1Mbps
データくりこし

ネットワーク

 いずれのプランも、ネットワークはソフトバンクの3Gと4G LTE、5Gをサポート。テザリングもできる。

 eSIMは、LINEMOとワイモバイルどちらも対応する。

 海外ローミングについては、LINEMOとワイモバイルどちらも対応しているが、前述のデータ容量には含まれず従量課金となる。ただし、どちらも「海外パケットし放題」の対象となる。

 国際電話は、どちらもサポートする。

プランLINEMO
(スマホプラン/ミニプラン)
シンプルSシンプルMシンプルL
ネットワークソフトバンク 3G/4G LTE/5G
テザリング
海外ローミング従量課金(海外パケットし放題対象)
国際電話
eSIM

通話定額オプション

 LINEMOもワイモバイルも、通話定額は基本料金プランに含まれておらず、オプションで提供される。

 特にLINEMOへの乗り換えや移行時には、“基本プランは「かけ放題」になっていない”点に注意しよう。

 LINEMOの「スマホプラン/ミニプラン」では、無制限の通話定額を1650円/月、5分/回の通話定額を550円/月で用意。現在、契約から1年間にわたって、どちらの定額プランでも月々550円を割り引くキャンペーンが実施されている。

 ワイモバイルの「シンプルS/M/L」では、無制限の通話定額を1870円/月、10分/回までの通話定額を770円/月で提供している。

プランLINEMO
(スマホプラン/ミニプラン)
シンプルSシンプルMシンプルL
無料通話付帯
通話定額オプション無制限の通話定額:1650円無制限の通話定額:1870円
通話定額オプション5分/回までの通話無制限:550円10分/回までの通話無制限:770円

キャリアメール/留守番電話など

災害用音声お届けサービスは、3キャリアとも2022年3月31日で終了します。本記事では、機能の有無という点について掲載しています。

 キャリアメールや留守番電話などに関しては、LINEMOとワイモバイル間で、機能の有無の差異がみられる。

 キャリアメールについて、LINEMOの「スマホプラン/ミニプラン」は対象外。ワイモバイルの「シンプルS/M/L」は、「@ymobile.ne.jp」のキャリアメールが無料で使える。

 留守番電話に関して、LINEMOの「スマホプラン/ミニプラン」は対象外、ワイモバイルの「シンプルS/M/L」はサポートする。

 キャリア決済は、LINEMOの「スマホプラン/ミニプラン」は「ソフトバンクまとめて支払い」に対応する。ワイモバイルの「シンプルS/M/L」では、「ワイモバイルまとめて支払い」を利用できる。

 公衆無線LANの「ソフトバンクWi-Fiスポット」は、LINEMOの「スマホプラン/ミニプラン」が対象外。ワイモバイルの「シンプルS/M/L」は、無料で利用できる。

 なお、「+メッセージ」は「スマホプラン/ミニプラン」と「シンプルS/M/L」どちらも非対応。緊急速報メールや災害用伝言板、災害用音声お届けサービスは、いずれのプランでもサポートする。

プランLINEMO
(スマホプラン/ミニプラン)
シンプルSシンプルMシンプルL
キャリアメール○(@ymobile.ne.jp)
+メッセージ
留守番電話
緊急速報メール
災害用伝言板
災害用音声お届けサービス
キャリア決済ソフトバンクまとめて支払いワイモバイルまとめて支払い
Wi-FiソフトバンクWi-Fiスポット

申し込みやサポート

 LINEMOの「スマホプラン/ミニプラン」の申込みは、オンラインサイトで受け付ける。サポートや故障受付対応も、現状LINEやオンラインで行う。

 ワイモバイルの「シンプルS/M/L」は、オンラインでの申込みに加えて、ワイモバイルショップでの申込みにも対応する。サポートや故障対応も、オンラインや店頭、カスタマーセンターで受け付ける。

プランLINEMO
(スマホプラン/ミニプラン)
シンプルSシンプルMシンプルL
申し込みオンライン店頭/オンライン
サポートLINE/オンライン店頭/オンライン
故障受付LINE/オンライン店頭/オンライン

家族割や固定回線割引など

 LINEMOの「スマホプラン/ミニプラン」では、家族割や固定回線による割引は行っていない。

 ワイモバイルの「シンプルS/M/L」では、家族割(2回線目以降)または固定回線のセット割「おうち割 光セット(A)」があり、毎月1188円割り引く。なお、両方の割引を併用することはできない。

 また、シニア向けには「60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン」を実施している。「シンプルS/M/L」における無制限の通話定額オプション(月額1870円)に加入すると、オプションの月額の利用料が1100円割り引かれる。

 そのほか、「おうち割 でんきセット(A)」として、対象の電力サービスとあわせて利用することにより、利用料が毎月110円割り引かれる(25カ月目以降は毎月55円の割引)。

プランLINEMO
(スマホプラン/ミニプラン)
シンプルSシンプルMシンプルL
家族割-1188円(2回線目以降)
固定回線割引-1188円(家族割と重複不可)
電力サービスセット割-110円(25カ月目以降-55円)
シニア向け割引-1100円(※無制限の通話定額オプションへの加入が必要)

LINEMOはLINEとの連携、ワイモバイルは家族割などの割引が魅力

 LINEMOは、「LINE」の一部サービスでデータ容量を使わない「ギガフリー」をサポートしており、LINEのサービスとの連携が魅力のひとつになっている。

 一方、ワイモバイルの「シンプルS/M/L」では、家族割などの割引施策が充実。また、店頭で契約やサポートを受けられ、スマートフォンやオンラインでの手続きに不慣れなユーザーでも安心できる。

 なお、他社からの乗り換えや、ソフトバンクから移行する際も、キャリアメールは引き継がれない。キャリアメールで登録しているサービスは、乗り換えや移行する“前に”、ほかのメールアドレスへ変更しておこう。

【訂正】
 追加データ容量の単価に一部誤りがありました。修正します。

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