ボルボ車らしい”大きな”ことができる”小さな”SUVとして、新しい電気自動車ボルボEX30は、ボルボ車に期待される安全性を追求した設計です。これまでのボルボ車の中で最もCO2排出量が少なく、また、最先端のテクノロジーとスカンジナビアンデザインによって、お客様の生活をより安全に、より便利に、より楽しいものにすることを目指して作られました。
本日、世界に向けてイタリアのミラノで発表され、一部のマーケット*で受注が開始されたEX30は、ボルボ初の小型プレミアムSUVであり、成長を続けている私たちの電気自動車のラインナップを4モデルに拡大するものです。市場が完全電動化に向かう中、EX30は、電気自動車の中で急成長する小型プレミアムSUVセグメントにおいて需要の高まりに応えるものになります。
さらに、EX30の魅力的な価格設定（スタート価格、約36,000ユーロ）は、お客様が内燃エンジン搭載車両と同等の価格でプレミアムな電気自動車のSUVを購入できるようになることを意味します。また、EX30は、価格設定と透明性の高い注文プロセスを備えた、「Care by Volvo」サブスクリプションパッケージでもご利用いただけるので、注文は非常に簡単です。
ボルボ・カーズのCEOであるジム・ローワンは、「EX30は、ボルボ史上最小のSUVかもしれませんが、お客様にとっても、私たちの会社にとっても大きな意味を持ちます。EX30は、お客様がボルボに求めるすべてを小さなパッケージで実現した、小さいけれど最高の車です。他のボルボ車と同様に、この車も安全であり、お客様自身やそのニーズに合わせて設計された素晴らしい車なのです」と述べています。
EX30は、私たちのデザイン的価値のすべてを、小さなフォーマットで具現化しています。ロングホイールベース、大径ホイール、前後そろったオーバーハングによって、エクステリアにバランスと洗練された印象をもたらしています。非常に電気自動車的なデザインで、自信に溢れたフェイス、閉じられたシールドとデジタル表現を用いたトールハンマーヘッドライトがあしらわれています。スタイリッシュなクラウドブルーから、明るく表情豊かなモスイエロー（モスイエローはスウェーデン西海岸の岩に生える地衣類からインスピレーションを得ています）まで、鮮やかな5色の外装色が個性とパーソナリティーを与えています。
ニーズに合わせたバッテリーテクノロジー
次に、バッテリーテクノロジーについてご紹介します。まず、パワートレインについては、単に「１つのバッテリー」ということではありません。その代わりに、お客様のニーズに最も適したバッテリーテクノロジーを選んでいただくことができます。EX30は、3つのパワートレインと2種類のバッテリーを用意することで、その魅力的なエントリープライスを実現しています。
市街地での移動が多い方や、充電間の移動距離が短い方には、LFPバッテリーを搭載したシングルモーターのオプションをご用意しています。LFPスタンダードレンジバッテリーは、リン酸鉄リチウムの化学反応を使用したバッテリーで、コストパフォーマンスが高く、資源消費も少ないため、最大限の航続距離を必要としない場合に最適な選択肢となります。
反対に、最大限の航続距離を求めるなら、NMCバッテリーを搭載したシングルモーター・エクステンデッドレンジがおすすめです。NMCバッテリーは、リチウム、ニッケル、マンガン、コバルトを使用し、LFPバッテリーよりも効率的にエネルギーを生成します。このシングルモーター・エクステンデッドレンジは、充電間の航続距離を最大480kmまで伸ばすことが出来ます。
最後に、パフォーマンスを重視するなら、ツインモーターパフォーマンスのバリエーションをお選びください。NMCバッテリーに追加のモーターを備えたものです。このEX30の全輪駆動モデルは、315kW（428hp）のパワーを発揮し、0-100km/h加速で3.6秒を実現。つまり、これはボルボ史上最速の加速を実現した車なのです！
そして、EX30が速さを他に実現しているのは充電においてです。エクステンデッドレンジのツインモーターバリエーションは最大153kW、スタンダードレンジは最大134kWの充電能力があります。つまり、25分強でバッテリーを10%から80%まで充電できるのです。車のセンターディスプレイとアプリを通じて、アンペア数、最大充電レベル、充電を開始するタイミングを設定することができます。
最高の走りをサポートするために、EX30のシャーシをチューニングし、コンパクトな車格を最大限に生かしました。低重心かつ重量が比較的低く、均等に配置されるため、街中や郊外での運転のしやすさや軽快さが際立ちます。
少ないカーボンフットプリントでありながら、大きな安全性のインパクトを実現
以前のプレスリリースでご紹介したように、EX30はこれまでのボルボ車の中で最も低いカーボンフットプリントを実現するよう設計されており、私たちのサステナビリティに関する高い目標を実現する上で重要な一歩を踏み出したと言えます。生産とライフサイクル全体にわたる排出量削減に取り組むとともに、内外装の素材に配慮することで、20万キロの走行時における総二酸化炭素排出量を30トン*以下に抑えることに成功しました。
EX30は、ボルボ車に期待される安全性を追求して設計されており、交通量の多い都市環境において、ドライバーと周りの人々を守ることを目指しています。一つの例として、車のドアと自転車の衝突事故の防止に役立つ、自転車用の特別な安全機能を搭載しており、自転車やスクーター、ランニングする人の直前でドアを開けようとすると、音と表示で警告がなされます。
新しい小型SUVに採用された保護安全技術は、私たちの高い安全基準を示すものです。EX30は、最先端の乗員拘束技術や、現実の世界での様々なシナリオを想定して設定された高い安全要件を満たす最上の構造設計を備えています。
また、EX30は最先端のテクノロジーと、こだわりのスカンジナビアンなインテリアデザインによって、車内での日常をより便利に、より快適に、より楽しくすることを目指しています。お客様は、それぞれ表情の異なる4つのインテリアルームから選ぶことができ、車内のいたるところにスマートな収納が用意されています。
最適な画面操作ができるシングルスクリーンのUXや、Google搭載の最新版のインフォテインメントシステムが使用できるようになり、これらの機能はすべて真のボルボ・デザインの特徴を反映しています。
最先端テクノロジーといえば、ボルボEX30は、人気の高いパークパイロットアシストの新世代機能を搭載した最初の車です。縦列、横列、直角、斜めのフィッシュボーン式など、あらゆるタイプの駐車スペースに対応し、狭い場所での駐車も容易です。
新しいパークパイロットアシストでは、車の周辺にある駐車可能なスポットを特定します。そして、新しい3Dユーザーインターフェイスで駐車したい場所をタップすれば、アクセルやブレーキ、ステアリングを操作してくれるのです。また、駐車の様子を確認する間、画面には車や壁、車止めなどの対象物までの距離をメートル法あるいはインペリアル法で表示してくれます。
他のボルボ車と同様に、EX30でもGoogle、Apple、Qualcommといった技術パートナーと密に連携し、最高のユーザーエクスペリエンスを実現しています。また、共同出資のソフトウェア合弁会社であるHaleyTekを通じてECARXとも密に連携し、お客様に最高のインフォテインメント・プラットフォームを提供しています。
落ち着く感覚
もちろん、EX30には、デジタルキー機能も搭載されます。自分にとっても、他の人と車を共有するのにも便利です。先進的なUWBとCCCの業界標準に基づいて構築されたボルボのテクノロジーは、幅広い携帯電話ブランドやモデルと互換性があります。
専用アプリには、車に関連するすべてのサービスが含まれており、充電機能から混雑した駐車場で車を見つける機能、車をロックする機能、さらには冬の寒い日に車内を温める暖房機能まであります。また、EX30は、時間と共に進化するソフトウェアのOTA（無線アップデート）を受信できるようになっています。
これだけにとどまらず、ボルボEX30には5種類のアンビエント照明のテーマが選択できるようになっています。それぞれ異なるスカンジナビアの風景にインスパイアされており、繊細に色が変化することで、インテリアに落ち着きを与えてくれます。
スカンジナビアの森の暖かな木漏れ日、スウェーデン西海岸の夕日、世界的に有名なオーロラ、スウェーデンの真夏の黄金色の空、都会の夕日の明るい雰囲気など、あなたのEX30がお気に入りの色に包まれます。さらに、各ライティングテーマにアンビエントサウンドスケープを組み合わせることで、より没入感を高めることができます。
スタイリッシュに郊外を駆け巡る
最後に、サプライズを用意しました。来年から、EX30にはクロスカントリーバージョンが加わります。この特別仕様の電気自動車の小型SUVは、2024年に受注を開始し、その年の後半に生産を開始する予定です。
ボルボEX30クロスカントリーは、我々のクロスカントリーの長い伝統を受け継ぎ、クルマにさらなる冒険を求めるお客様のためのモデルとして、記念すべきラインアップを展開します。このモデルには、さまざまな特注仕様が用意されており、より高い最低地上高、19インチのブラックホイール、特注タイヤを装着した18インチホイールのオプションなどがあります。
EX30クロスカントリーは、人里離れた場所でも一目でその存在を認識することができます。フロント、リア、サイドのスキッドプレート、フロントバンパーとトランクリッドのブラックパネル、そして、スタイリッシュなクロスカントリーのスタイルが目印になります。ボンネットに取り付けられた小さなスウェーデン国旗もポイントです。
CEOのジム・ローワンが新型EX30をお披露目する様子はこちらからご覧いただけます
※「Care by Volvo」の日本国内導入については未定です。
注記
- ボルボEX30は、本日より欧州およびその他一部のマーケットにおいて注文受付を開始します。米国では予約注文が開始され、その他のマーケットでは後日、注文受付を開始する予定であり、順次お知らせします。
- 20万キロの走行で30トン以下というカーボンフットプリントの計算は、EU27の電力構成から充電用電力を使用した場合に基づきます。これまでのボルボ車の中で最も低いカーボンフットプリントに関する記述は、グローバルに販売されている車両での20万キロ走行に基づくものです。
- 充電時間は、外気温、バッテリー温度、充電機器、バッテリーの状態、車の状態などの要因によって変化します。
- 航続距離は、管理された条件下における新車での実際のWLTP走行サイクルに従ったものです。実際の航続距離とは異なる場合があります。数値は事前に設定した目標に基づくものです。
- デジタルキー機能については、携帯電話との互換性によります。UWBベースのテクノロジーは、来年、無線ソフトウェアアップデートで展開される予定です。
- 機能およびサービスは、すべてのマーケットで利用できるとは限らず、すべてのマーケットまたはすべてのモデルで標準装備されるわけではありません。
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2022年のボルボ・カーズ
2022年通年で、ボルボ・カー・グループは223億SEKの営業利益を計上しました。2022年の売上高は3,301億SEK、世界販売台数は615,121台に達しました。
ボルボ・カー・グループについて
ボルボ・カーズは1927年に設立された高級自動車ブランドの一つであり、100カ国以上のお客様に販売されています。ボルボ・カーズはナスダック・ストックホルム証券取引所に上場しており、「VOLCAR B」のティッカーで取引されています。
ボルボ・カーズは、お客様にパーソナルで持続可能かつ安全な方法で、「Freedom to Move（移動する自由）」を提供することを目指しています。これは、2030年までに完全な電気自動車メーカーになるという目標と、2040年までにクライメート・ニュートラルな企業になるという目標のもと、二酸化炭素排出量を継続的に削減するというコミットメントに反映されています。
2022年12月現在、ボルボ・カーズの正社員は約43,200人です。ボルボ・カーズの本社、製品開発、マーケティング、管理部門は、主にスウェーデンのイェーテボリにあります。生産工場は、イェーテボリ、ゲント（ベルギー）、サウスカロライナ（米国）、成都、大慶、台州（中国）に所在しています。また、イェーテボリ、カマリオ（米国）、上海（中国）に研究開発及びデザインセンターがあります。
本プレスリリースは、6月7日スウェーデン本社発の翻訳版です
