英政府、EUとのFTA締結見込まず=テレグラフ紙

英政府、EUとのFTA締結見込まず=テレグラフ紙
 7月21日、欧州連合(EU)とEUを離脱した英国による自由貿易協定(FTA)交渉で、ジョンソン英首相が設定した期限が数日後に迫る中、合意が難しい見通しだと英紙テレグラフが伝えた。写真は1月31日、ボスニア・ヘルツェゴヴィナのサラエボで撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[21日 ロイター] - 欧州連合(EU)とEUを離脱した英国による自由貿易協定(FTA)交渉で、ジョンソン英首相が設定した期限が数日後に迫る中、合意が難しい見通しだと英紙テレグラフが伝えた。
同紙が政府筋の話として伝えたところでは、合意は成立しないというのが英政府の前提で、ただ、EUが秋に譲歩する場合には「基本」合意は可能だとみている。
記事によると、英政府は年末に移行期間が終了がした後、欧州との貿易は世界貿易機関(WTO)の条件に基づいて行われると考えている。
交渉は、漁業権や欧州司法裁判所の管轄権、公正な競争などの分野で行き詰まっているという。
英国はEU以外の国々と個別にFTAの締結を進めており、EUの基準に従う必要はないとも主張していた。
ジョンソン首相の報道官は20日、英国はEUとのFTA交渉に関連し、引き続き話し合いには建設的に応じるものの、独立国家としての権利を放棄するつもりはないと強調した。

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