原美術館の原俊夫館長がレジオン・ドヌール勲章を受章 [fr]

 原美術館の原俊夫館長は5月8日、ティエリー・ダナ駐日フランス大使により、レジオン・ドヌール勲章オフィシエに叙されました。

原美術館の原俊夫館長
原美術館の原俊夫館長
原美術館の原俊夫館長とティエリー・ダナ駐日フランス大使
原美術館の原俊夫館長とティエリー・ダナ駐日フランス大使

 
 原俊夫氏は学習院大学政治経済学部卒業後、アメリカのプリンストン大学で経営学を学びました。その一方で、美術品収集家だった曽祖父から受け継いだ審美眼をみがきました。帰国後、原氏は現代美術の作家や作品の支援と振興に力を注ぎました。

 1938年に建造された祖父のアール・デコ調の邸宅を改装して、原美術館を1979年にオープン。当時の日本では珍しかった現代美術専門の施設で、今日では世界有数の現代美術館となりました。

 原氏とそのスタッフは、国内外の著名なアーティストの日本における知名度を高めることに貢献しました。その一例として森村泰昌、杉本博司、ソフィ・カル、ジャン=ミシェル・オトニエル、ニコラ・ビュフ、オラファー・エリアソンなどが挙げられます。

 群馬県に別館として、磯崎新の設計による「ハラミュージアムアーク」が1988年に開館し、原美術館の国際色豊かで多彩なコレクションをより幅広く鑑賞できるようになりました。

 原氏はパリ・ポンピドゥー・センター日本友の会の設立メンバーの1人でもあります。この会は毎年、ポンピドゥー・センターが日本人作家の作品をコレクションに加えることに貢献しています。

 以上、現代美術界に新風を吹き込み、自らの名前を冠した美術館を創設したほか、数多くのフランス人アーティストやフランスの主要関係機関と極めて緊密な関係を築いたことが高く評価されて、原氏は今回レジオン・ドヌール勲章オフィシエを受章しました。

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最終更新日 17/01/2019

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