将棋の清水市代女流六段が史上初の女流七段に

スポーツ報知
清水市代新女流七段

 日本将棋連盟は18日、清水市代女流六段(51)が4月1日付で女流七段に昇段すると発表した。

 連盟常務理事会の審議により、女流棋戦歴代最多のタイトル獲得通算43期などの「類いまれなる成績」が評価され、満場一致で決まった。2000年の女流六段昇段から20年の節目を迎えたことも考慮された。女流棋界では清水を含めて蛸島彰子(引退)、関根紀代子(引退)、中井広恵(現役)という4人が最高位の女流六段となっていたが、史上初の女流七段が誕生する。

 昇段規定には「女流七段以上は抜群の成績と実績を理事会で審議の上決定することがある」と明記されており、初めて適用されることになった。男性棋士の最高位は九段で、十段以上は規定上存在しない。

 同時に、今年度に史上初の女流6冠に輝いた里見香奈女流名人(28)=清麗、女流王位、倉敷藤花=が現在の女流五段から女流六段に昇段することも発表された。

 清水新女流七段は東京都東村山市出身、故・高柳敏夫名誉九段門下。8歳で将棋を始め、85年に女流棋士になった。96年に史上初の女流4冠独占(当時)を果たし「女・羽生」とも呼ばれた。近年はタイトル獲得から遠ざかっているものの、タイトル挑戦や挑戦者決定戦への進出など、現在もトップ女流棋士として活躍を続けている。

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