加山雄三、軽い脳梗塞 緊急入院も早期発見で12月の復帰目指す

スポーツ報知
加山雄三

 俳優で歌手の加山雄三(82)が軽い脳梗塞を発症し、今月予定していた2公演を延期すると所属レコード会社が12日、発表した。8日に緊急入院したが、幸い早期発見だったため回復に向かっているという。加山は「いち早く回復してみなさんの前に元気な姿をお見せできますよう治療して参りたい」とし、12月14日の東京公演での復帰を目指す。

 所属事務所などによると、加山は8日午後7時頃、自宅でテレビを見ていた時に左手の動きと目の見え方の違和感をおぼえた。病院に直行し、検査の結果「脳梗塞」と診断された。現在は点滴加療を目的に入院中。受け答えも問題なくでき、左手と目の違和感も解消されたという。

 加山はコメントを発表し「今のところ病気による症状は何もなく、自分としてはいたって元気にしていますが、自宅で気づいた時、ただちに病院へ向かった行動が大きな救いだったように思います。早期に発見することがいかに大事かを、より多くの人が知ってもらえる機会になれば幸いです」と早期発見の大切さを訴えた。

 今月16日にさいたま市・ソニックシティ、28日に札幌市・札幌文化芸術劇場hitaruで予定していた公演は、それぞれ来年1月15日と3月24日に振り替える。

 来年は芸能生活60周年を迎える。18年4月に「我が子のように作り上げた」というプレジャーボート「光進丸」が炎上し、心労のためコンサートを延期に。今年5月に腰椎椎体骨折と診断されたこともあったが、大病は一度も経験なし。たばこを52歳、お酒を64歳でやめた。17年4月の本紙のインタビューでは、健康の秘けつを「快適な時間を増やすこと」と語っていた。

 ◆脳梗塞 脳の動脈の内腔(くう)が途中でつまってしまい、その先へ血液が流れなくなる病気。その動脈から血液の供給を受けている脳の部分が酸素不足に陥って死んでしまい、脳の働きが失われたりする。ろれつが回らなくなることが多く、失語症が起こったり、時には意識障害が徐々に強くなり、こん睡におちいることもある。右脳発症は左側に、左脳発症は右側に運動まひや感覚障害が起こる。

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