ボンバルディア、Qシリーズをバイキングに売却 訓練施設はCAEに

ボンバルディア、Qシリーズをバイキングに売却 訓練施設はCAEに

ニュース画像 1枚目:DHC-8-400
© Viking Air Limited
DHC-8-400

ボンバルディアは2018年11月8日(木)、すべてのQシリーズの生産ラインをロングビュー・アビエーション・キャピタル傘下でカナダの航空機メーカーのバイキング・エアの系列企業に売却すると発表しました。ボンバルディアとロングビュー・アビエーションが11月7日(木)に最終合意しました。

この契約は、オンタリオで展開するダウンスビュー空港に隣接するボンバルディアの製造施設でのダッシュ8シリーズの業務と製造が含まれます。ダッシュ8は、100、200、300、Q400プログラムのすべてで、その資産と知的財産、型式証明も対象となります。ブランド名「デ・ハビランド・カナダ(De Havilland Canada)」と商標、アフターマーケット事業や権利も含まれています。

型式証明の譲渡により、ロングビュー・アビエーションはOEMでDHC-8-100、DHC-8-200、DHC-8-300の製造ラインを再開する排他的権利も付与されます。この契約は規制当局の承認を条件に、2019年後半には完了する予定です。

これにあわせ、ボンバルディアはCAEにグローバル5500、6500、7500を含むグローバル、チャレンジャー、リアジェットのフルフライトシミュレータ(FFS)のビジネスジェット向け訓練施設も売却します。

この契約により、生産ラインを買収するロングビュー・アビエーションは北米最大の商用ターボプロップ機メーカーになります。バイキングはDHC-1、DHC-2、DHC-3、DHC-4に加え、CL-215、CL-415の水上機とあわせ、ダッシュ8プログラムを加えることで、製造中や受注分を含めおよそ1,000機を製造します。正式契約の締結後もダウンスビュー施設での製造工場を継続し、少なくとも2021年まで施設を維持する方針です。

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