国際経済
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第73回全国大会 共通論題 新段階を迎えた日本のグローバル化―課題と展望―
少子高齢化時代における外国人労働者受入れ政策の経済学的分析
後藤 純一
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2015 年 66 巻 p. 35-60

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抄録

本稿の目的は, 一般均衡論的フレームワークを用いて, 日本における外国人労働者の特徴を明らかにし, その経済的インパクトを考察することである。「定住移民」と「出稼ぎ的外国人労働者」を峻別した分析により, 以下の3点が明らかになった。①日本における外国人労働者の大多数は, 軸足が本国にある出稼ぎ労働者である, ②出稼ぎ労働者の受入れは, きわめて大規模(ハリケーン)でない限り受入国の厚生を減少させる, ③定住移民の受入れは出稼ぎ労働者よりも受入国にとって好ましい。


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© 2015 日本国際経済学会
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