ウイルス
Online ISSN : 1884-3433
Print ISSN : 0042-6857
ISSN-L : 0042-6857
総説
日本における重症熱性血小板減少症候群
下島 昌幸福士 秀悦谷 英樹吉河 智城森川 茂西條 政幸
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 63 巻 1 号 p. 7-12

詳細
抄録

 重症熱性血小板減少症候群は新種のブニヤウイルス(重症熱性血小板減少症候群ウイルス)による感染症で,致死率は約12%,主にマダニによって媒介される.これまで中国でのみ報告があったが,国内で昨年秋に亡くなられた方が本疾患に罹患していたことが判明した.後方視的調査の結果,これまでに計8名の方が罹患し内5名の方が亡くなられていたことが明らかとなった.いずれも国内で感染しており,病原体は以前から国内に存在していたと考えられる.

著者関連情報
© 2013 日本ウイルス学会
前の記事 次の記事
feedback
Top