日本毒性学会学術年会
第48回日本毒性学会学術年会
セッションID: W6-2
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ワークショップ6
抗がん剤治療による副作用(小児骨肉腫)
*竹下 成人
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抄録

骨肉腫の発生頻度は人口100万人あたり1~1.5人程度であり希少がんの一つとされている。罹患者は若年層に多く10~20歳代で全体の60%を占める。好発部位は長官骨の骨幹端で大腿骨遠位、脛骨近位、上腕骨近位の順に多い。骨肉腫に対する抗がん剤治療は、腫瘍切除術の前後に実施され、全体の治療期間は10ヵ月~1年となる。しかし、これら抗がん剤治療では、脱毛、嘔吐、白血球減少など重篤な副作用が生じ、患者の Quality of Lifeの低下を招く場合が多い。

本発表では、家族の抗がん剤治療;骨肉腫(左脛骨近位)に対する8ヵ月間の術前化学療法及び5ヵ月間の術後化学療法時の副作用(悪心、嘔吐、腹痛、骨髄抑制、口内炎、脱毛、出血性膀胱炎、難聴、そう痒等)及び支持療法についての経験を紹介する。

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