京都大学(院生)
2017 年 84 巻 3 号 p. 287-298
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本稿では、身体技法の伝承における言語の媒介的役割について、ヴォイス・トレーニングにおける指導者の語りを事例とし、G. ベイトソンの示すコミュニケーション理論と〈冗長性〉概念に着目しながら検討した。そして、語りに満ちる階層的〈冗長性〉が比喩的言表による「拘束-逸脱-再構築」のサイクルを機能させ、それが指導者-学習者の関係性を含む上位コンテクストにまで及ぶことで、身体技法という知の総体を支えていることを明らかにした。
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