日本生気象学会雑誌
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総説
入浴剤の現状と展望
渡邊 智石澤 太市綱川 光男
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2020 年 56 巻 4 号 p. 121-131

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抄録

入浴剤は,温泉,薬用植物の二つを主なルーツとし,基本的な効果は,入浴そのものによって得られる温浴効果(身体を温める,痛みを和らげる,等)と清浄効果(汚れを落とす,皮膚を清浄にする, 等)を高めることであり,この考え方を基本に,医薬品医療機器等法で効能効果が定められている.主な特長として,炭酸ガス系は血行促進効果,無機塩類系は保温効果,スキンケア系は皮膚の保湿作用,清涼系は爽快感 等が得られる.香りはリラックス感,リフレッシュ感をもたらし,疲労感をやわらげ,睡眠感にも良好にはたらくことが期待されている.本稿では,入浴剤,入浴に関連する近年のトピックス,先行研究も含めて報告する.

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© 2020 日本生気象学会
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