レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年01月20日
- 登録日時
- 2010/02/04 17:00
- 更新日時
- 2010/11/17 08:43
- 管理番号
- 名古屋市千-2010-002
- 質問
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解決
名古屋市の市章である (丸)八マークの由来を知りたい。
- 回答
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○(まる)に八の字を書いた(丸)八マークは、名古屋市の徽章として明治40年10月30日(名古屋市告示第93号)に制定されました。制定にあたっては、各方面に意匠を求めましたが適当なものがなく、最終的に尾張藩の合印であった丸八印を用いることが決議されたそうです。
尾張藩が丸八印を用いるようになった起源については諸説あり、名古屋市公式ホームページでは主な説として次の4つを紹介しています。
(1)尾張八郡(尾張藩政下に置かれていた愛知・春日井・葉栗・丹羽・中島・海東・海西・知多の八郡)の八に由来する
(2)尾張の片仮名表記である「オハリ」の「ハ」に由来する
(3)尾張藩士・安部(または阿部)八兵衛が常用していた提灯の八の字に由来する
(4)清和源氏の流れを汲む尾張藩が、先祖・八幡太郎義家の定紋である「向い鳩」を型どり、丸に八の字の紋を作ったことに由来する
- 回答プロセス
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(1)『名古屋市史』の索引を調べてみると、『名古屋市史 [第六] 風俗編』に「丸八の徽章の起源」の記述があることがわかりました。
(2)次に、名古屋市公式ホームページにも何か書かれているかもしれないと考え、サイト内検索で語句「丸八」と検索してみると、「トップページ>観光情報>名古屋市のプロフィール>ご存じですか?八マーク」に詳しい説明があることがわかりました。
(3)さらに、名古屋郷土文化会の『郷土文化』の索引を調べてみると、水谷盛光著の「市き章「丸に八の字」のルーツ」(第38号第2号)がありました。また、同論文から『史話名古屋城と城下町』に「市き章「丸に八の字」のルーツ -「制定回顧座談会速記録」の発掘-」が所収されていることがわかりました。
- 事前調査事項
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288 9版)
- 参考資料
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- 『名古屋市史 [第6] 風俗編』 復刻版 名古屋市/編 愛知県郷土資料刊行会 1979年 p.797-799
- http://www.city.nagoya.jp/kankou/profile/nagoya00000012.html [last access 2010/05/05]
- 「市き章「丸に八の字」のルーツ」 水谷盛光 『郷土文化』 第38巻第2号(昭和58年12月) p.59-61
- 『史話名古屋城と城下町』 水谷盛光/著 [改訂版] 名古屋城振興協会 1997年 p.227-242
- 「市き章“丸八”についての若干のノート」 [名古屋市]総務局企画局調査課 『シャチ』 名古屋市教養とスポーツの会 61号(昭和41年3月) p.20-24
- キーワード
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- 市章
- 徽章
- 紋章
- 八マーク
- 丸八
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000062878