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「初代ダイエー」「オレンジの大洋」……衝撃を受けたユニフォームは?

 

 プロ野球選手が着るユニフォームは野球観戦の楽しみの一つである。近年は各球団で期間限定のユニフォームが増え、趣向を凝らしたデザインが多い。一方で、一昔前のユニフォームについて「斬新すぎる」と話題になることも。大きなインパクトを与えたユニフォームを紹介する。

ダイエー・佐々木誠(左)、加藤伸一


・ダイエー 1989〜92年

 1988年オフに南海がダイエーに身売りし、緑を基調としたユニフォームを一新。鷹の色であるブラウンとダイエーのコーポレートカラーであるオレンジが採用された。ユニフォームのお披露目会で大きな反響を呼んだのがヘルメット。鷹をモチーフにしたデザインが当時の人気アニメ「科学忍者隊ガッチャマン」に似ていたことから「ガッチャマンヘルメット」の愛称がついた。

太平洋クラブ・鬼頭政一監督(左)、東尾修


・太平洋クラブ 1976年前期

 西武の前身・太平洋クラブの最終年のユニフォームは斬新だった。胸に球団名でなく、背番号が大きく書かれ、スタンドからは「アメフトか!」とヤジが飛んだ。不評で前期が断トツの最下位だったため、後期は胸に番号を廃止してチーム名を入れたユニフォームに戻したが年間通じて最下位に沈んだ。

大洋・山下大輔


・大洋 1974〜1977年

 色鮮やかなオレンジと緑を合わせた目にまぶしいユニフォーム。73年のオフにドラフト1位で慶大から入団した黄金ルーキー・山下大輔の入団を契機に、山下が静岡県出身であることに引っ掛けてユニフォームを静岡特産の茶とミカンをモチーフにしたデザインに変更した。当時の中部謙吉オーナーが「食品会社である親会社のイメージにピッタリ」と賛成し、採用された。

オリックス・T-岡田


・オリックス  2016年「Bsオリ達デー2016」「Bsオリ姫デー2016」

 チェック柄を採用した特別ユニフォーム。チームのイベント「オリ達デー」「オリ姫デー」と銘打った4、6、8月の計7試合で着用した。野球のユニフォームでは見たことがない青とピンクのチェック柄という斬新なデザインで、海外のメディアにも取り上げられて大きな反響を呼んだ。


・ロッテ 2005年5月14日のヤクルト戦(千葉マリン)

 ロッテは05年、ホーム用に3種類のユニフォームを用意。法被と白パンツを組み合わせた「誠」、法被と黒パンツの組み合わせた「侍」、それまで使われてきた上下縦縞の「戦」の3種類で、当日の先発投手が選んで決める方式だった。「誠」、「戦」は選手間で好評だったが、通称「黒ズボン」の侍は敬遠され、着用は1試合のみ。ダン・セラフィニが5月14日の対ヤクルト戦で先発した際に選択したが3対11と大敗した。


楽天 2011年 交流戦特別企画ユニフォーム

「虹=夢の架け橋」をコンセプトに、チームカラーのクリムゾンレッドを含む「7色」で彩られ、左胸には「鷲のイラスト」が入った斬新なデザイン。「イーグル・レインボー」と名付けられたユニフォームで、交流戦のホーム4試合で着用した。

写真=BBM
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