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検索結果 36,879 件

  • 教育用プログラム言語Scratchを用いた降流出モデリングゲームの開発とその水文学教育への利用可能性

    山崎 大, 岡田 実奈美, 矢澤 大志 水文・水資源学会誌 advpub (0), 2024-05-05

    ...に分かりやすい降流出モデルを構築し,地表面状態のキャリブレーションをゲームとして体験できるツールを開発した.東京大学生産技術研究所オープンキャンパスにて都市化と洪水に着目したワークショップを行い,講義形式の説明に加えて体験型ゲームに取り組むことが降流出プロセスの理解を深めるか分析した.その結果,都市化すると洪水が増えるという定性的な理解は講義形式でも深められるが,都市化の度合いによって流出ピーク...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 湿度を使った発電技術と湿度変動電池

    駒﨑 友亮 日本画像学会誌 63 (2), 194-199, 2024-04-10

    ...<p>海洋から蒸発した水分がとなって地上に降り注ぎ,河川を通って海洋に戻るサイクルは水の大循環と呼ばれ,水力発電はこのサイクルを利用して発電を行っている.河川は地上に局所的にしか存在しないが,空気中の水蒸気は地球上の大部分の環境でアクセス可能な資源であると言える.近年,この空気中の水蒸気 (湿度) を使った発電技術が登場し始めている.湿度を利用した発電は暗所などでも場所を選ばずに発電が可能であるという...

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  • 学生実習による天時の林道巡視

    荒瀬, 輝夫, 宮本, 裕美子, 小林, 元, 木下, 渉, 野溝, 幸雄, 奥田, 百音 信州大学農学部AFC報告 22 55-61, 2024-03-31

    ...天時の実習にもかかわらず学習効果が得られたことには,学生への実習目的の明示,天時にまさに観察できる内容の設定,代替の実習の用意周到な準備,学生の野外実習への慣れなどが寄与したものと考えられた。...

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  • 水害が綿布と絹布の力学特性に及ぼす影響について

    中村, 弥生 文化学園大学紀要 55 87-97, 2024-03-31

    ...試験布にはJISの綿布と絹布を用い、汚染条件を水、、土、水+土、+土、汚染期間を 1 日、1 週間、1ヵ月とし、これを夏と冬に行った。損害の程度は、KESを用いて力学特性値を測定し、汚染前後の値から相対的に評価した。その結果、汚染条件や汚染期間による明確な差は得られなく、布自体の特性による変化の方が大きいこと、汚染後は柔らかくなることが明らかとなった。...

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  • フィールドワーク便り

    アジア・アフリカ地域研究 23 (2), 312-336, 2024-03-31

    ...の境界線―</p><p>藤本あずさ</p><p> </p><p> </p><p>おしゃべりして待つ</p><p>―カメルーン北部ンガウンデレのくらしとウシのこと―</p><p>新川 まや</p><p> </p><p> </p><p>自己のなかの「他者」と向き合う</p><p>―月経経験のオートエスノグラフィーへ向けた試み―</p><p>荻野なつれ</p><p> </p><p> </p><p>懺悔と乞...

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  • 自閉症スペクトラム児の報告行動を促進する効果 ̶ 大学探検中の撮影を通して ̶

    貝 太郎 千葉経済大学短期大学部研究紀要 (20) 11-20, 2024-03-31

    本研究は自閉症スペクトラムを持つ小学4年生男児2名を対象に報告言語行動の指導を行った。対象児は筆者とともに10分間「大学探検」として、大学構内を散策したのち、母親の待つ部屋に戻って、探検中に見てきた内容について報告を行った。2名とも初めは報告行動が生起しなかったが、報告をするように伝えるという少ない介入をするだけで報告できるようになった。また、大学探検中に録画できる機材を持たせたところ、報告行動…

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  • スラリー状にした土砂モルタルの圧縮強度に及ぼす型枠存置中の水抜き効果

    堀口 至, 三村 陽一 Cement Science and Concrete Technology 77 (1), 533-540, 2024-03-29

    ...<p>豪災害で発生する災害土砂の利用方法の1つとして、セメント硬化体用細骨材への利用が挙げられる。災害土砂にセメントと多量の水を加えてスラリー状にした土砂モルタルから、型枠存置中に余分な水を抜くことで硬化体の強度確保が可能と考え、本研究では、土砂モルタルの圧縮強度に及ぼす水抜き効果について検討した。ステンレスメッシュを用いた透水型枠により円柱供試体を作製し、圧縮強度試験を行った。...

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  • 教員の自己効力感と探究的な学習に対する意識との関連性

    福井 昌則, 黒田 昌克, 前田 まどか, 宮 久仁 日本教育工学会論文誌 47 (Suppl.), 65-68, 2024-03-20

    <p>本研究の目的は,教員の自己効力感と探究的な学習に対する意識および実践状況との関連性について検討し,探究学習に関する教員研修の充実化に向けた基礎的知見を得ることである.小学校教員209名,中学校教員209名,高等学校教員210名を対象に,探究学習の実施状況,探究学習指導年数,イメージ,重要性,指導の自信,および自己効力感についての調査を実施した.その結果,自己効力感の高い群は,低い群と比べ,…

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  • 農業環境におけるPFAS について

    殷 熙洙, 山﨑 絵理子, 谷保 佐知, 山下 信義 土壌の物理性 156 (0), 49-57, 2024-03-20

    ...すること,つまり,PFOS 及びPFOA を含むPFAS の懸念から農産物の安全性を確保し,かつ安定な農産物の生産環境を維持することが急務である.本研究では黒ボク土を含む水田土壌におけるPFAS の分布に関する詳細な情報が得られ,水田土壌中のPFASの分子種がどのように動いているのかを明らかにした.また,黒ボク土の水田土壌環境中に水田でインディカ米(カサラス)とジャポニカ米(コシヒカリ)を栽培し,大気,水...

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  • <報告>地域住民を対象としたワークショップ型「やさしい日本語」研修

    友宗 朋美, 陳 詩, 劉 悦, クランツ クラウディヤ, 伊藤 秀明 筑波大学グローバルコミュニケーション教育センター日本語教育論集 39 107-118, 2024-03-19

    本稿は茨城県神栖市の地域住民を対象とした「やさしい日本語」研修の報告である。茨城県神栖市では外国人住民の増加を背景にコミュニケーション手段として「やさしい日本語」の認知度の向上が課題であった。そこで、「やさしい日本語」の周知と理解の促進、継続的にコミュニケーションを楽しむことを目的に、ワークショップ型「やさしい日本語」研修を実施した。研修では「やさしい日本語」に関する講義のほか、Webツールを使…

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  • 菅平高原における積雪層構造の年々変動と冬季天候パターンとの関係

    浪間 洋介, 上野 健一 雪氷 86 (2), 97-114, 2024-03-15

    ...<p>長野県菅平高原での15冬季分の積雪断面観測結果に基づき,天候パターンの年々変動が積雪構造に与える影響を明らかにした.2月中旬の積雪深は根雪開始以降の積算降水量と有意な相関を示した.積雪深に占めるざらめ雪層の割合や氷板形成には年々変動が大きく,根雪開始以降の平均気温や積雪上の降(ROS)の発生頻度と有意な相関が見られた.アメダスデータから主要な雪層の形成期日を推定すると,氷板やざらめ雪層の発生...

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  • 日本の小学生の通学実態に関する調査結果

    樋野 公宏, 安部 孝文, 宮 護, 後藤 智香子, 花里 真道, 石井 儀光, 鎌田 真光, 中迫 由実, 高柳 百合子, 寺内 義典, 海野 遥香, 山北 満哉, 吉城 秀治 都市計画報告集 22 (4), 675-682, 2024-03-11

    <p>小学生の通学実態を把握するため、2023年秋、市区町村立の小学校に通う子を持つ20~49歳の女性を対象にオンラインアンケートを実施し、6000人の有効回答を得た。過去1週間、毎日徒歩で登校、下校した子は各82%, 67%で、都市規模が大きいほど高割合だった。徒歩以外では家族の車が多いが、下校時は塾や学童の送迎も多かった。スクールバスを月11日以上利用した子は、登下校とも2%未満だった。近所…

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  • 子どもの移動自由性の地域差と環境要因

    宮岸 凌也, 衣笠 匠斗, 小山 桜馨, 中村 圭汰, 東條 秀祐, 中川 真輝, 山岡 祐貴, 樋野 公宏, 宮 護 都市計画報告集 22 (4), 765-770, 2024-03-11

    <p>近年Children’s Independent Mobility(CIM)が国際的に議論されている。本研究は、日本全国を対象としたアンケート調査から、日本におけるCIMの実態と環境要因との関係を明らかにすることを目的とした。具体的には、代表的なCIM指標であるSix licensesの合計得点と各項目に関する分析を行った。その結果、用途地域・団地居住・治安意識とCIMに有意な相関があるこ…

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  • 国外における中人物画テストの実証的研究の動向

    廣田, 愛海, 平野, 真理 お茶の水女子大学心理臨床相談センター紀要 25 59-69, 2024-03-01

    ...最終的に抽出された17 本の文献から,国外における中人物画研究は①テストとしての有用性の検討,②個人の能力評価としての活用,③介入の効果指標としての活用,に分類された。特に国外では,中人物画の評価スケールを開発し,描画を定量的に評価する試みも行われていることが明らかとなった。...

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  • 「シリコンならびにワイドバンドギャップパワー半導体の最新技術」

    白石 正樹 電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) 144 (3), 185-185, 2024-03-01

    ...<p>1985年のオーストリアでのフィラハ会議にて,地球温暖化(global warming)が世界共通の課題と認識されてから40年近くが経とうとしていますが,世界各地での山火事や洪水,国内においても異常な猛暑や線状降水帯の発生による災害級の大等,連日のように目を覆いたくなるような</p>...

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  • 巻頭言:地盤災害とその対策特集号

    鈴木 素之 地盤工学ジャーナル 19 (1), 1-2, 2024-03-01

    <p>本文は,第63回地盤工学シンポジウム「地盤災害とその対策に関わる研究・調査・報告事例」の投稿論文から選定された論文を収録した地盤工学ジャーナル地盤災害とその対策特集号の発行にあたり,発行の経緯と編集状況を巻頭言としてまとめたものである。 </p>

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  • 貝殻を用いたキャピラリーバリア土層で被覆された堤防法面における水浸透抑制効果

    大埜 明日香, 小林 薫, 松元 和伸, 森井 俊広 地盤工学ジャーナル 19 (1), 17-32, 2024-03-01

    ...貝殻型 CB 堤防を屋外に構築し,量計と堤防内の土壌水分センサによる水浸透の計測を約 1 年3 か月継続した。その結果,CB 土層の水浸透抑制機能に加え,ブレークスルー後でも浸透水の多くが高透水性の破砕貝殻層を伝って法尻方向に排水されていく排水機能も併せ持つことも確認された。...

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  • 風化に対する切土法面の管理優先度の決定方法

    永田 政司, 村上 豊和, 佐藤 尚弘, 菊本 統 地盤工学ジャーナル 19 (1), 43-56, 2024-03-01

    ...<p>昨今の異常降の際に,切土法面の風化した表層土が流出する事象がしばしば発生している。高速道路本線への土砂流出による被害を未然に防止するには,風化による法面の不安定化を予測し,降等の外的要因に対する耐久性を向上する必要がある。高速道路では,切土法面完成後の 40〜50 年にわたり全国 10 路線,96 箇所の切土法面において弾性波探査等による風化の追跡調査を実施している。...

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  • 洗掘の進行過程に応じた橋脚基礎の固有振動数の推定に関する検討

    入 栄貴, 藤原 将真, 渡邉 諭 地盤工学ジャーナル 19 (1), 79-87, 2024-03-01

    ...<p>近年の極端な降事象の増加により頻発化している洗掘災害に対して,橋脚基礎の安定性評価指標の一つである固有振動数を増水中に連続的に捉え,洗掘の進行過程を評価することが重要である。そこで,本稿では,洗掘の進行過程を模擬した大型模型試験から,連続的な固有振動数の変化を把握できる常時微動による推定手法を用い,洗掘程度と固有振動数との関係を整理した。...

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  • 広域を対象とした豪時流出土砂の到達危険度評価

    北爪 貴史, 阿部 峻大, 遠藤 秀祐, 関 悠花里, 佐藤 恭兵, 鳴海 正寿, 西村 聡, 後藤 聡 地盤工学ジャーナル 19 (1), 3-16, 2024-03-01

    ...本稿では,単純斜面モデルを用いたパラメトリックスタディや実際の豪時土砂災害を対象とした再現解析を実施し,開発ツールの妥当性および適用性を示す。また,複数の渓谷出口地点において,豪時に土砂が到達する危険度を相対的に評価した事例を示す。</p>...

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  • 実物大鉄道盛土の降・載荷実験による崩壊規模に応じた安定性評価

    佐藤 武斗, 杉山 健太, 阿部 慶太, 笠原 康平, 松丸 貴樹, 冨田 佳孝 地盤工学ジャーナル 19 (1), 101-115, 2024-03-01

    ...本研究では,崩壊した盛土の性能を実証的に評価することを目的に,実物大の盛土模型を対象とした降実験により盛土の崩壊を再現し,各崩壊段階において載荷実験を実施した。実験結果より,盛土の崩壊が一定の範囲に限定された場合,列車相当の荷重載荷に対して崩壊が進行しないことが確認された。...

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  • ショイベ講述『察病入門』(4)

    八木, 聖弥 Studia humana et naturalia (57) 1-20, 2024-02-22

    ...本学附属図書館には杏書屋所蔵本の複写しかなかったが、このほど別の筆記者による写本を発見入手した。全文を翻刻し、両者の異同も視野に入れながら本書の意義について考える。(全4回)...

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  • 群馬大学理工学部の染料コレクション~認定化学遺産第062号

    海野 雅史, 刘 色材協会誌 97 (2), 46-50, 2024-02-20

    <p>本年度日本化学会が認定している化学遺産の第062号として,群馬大学理工学部に保管された染料コレクションが選ばれた。全部で4,390点を数えるこれらの多くはドイツやスイスから輸入された天然繊維用のもので,世界でも類を見ない膨大なコレクションとなっている。本稿では,これらの染料が集められた経緯と,コレクションの内容について詳説する。</p>

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  • 衛星画像と地形情報を活用した圃場内の土壌物理性不良エリアの評価 II. 排水性不良

    石倉 究, 笛木 伸彦, 原 圭祐, 丹羽 勝久, 瀬下 隆 日本土壌肥料学雑誌 95 (1), 21-29, 2024-02-05

    ...に伴い秋まき小麦が枯死し,その後雑草が繁茂したと考えられ,いずれの場合も排水性不良の可能性が高い.また,各圃場では生育初期のNDVIと標高の間には有意な正の相関がみられ(<i>P</i><0.001),地形的な低部への集水も排水性不良の一因であると考えられた.同一圃場の異なる気象条件でNDVIの推移を確認したところ,排水性不良エリアにおけるNDVIの遅延は,降水量が平年並みの年には確認されたが,少年...

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  • Identification of telomere maintenance gene variations related to lung adenocarcinoma risk by genome‐wide association and whole genome sequencing analyses

    白石, 航也, 高橋, 篤, 桃沢, 幸秀, 醍醐, 弥太郎, 金子, 修三, 川口, 喬久, 國頭, 英夫, 松本, 慎吾, 堀之内, 秀仁, 後藤, 明輝, 本多, 隆行, 清水, 公裕, 虎澤, 匡洋, 高柳, 大輔, 齋藤, 元伸, 斎藤, 聡, 大江, 裕一郎, 渡辺, 俊一, 後藤, 功一, 坪井, 正博, 土原, 一哉, 髙田, 定暁, 碧井, 智美, 高野, 淳, 小林, 正嗣, 宮城, 洋平, 田中, 和美, 鈴木, 弘行, 前田, 大地, 山浦, 匠, 松田, 麻衣子, 島田, 陽子, 水野, 孝昭, 坂本, 裕美, 吉田, 輝彦, 後藤, 悌, 吉田, 達哉, 山地, 太樹, 園部, 誠, 豊岡, 伸一, 米田, 和恵, 真砂, 勝泰, 田中, 文啓, 原, めぐみ, 布施, 昇男, 西塚, 哲, 元井, 紀子, 澤田, 典絵, 西田, 裕一郎, 熊田, 和貴, 竹内, 研時, 丹野, 高三, 谷田部, 恭, 角南, 久仁子, 菱田, 智之, 宮崎, 泰成, 伊藤, 秀美, 宮, 光宏, 戸塚, 裕彦, 中山, 治彦, 横瀬, 智之, 石垣, 和慶, 永島, 宗晃, 大瀧, 容一, 今井, 一博, 高澤, 建, 南谷, 佳弘, 小林, 和馬, 大久保, 憲一, 若井, 建志, 清水, 厚志, 山本, 雅之, 岩崎, 基, 松田, 浩一, 稲澤, 譲治, 白石, 友一, 西川, 博嘉, 村上, 善則, 久保, 充明, 松田, 文彦, 鎌谷, 洋一郎, 浜本, 隆二, 松尾, 恵太郎, 河野, 隆志 Cancer Communications 44 (2), 287-293, 2024-02

    非喫煙者に多いEGFR変異肺腺がんへのかかりやすさを解明 肺腺がんの予防・早期発見にむけた手がかりとして期待. 京都大学プレスリリース. 2023-11-09.

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  • 北海道内陸部の陸別における冬季の降雪量と降量の季節内変動と年々変動

    平沢 尚彦, 小西 啓之 Okhotsk Sea and Polar Oceans Research 8 1-7, 2024-02-01

    ...地球温暖化によって降水量は増加し、降の比率が増加する可能性がある。これまで世界的にも降雪と降を分離した継続的観測はほとんど行われておらず、降雪と降の比率の今後の変化を示すことは難しい。最近世界中で利用され始めた低価格のディスドロメータは降水粒子の特性に基づいて降雪と降を別々に記録できる。...

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  • ムギ類の重要形質と育種

    佐藤 和広 マイコトキシン 74 (1), 19-23, 2024-01-31

    ...<p> オオムギとコムギは共に近東の乾燥地に起源するため,湿潤な我が国の環境で栽培するには特性の改良が必要である.我が国でのムギ類生産の課題の一つは赤かび病である.最近,オオムギの抵抗性候補遺伝子が同定され,かび毒抑制効果が示された.現在,その成果をコムギのかび毒低下に活用する研究が進められている.また,収穫期のによる穂発芽被害の防止に有効な,発芽の長短を決定するオオムギの主要な種子休眠性遺伝子<...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 小型油圧ショベルの履帯接地圧に相当する荷重で静的に締固めた際の締固め特性と土の透水性

    國分 大地, 岩岡 正博, 松本 武 森林利用学会誌 39 (1), n/a-, 2024-01-31

    ...<p>森林作業道において,重機の走行によって道の浸透能が低下することが指摘されていることから,森林作業道作設時の締固めによっても,路体支持力を高めることに加えて,水が路体に侵入しないよう遮水性を高めることができると考えられる。しかしながら,一般土木の盛土とは異なり,専用の機械ではなく油圧ショベルを用いて転圧していることから,必要な転圧力が得られているのか不明である。...

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  • 円地文子「二世の縁 拾遺」論 : 作中口語訳「二世の縁」の再検討

    齊田 春菜 研究論集 23 51-64, 2024-01-25

    ...作中口語訳とは、「拾遺」に挿入されている上田秋成『春物語』「二世の縁」の「口語訳」(三三〇頁)を指す。「拾遺」の大きな特徴の一つとして「二世の縁」の全訳が叙述されている。これは定助の性への執着を強調した加筆として原文との比較を中心に研究がなされてきた。「拾遺」研究では、原文「二世の縁」を基本的に「仏教批判」と理解している。...

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  • 中山間傾斜地谷部の決壊事例に基づくため池決壊氾濫解析手法の検討

    小嶋 創, 吉迫 宏, 竹村 武士, 李 相潤, 正田 大輔, 三好 学, 安芸 浩資 農業農村工学会論文集 92 (1), I_29-I_40, 2024

    ....降については, 決壊時刻以降だけでなく集水域の洪水到達時間を考慮し先行降を反映させる必要があり, また, 家屋についても建物占有率に応じた粗度係数値を与える簡便な方法では妥当な最高水位は得られなかった.一方, 周辺ため池の反映の有無や, 土地利用を反映する粗度係数の違いは, 解析結果に与える相対的な影響度合いが小さかった....

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  • 自己組織化マップを用いた九州地方の流域毎の気象場と降の関連性分析

    朝位 孝二, 田邉 虎太郎, 西山 浩司, 白水 元 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...,川内川)は前線系の豪に加えて台風性の豪も優位となる.東側の流域(大野川,大淀川)は台風性の豪が優位である.また,本研究で構築した自己組織化マップ(SOM)を用いて,佐賀県に豪を引き起こした2021年8月14日の気象場を診断した結果,筑後川と六角川流域で豪リスクが高い気象場パターンであることがわかった....

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  • 自動車渋滞を反映した都市浸水予測とこれと連動した経路検索システムに関する検討

    鎌田 智哉, 関根 正人 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 近年,台風や前線による大規模豪が頻発し,さらに局地的集中豪と呼ばれる豪によって,警報が発令する前に被害が発生する可能性がある.2020年8月には埼玉県川口市で,アンダーパスにおいて冠水が発生し,数台の車両が水没した.本研究では,東京都23区にある芝浦処理区を対象として,精緻な浸水予測手法であるS-uiPSに断面交通量から算出した車両台数を組み込み,交通渋滞を反映した想定最大規模降時の...

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  • 量計観測から降水強度を算出する手法の改良 ―ディスドロメータを用いた検証―

    瀬戸 心太, 内海 信幸, 久保田 拓志 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 量計観測から降水強度を算出する場合,一般には,観測した降水量を対象時間で割る手法(単純法)が用いられる.転倒ます型量計において,単純法は対象時間が短いほど精度が悪い.著者らは,転倒時刻を統計的に推定し,累積降水量の内挿により降水強度を算出する手法(内挿法)を開発した.本研究では,ディスドロメータの観測から量計の模擬観測データを作成し,単純法と内挿法の精度を検証した.内挿法は単純法より優...

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  • 内水氾濫時における避難距離を考慮した避難困難度の検討

    平川 隆一, 齋川 晏慈, 仲本 小次郎, 根岸 智和, 星野 裕也 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 近年,記録的な豪や都市化の進展により,全国各地で内水氾濫が発生している.浸水時の避難にハザードマップが用いられることがあるが,従来のハザードマップでは一般的に浸水深だけが掲載されている.水中歩行を伴う避難行動では,流速や避難距離の影響も受けることが考えられる.本研究では,浸水深以外も含めた指標で内水氾濫時の避難困難度を定義した.さらに,避難困難度を対象地区に適用して可視化し評価することを目的...

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  • XRAINを用いた降水セル追跡手法による線状降水帯内部の降時空間特性の定量化

    大屋 祐太, 山田 朋人 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...降水セル追跡手法を開発した.同手法を2015年9月に発生した線状降水帯に適用した.その結果,20分以上の寿命を持つ降水セルは約10分ごとに発生していることがわかった.また約10km程度の間隔で存在し,15から25m/sの速度で移動する特徴が示され,この結果は変分原理を用いた三次元解析とも整合的である.さらにほとんどの降水セルは,検出されてから10分間は降水強度が増加し続けており,降水強度のピークは域...

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  • リモートセンシング技術を用いた流域微細土砂動態の縦断的把握

    影山 雄哉, 萬矢 敦啓 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...異なる特徴がみられたが,それは降分布や地質構造から見ても妥当なものであることを確認した,また,降流出モデルを用いて濁度分布から流砂量へと換算することができるが,支川の合流前後においても流砂量の連続性が保たれていることを確認した,</p>...

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  • 橋梁における流木の閉塞対策に関する基礎的な研究

    原田 紹臣, 中谷 加奈, 里深 好文, 水山 高久 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 近年,全国各地で豪災害が頻発化し,道路橋梁等の被災が多く報告されている.これを受け,我が国では信頼性の高い道路ネットワーク構築を目的に,道路リスクアセスメントの考え方が新たに示された.今後,超過洪水時等における河川に隣接する道路橋梁の被災リスクについて明確にしていくことが,急務な課題となっている.本研究では,筆者らの先行研究において示した被災リスクが高いと考えられる橋梁を対象に,基礎的な実験...

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  • 低平地小河川における水位調節ゲート操作を支援する水位予測手法の検討

    人見 忠良, 向井 章恵, 中矢 哲郎 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 治水と利水の両者に配慮した低平地小河川の水位調節ゲートの操作が求められる地区において,ゲート操作を支援するための水位予測手法の有効性について検討した.施設管理者への聞き取り調査と現地水位観測から,現状のゲート堰板取外し操作の判断は管理者の水位予想や水位目視に依存しており,遠隔監視データに基づく水位予測が施設管理に対して有用であることが分かった.また,ある降イベントでは,水位調節ゲートの堰板...

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  • 全国のダム流域における平均降水量ガイダンス及びアンサンブル予測降量の特性分析

    諸岡 良優, 松ヶ平 賢一, 竹下 哲也 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 本研究では,全国のダムの上流域を対象に,事前放流ガイドライン準拠の平均降水量ガイダンス予測降量と実積降量とを比較するため,スレットスコア・見逃し率・空振り率を算出した.また,アンサンブル予測降量についても,事前放流への活用可能性検討のため実績降量と比較を行った.その結果、平均降水量ガイダンス予測降量は,降継続時間の短いダムでは過小の予測となる傾向にあることや,アンサンブル予測降量...

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  • 三次元河川流・氾濫流一体解析法に基づく令和2年球磨川洪水における橋桁抵抗影響評価

    窪田 利久, 柏田 仁, 井上 隆, 二瓶 泰雄 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 令和2年7月豪による球磨川洪水では多くの橋梁が洪水流による流体力によって流失した.同時に橋梁の堰上げ効果による急激な水位上昇が,氾濫被害を助長させたことが考えられ,橋梁に働く流体力を適切に評価し,河川水位や流速に及ぼす影響を解明する必要がある.本研究では橋桁の流体力を考慮した三次元河川流・氾濫流一体解析法に基づいて,河川橋梁が洪水流に及ぼす影響について多角的に検討を行った.その結果,本手法...

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  • 流出・洪水氾濫解析モデルの地中流と地表面流の再現性の検討とパラメータ推定

    重枝 未玲, 濱田 信吾, 田中 博登, 林 泰史, 中村 亜紀 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 本研究では,降流出・洪水氾濫解析モデルの地中流および地表面流の再現性とベイズ最滴化によるモデルパラメータ推定の有用性について,実験結果に基づき検討した,本研究から,(1)本モデルは,サクションの小さい条件では,水位や流流量の変動プロセスを再現できること,(2)ベイズ最遼化によるパラメータ推定は,地表面流が発生し,かつサクションの小さい条件では有用であること,(3)(2)の最適パラメータを用...

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  • 流域スケールにおけるため池群がもつ洪水軽減効果の簡易評価手法の開発

    髙野 陽平, 吉川 夏樹, 中村 友和, 宮津 進, 長野 宇規, 田中丸 治哉 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> ため池群の洪水軽減効果を流域スケールで評価することを目的に,まずは,既存の内水氾濫解析モデルに実装するため池の流出入を計算する「ため池サブモデル」を開発し,加古川水系万願寺川流域に適用した.この結果から,河川流量のピーク低減率は降ピーク時において空き容量が確保されているため池の集水域面積の総和とピーク時の有効量に規定されることを明らかにした.この規定要因とピーク低減率の関係から,降規模...

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  • 1982年7月における梅前線雲ゾーン変動のスペクトル解析

    二宮 洸三 天気 71 (1), 5-9, 2024

    ...<p> 1982年7月の梅前線雲ゾーン(BFCZ)の雲量変動と南北変動をC<sub>H</sub>(high-cloud cover)を使用して調べた.C<sub>H</sub>は静止気象衛星赤外観測から得られた400hPa等圧面より高い雲の雲量であり,時刻(<i>t</i>)・緯度(<i>φ</i>)・経度(<i>λ</i>)の関数C<sub>H</sub>(<i>t</i>,<i>φ</i>,...

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  • 局所アンサンブルデータ同化を用いた地上量観測からの全球降水分布の推定

    武藤 裕花, 塩尻 大也, 小槻 峻司 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 全球降水量分布の推定は,世界の災害予測や水資源管理に不可欠である.本研究では,アンサンブルデータ同化に基づき,地上量計観測から全球降水量分布を推定する新たな手法を提案する.具体的には,欧州中期予報センターの再解析降水量を用いて第一推定値と背景誤差共分散を構築し,同化観測数制限等の最先端のデータ同化手法も併用することで,全球降水量分布を推定した.推定の入力値とは独立の地上量計観測を用いて検証...

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  • ミニトマトの物性データを用いた品種同定に関する基礎検討

    石川 勇人, 坪田 葉夏, 岩波 俊介, 小島 洋一郎, 原田 恵, 若生 一広, 合田 元清 産業応用工学会論文誌 12 (1), 110-112, 2024

    A multivariate analysis method was used to verify whether varieties could be identified from the results obtained from HPLC and other physical property data measuring instruments for cherry …

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  • 水検知器の限られた水位情報と量による道路冠水の水位予測

    小林 亘 土木学会論文集 80 (22), n/a-, 2024

    ...,本論文では単純化したモデルによる水位予測手法を提案した.この手法を2023年6月台風2号の降とさいたま市内の2か所の水検知器の情報に適用して予測を行ったところ,予測は水位変化のおおまかな形状を捉えていた.加えて,道路冠水予測を可視化する情報システムによって道路管理者から実用上の意見を聴取した....

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  • スマートメータの電力使用量による天時浸入水発生領域の絞り込み

    中根 進, 藁科 亮 下水道協会誌 61 (735), 118-127, 2024-01-01

    ...</p><p> マンホールポンプ場の流入区域の範囲ではあるが,スクリーニング調査としてスマートメータの電力使用量を使って天時浸入水量割合を推定し,その割合から天時浸入水発生領域を絞り込む手法を提案する。天時浸入水量割合推定に際しては,降日における降の影響の無い電力使用量は,晴天日と降日の電力使用量の累積確率を使って推定する手法を新たに導入する。</p>...

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  • 落橋により主桁が変形した鋼鉄道橋の再利用

    窪田 利幸, 平林 雅也, 吉川 正治 インフラメンテナンス実践研究論文集 3 (1), 213-222, 2024

    ...<p> 豪等により河川に架かる鉄道橋の鋼桁が落橋・流出する場合があるが,その復旧にあたっては,鋼桁を再利用することで供用再開を早めることが可能となる.実際に落橋して主桁が変形した鋼桁において,解析や試運転列車での実橋測定などにより安全性を確認することで再利用を可能にした事例を示した.また,落橋・流出した鋼桁の再利用可否を判断する際に参考としている「鋼桁の再利用判定基準(案)」を見直した.</p>...

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  • 剛塑性有限要素解析による局所洗掘後の直接基礎橋脚の極限支持力に関する一考察

    山栗 祐樹, 西岡 英俊, 平野 萌果, 佐々木 優奈, 小林 俊一 土木学会論文集 80 (15), n/a-, 2024

    ...<p>近年,集中豪や台風災害によって,河川橋脚基礎周囲の地盤が流出する洗掘被害が増加している.基礎の沈下や傾斜が生じる中規模程度の被害であれば,応急復旧により短期間で再供用することも可能である.今後の類似災害発生時に,再供用の可否判断をより迅速に行うためには,再供用に必要とされる基礎の残存支持力の発現メカニズムを解明することは重要である.本論文では,剛塑性有限要素法(RPFEM)を局所洗掘後の地盤...

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  • 常時微動計測による橋脚の固有振動数自動モニタリングの試行

    濱田 吉貞, 金 哲佑, 北川 慎治 インフラメンテナンス実践フォーラム 1 (1), 30-33, 2024

    ...<p> 大等による水位上昇やそれに伴う基礎の洗掘によって,基礎の安定性が著しく低下する恐れがある河川橋りょうでは,桁下水位を指標に運転規制を行い列車の安全を確保している.その後水位が低下して規制解除する際は,衝撃振動試験で橋脚の固有振動数を測定し橋りょうの安全を確認するが,この確認に時間を要すると運転再開の遅れにつながる.そこで,橋脚基礎の健全性をリアルタイムで観測する方法として,橋脚に設置した加速度計...

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  • 土と水の熱容量の違いを考慮したバルク法における蒸発効率の算定方法に関する検討

    軸屋 雄太, 酒匂 一成, 伊藤 真一 土木学会論文集 80 (15), n/a-, 2024

    ...<p>降後の斜面安定性の評価において地盤内の水分変動を定量化するためには,地表面での水分流束の境界条件である蒸発量を把握することが重要となる.本論文では,蒸発量推定方法の一つであるバルク法に着目し,その未知パラメータである蒸発効率の算定方法について,自然対流の条件下を対象に検討した.はじめに,蒸発効率の算定に必要な交換速度を熱力学的観点から考察し,土と水の熱容量の違いを考慮した新たな交換速度の算定方法...

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  • 独居の成人を対象にした2種類のsocially assistive robotsによるストレス軽減効果

    田原 裕希恵, 宮 歩, 北川 柚香, 有松 夏子, 川角 千佳, 長澤 拓海, 小池 黎明, 津村 徳道 看護理工学会誌 11 (0), 100-105, 2024

    目的:COVID-19(新型コロナウィルス感染症)の流行による行動制限は,独居者のメンタルヘルスに大きく影響した.本研究は独居者のメンタルヘルス改善を目指し,独居の健常成人に対しhumanoidとanimaloidのsocially assistive robots(SARs)によるストレス軽減効果を調査した.方法:被験者はhumanoidとanimaloidを9日間使用し,1~2日目と8~9日…

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  • 内水・外水氾濫と土砂災害が発生した流域の災害要因分離が可能な分布型モデルの構築

    小田 竜生, 田中 規夫, 五十嵐 善哉 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 降によって引き起こされる河川災害と土砂災害を精度良く再現するために,分布型降流出氾濫解析と斜面安定解析を組み合わせたモデルを開発し,既往災害における検証を行った.降データは埼玉大学に設置されている気象レーダMP-PAWEのデータを用いた.分布型降流出氾濫解析は10mメッシュで計算を行い,氾濫水を起源となる河川またはごとに分離して求めることで支川における氾濫形態をより詳細に分析することができた...

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  • 浮遊微細水滴の水平方向輸送を考慮に入れた時間降遮断量推定法の提案

    田村 隆雄, 吉田 弘, 端野 道夫, 梅岡 秀博 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 著者らは水平方向の浮遊微細水滴輸送が降遮断に寄与するという仮定の下,風速および浮遊微細水滴量の源となる降量を時間変動する確率変数と見なし,乱流あるいは移流拡散係数の概念を水平方向の浮遊微細水滴輸送に援用することで,浮遊微細水滴の水平輸送フラックスを風速と降強度の風積として確率論的に定式化し,この風積を基本説明変数として構成される降遮断量の重回帰モデルを提案した.徳島県内に開設された...

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  • 傾斜地を抱える都市住宅地を対象とした豪時内水氾濫予測

    関根 正人, 北村 崚馬, 多屋 友布里 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 近年,地球規模で進行する気候変動の影響で,これまでに経験のない大規模な集中豪に襲われる機会が増加している.本研究で対象とする横浜市金沢処理区においては,2019年の台風15号をはじめとして沿岸部と内陸部の両方で浸水被害が発生してきた.本研究では,第一著者が独自に開発した精緻な都市浸水予測手法であるS-uiPSを用いて,対象エリアに一様に想定最大規模の降を与え,その浸水リスクを評価する.対象領域...

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  • 実用性を考慮した黒部ダムへのアンサンブル降予測の活用方法検討および水系への影響評価

    仲 浩明, 大坪 祐介, 有光 剛, 角 哲也 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 近年,アンサンブル降予測を利水ダム運用に活用し,発電への貯留水の先使いによる「洪水貯留機能の拡大」と「発電電力量の増大」の両立が期待されている.しかし,ダム運用と発電運用の実務的な制約条件まで考慮した活用方法の検討事例や水系全体の利水評価を実施した事例は少なく,実運用への課題である.本研究では,黒部ダムを対象に活用方法を検討し,6, 7月に7日後~13日後の週間流入量予測値から出水を早期に...

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  • 中部地方の特性が異なるダム流入量予測への深層学習の適用と学習用入力量の種別混在による予測精度への影響

    榑林 利晃, 辻倉 裕喜, 武田 英祐, 蟹江 盛仁, 松原 充幸, 船戸 総久, 井出 皓大, 浅野 雅博 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...</p><p> 本論では,面的な域の把握が可能なレーダ量を深層学習モデルの入力データとし,近年出水を学習対象としているが,学習データが限られる低頻度・未経験洪水に対する予測精度確保が課題となる.そのため,レーダ量が存在しない期間の大規模出水を地上量データを用いて学習対象に追加することで,これらの洪水に対する予測精度を確保した.また,学習に使用する量データの種別混在による予測精度への影響を分析...

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  • 令和元年台風19号と狩野川台風の降流出特性の比較評価

    小川 朋真, 手計 太一 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 本研究は令和元年台風 9号(以降,令和元年台風)と昭和33年台風22号(狩野川台風,以降,狩野川台風)の降流出特性に着目して,狩野川放水路の治水効果を評価した.数値実験の結果,狩野川流域では,期間内総量が同程度としても約50mm/hのが半日以上連続した降イベントの方が河道への流出量が大きくなることを示した.狩野川放水路の越流堤による治水機能は殆どみられず,ゲート開閉による治水機能が大...

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  • 車両移動観測に向けた気象測定IoTデバイスの開発

    松田 雄真, 仲吉 信人, 小野村 史穂 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 近年,ヒートアイランド現象や集中豪による被害が顕在化する中で,高空間解像度の地上気象データの重要性が高まっている.本研究では,気温,湿度,風向・風速,降水強度を観測でき,無線通信によるリアルタイムでの情報発信が可能なIoTデバイスを開発した.実際に,試作したIoTデバイスを車両に搭載し,定点観測値との比較を行った.その結果,定点観測時には日射加熱の影響やセンサの器差はあるものの,安定して気象測定...

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  • 外水氾濫を対象とした災害廃棄物の発生量・組成・空間分布の早期推計システム

    田内 裕人, 酒井 崇之, 大塚 義一, 中野 正樹 土木学会論文集 80 (22), n/a-, 2024

    ...<p> 本研究は,豪による外水氾濫を対象に,災害廃棄物の発生量・組成・空間分布を瞬時に予測できるシステムを提案するものである.システムにおけるすべての機能と必要なデータベースはオンラインのGoogle Colab上で実装しており,システム使用者は浸水深のGISデータのみをアップロードするのみで,煩雑な環境構築を行うことなくただちに災害廃棄物発生状況の推定ができる.本システムを豪災害で被災した2019...

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  • 明渠と弾丸暗渠を活用した土壌水分管理が大豆の生産性に及ぼす影響

    石塚 明子, 荒木 雅登, 大野 礼成, 岩渕 哲也 福岡県農林業総合試験場研究報告 10 (0), 1-6, 2024

    ...60mm/日以上の降の場合でも,明渠と弾丸暗渠を連結して施工することで,無施工に比べpFの最小値が高く,過湿が軽減されることが明らかとなった。また,乾燥時における灌漑により土壌pF値が低下したことから,乾燥害の軽減に有効な範囲に土壌水分を制御可能であった。...

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  • 地域産業連関表からみた産業のサプライチェーンの特徴とその変化

    宮 健一郎 Input-Output Analysis 31 (1), 29-41, 2024

    <p> 本稿は,上流度指数(upstreamness)と下流度指数(downstreamness)と呼ばれる指標を用いて産業のサプライチェーンを地域経済レベルで分析した.これらの指標は産業の投入・産出のネットワークの大きさを示すことによって産業のサプライチェーン上の特徴を示すもので,本稿ではこれらを都道府県公表の地域産業連関表に適用し,近年の日本の産業構造の変化を地域経済レベルのサプライチェーン…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • <i>Rhodotorula</i> sp. の流水除去に与えるウルトラファインバブルの効果

    秦 隆志, 西内 悠祐, 松枝 和輝, 青木 将二, 古川 真也, 宮 一幸, 田中 千陽, 久米田 裕子 日本家政学会誌 75 (1), 17-23, 2024

    <p> 台所や手洗いのシンク, あるいは浴室などの水周りは湿潤環境を好む菌の温床となり菌の増殖が日常的におこっている. これらを洗い流すことは衛生面からも, また生活者の不快感を取り除くことからも重要であるものの, それらの除去は難しい. 本研究では, 水回りの代表的なピンクヌメリをもたらす赤色酵母<i>Rhodotorula</i> sp. の流水除去に対し, 1 …

    DOI Web Site 医中誌

  • 京都市に豪をもたらす降水システムの時空間構造と環境場に関する解析

    梶川 義幸, 渡辺 悠一朗, 大石 哲, 中北 英一 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 京都は関西圏でも豪水害の多い都市であり,防災・減災の観点から,豪をもたらす降水システムへの理解は必要不可欠である.本研究では京都地方気象台の積算降水量と全国合成レーダーGPV,及びメソ数値予報モデルGPVを用いて,京都市に豪をもたらす降水システムの時空間構造及び環境場を解析した.その結果,日最大1時間降水量20mm以上と日最大10分間降水量10mm以上の2種類の閾値により得た降水システム...

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  • 河川流・氾濫流一体解析に基づく破堤幅の時間変化と家屋被害状況の関係 ~2015年鬼怒川氾濫を例として~

    吉井 祥真, 窪田 利久, 柏田 仁, 鎌田 直樹, 鈴木 聡佑, 二瓶 泰雄 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 本研究では,破堤幅が時間と共に広がったH27年関東・東北豪時の鬼怒川氾濫を対象として,破堤幅の時間変化と家屋被害状況との関係性を明らかにすることを目的とする.そのため,破堤幅が時間的に変化する堤防決壊を伴う鬼怒川を対象に,河川流・氾濫流一体解析を実施した.その結果,堤防決壊地点周辺の流速と浸水深は,破堤幅により大きく変化し,破堤幅変化に合わせて,被災家屋における流体力のピーク出現時刻が大きく...

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  • 令和元年東日本台風の千曲川氾濫域における流失家屋の空間分布特性の解明 ~河川流・氾濫流一体解析法の適用~

    鈴木 聡佑, 窪田 利久, 柏田 仁, 鎌田 直樹, 吉井 祥真, 二瓶 泰雄 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 近年の豪に伴う洪水氾濫では多くの家屋被害が見られるが,洪水氾濫流の水理特性と家屋被害との関連性には不明な点が多い.本研究では,令和元年東日本台風・千曲川破堤氾濫において,家屋流失被害の空間分布特性を解明することを目的とする.そのため,決壊地点の流況を精度良く再現するべく,千曲川とその周辺における河川流・氾濫流一体解析を行った.その結果,決壊箇所からの氾濫流は三方向に分離し,流失家屋が帯状に...

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  • 球磨川流域における最大クラス洪水も考慮した川辺川ダムの治水効果推定

    小林 健一郎, 矢野 真一郎, 伊島 実咲, 角 哲也, Le Duc, 川畑 拓矢 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 本稿では,ダム治水効果をできるだけ簡潔に推定して表示する方法論について検討した事例を示す.対象は,九州の球磨川流域に建設予定の川辺川ダムで,大規模洪水時のこのダムの治水効果を推定した.対象降は令和2年7月豪で,まず解析量を用いて市房ダム及び建設予定の川辺川ダム位置での流出計算を貯留関数法により実施した.川辺川ダム位置ではダムが無い場合の流入流量及び今回設定したゲートによる洪水防御操作を...

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  • 重畳氾濫による複合水害が避難に与える影響 - 単位幅比力を用いた検討 -

    石塚 正秀, 溝渕 佳希, 渡辺 悠斗, 藤澤 一仁, 三好 正明, 岡崎 慎一郎, 吉田 秀典, 金田 義行 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...を実施し,単位幅比力<i>M</i>を指標として,重畳氾濫が避難に与える影響を調べた.その結果,重畳氾濫時に,1) 高齢者女性,成人女性・高齢者男性,成人男性の安全避難の判断基準となる限界値を超える範囲が広がる,2) 避難できなくなる避難所が生じうる,3)より早く避難を開始する必要性がある,4) 避難所での避難継続時間が長くなる,ことが分かった.以上より,重畳氾濫は避難のリスクを高めることから,豪時...

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  • 手取川流域を対象とした霞堤の活用による大規模洪水発生時の氾濫被害軽減効果

    原 裕喜, 谷口 健司 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...,破堤しない場合にも浸水が生じることとなった.計画規模と想定最大規模の中間の降を想定した氾濫解析においても浸水軽減効果を発揮し,1,000億円程度(約82%)の被害額軽減が期待できるケースも生じた.想定最大規模降に対しては破堤しない際にも広範囲で浸水が生じ,霞堤を整備した場合には浸水の拡大が生じた....

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  • 斜面侵食に着目した流域土砂輸送モデル

    秦 梦露, 原田 大輔, 江頭 進治 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 本研究は,分布型降流出モデルと単位河道の土砂輸送モデルを骨格とした流域土砂流出モデルに,表面流による斜面侵食モデルを組み込んで,その適用性を検討したものである.斜面侵食モデルは土粒子の侵食・堆積項を有する浮遊砂の輸送方程式を斜面に適用し,ガリ侵食に伴う斜面から単位河道への土砂供給現象を定式化して構築されたものである.モデルを北海道の安平川における降・土砂流出現象に適用した結果,河床材料の...

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  • 崩壊斜面起源の土砂供給影響下における厚真川の土砂動態シミュレーション

    山野井 一輝, 篠原 滉志, 川池 健司, 小柴 孝太 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 平成30年胆振東部地震によって厚真川流域に形成された崩壊起源の裸地斜面では,降時に表層土砂が流出して河道に供給されることで,厚真川流域の土砂動態に長期的な影響を与えることが想定される.一方,当流域の裸地斜面表層は砂・粘土が混在する複雑な状態にある.これを反映した土砂動態シミュレーションを実現するため,砂・粘土混在斜面を対象にした降供給実験,二次元河床変動解析に基づく実験の再現計算,および...

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  • 公共施設の配置変更に伴う都市構造変化時の水災害リスク軽減効果に関する研究

    岩﨑 慎一郎, 谷口 健司 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 気候変動に伴う激甚化が懸念される洪水災害に対して,居住地誘導などの都市計画的手法による地域づくりの重要性が高まっている.本研究では,石川県小松市を流れる梯川周辺域を対象として,人口減少下での小学校の移転及び統合と市街化区域面積の変更を想定した複数のシナリオを設定し,応用都市経済モデルを用いて2045年の都市構造変化について推定した.また,擬似温暖化シミュレーションに基づく将来降を入力とした...

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  • 2023年3月に発生したアイスジャムに関する現地調査および解氷時期推定

    平田 智道, 吉川 泰弘, 阿部 孝章, 大串 弘哉 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...アイスジャム現象の定量的な知見を得ることを試みた.現地調査データからアイスジャム発生過程の河氷挙動を時系列で把握し,発生時の水位上昇量∆𝐻を基にアイスジャムの発生規模を評価した.過去の発生事例と2023年3月の事例を水位上昇量∆𝐻を指標に比較し,発生箇所及び発生年によって水位上昇量∆𝐻には差があり,最小で0.57m,最大で4.22mの水位上昇が生じたことを示した.また,アイスジャム発生前の累加降量...

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  • 安定浸透強度・降強度関係式の提案

    田中 茂信 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 地球規模の気候変化により,極端豪の増加が懸念されている中で,短時間の非常に強いによる災害を受けているところがある.土壌は植生や地表面の状態等により,固有の浸透能を有しており,降強度が十分大きい領域では浸透強度は浸透能にほぼ等しくなり,浸透強度が浸透能で一定となるので,降強度と浸透能の差分が直接流出すると考えられている.本研究は,全国複数地点において現地散水試験を行い,安定浸透強度と降強度...

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  • 土の弾塑性MPMを用いた河川堤防の越流侵食解析手法の開発

    由井 洋和, 高田 息吹, 音田 慎一郎, 肥後 陽介 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 近年,日本では気候変動の影響によって大型の台風や局所的な豪が増加しており,堤防が決壊することで生じる河川氾濫による被害が相次いでいる.このような被害を軽減するため,粘り強い堤防整備の重要性が高まっており,堤防が破壊に至るまでの浸透,越流,侵食などの進行的な挙動を精緻に再現可能な解析法が必要である.本研究は,堤体表面を流れる越流水による侵食挙動を再現できる解析手法の確立を目的として,表面流と...

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  • 堤体を構成する材料が河川堤防決壊時の地形変化に及ぼす影響

    大内 美佳, 関根 正人 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 近年,地球温暖化に伴う気候変動により,甚大な被害をもたらす記録的な豪が頻発している.中でも河川堤防の決壊は深刻な被害を及ぼしており,決壊メカニズムの解明は重要な課題である.2019年の台風19号では,堤防決壊により堤内地に土砂が堆積することでも被害が拡大した.このような土砂移動に着目した研究は多く行われているものの,粘土や礫を含む堤防の決壊時の地形変化プロセスは検討すべき課題である.そこで...

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  • 名古屋市小規模ため池を用いた市街地小流域の流出特性の検討

    濵島 瞳弥, 水野 僚, 屋上 佳汰, 庄建 治朗 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...貯留効果やピーク流出量の違いを確認するとともに,流出係数や流達時間が降イベント毎にばらつくことが確認された.これには,流域における降の時空間分布の偏りや,上流のため池による貯留効果が影響しているものと考えられる....

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  • 気候変動に伴う外力変化を見据えた河畔遊水地の基本設計に関する理論的考察

    原田 守博 土木学会論文集 80 (1), n/a-, 2024

    ...<p> 気候変動に伴う降外力の激化を受けて河畔遊水地の整備に注目が集まっている.本研究では,上流からの洪水流量の波形に対し遊水地を最適に設計するための基本方針について理論的検討を行った.まず,洪水波形をピーク流量とピーク時刻を含む式形で与え,河道の水位を求めて越流堤からの流入による遊水地の滞留過程を定式化した.その解に基づき,限られた容量の遊水地を有効に活用するための越流堤の最適な諸元を導くとともに...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 気候変動による大の変化が列車運転規制に与えた影響の評価

    鈴木 博人, 植村 昌一 土木学会論文集 80 (2), n/a-, 2024

    ...<p> 本研究では,1976年から2020年を対象に気候変動に伴う大の増加が大時の列車運転規制に与えた影響を評価した.東日本旅客鉄道株式会社の管内では,大による列車運転規制頻度および時間は,増加傾向が有意水準5%で有意である.その頻度は10年あたり15%程度,時間は20%程度増加した.また,1976年から2005年の30年間(前期)と2006年から2020年の15年間(後期)における列車運転規制頻度...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 夏期多日照日午後の関東地方における対流性強の降水強度の時間変化とその地域性

    松尾 駿, 澤田 康徳 E-journal GEO 19 (1), 51-64, 2024

    ...<p>本研究では,アメダス10分値(2010~2020年7,8月)を用いて,夏期多日照日午後の関東地方を対象に,対流性強に関する降水強度の時間変化とその地域的特徴を解析した.降水強度の時間変化は,各地点における対流性強事例に基づき,降水強度極大(3.5 mm以上/10 min)時とその前後60分間の10分ごとの降水強度別出現頻度割合から類型化した.降水強度の時間変化型の分布から,北関東山地域では...

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  • 洗掘被害を受けた鉄道河川橋梁での再利用に向けた検討

    岸 滋, 滝沢 聡, 村岡 洋, 松尾 伸二 インフラメンテナンス実践研究論文集 3 (1), 203-212, 2024

    ...<p> 鉄道河川橋梁では,激甚化する豪に伴い洗掘災害が多く発生している.本稿では,洗掘被害を受けた橋梁の早期復旧に向けて,橋脚や橋桁を再利用して復旧する方法を検討した.まず現地調査により,橋桁全体の変位や支点部の変状,橋脚躯体の亀裂や変形の有無,衝撃振動試験で得られる固有振動数の被災前後の変化などを確認し,橋梁全体の健全度を判定する.現地調査により著しい健全度の低下が無ければ,予備載荷試験や静的載荷試験...

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  • 2008年神戸都賀川豪を対象とした風速場操作による気象制御LES実験

    山口 弘誠, 西村 太一, 中北 英一 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 地球温暖化が進む中,豪の甚大化が懸念されており,気象制御による豪抑制が期待されている.本研究では 2008年神戸都賀川豪をLES (Large-Eddy-Simulation)を用いて再現し,さらに地表面付近の風速場を操作することでゲリラ豪の重要な発達要因である渦管を弱体化させ,それが豪に与える影響の評価を目的とした.その結果,LESで都賀川豪のような複雑な豪事例を表現し,さらに...

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  • 時空間特性を考慮した停滞前線性線状対流系の過去事例における発生・発達条件の統合的解析

    仲 ゆかり, 福田 果奈, 中北 英一 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 本研究では日本の梅期に豪災害をもたらす停滞前線性の線状対流系について時空間特性に着目し,過去事例を用いて環境場の解析を行った.その結果,降の時空間スケールが大きく前線に付随して発生する前線付随型豪は,梅前線による強い収束域が外部からの強制力として働き,線状に並んだ積乱雲群を形成すると示された.また,前線から離れた位置に局所的に発生する孤立局所型豪は,最初の積乱雲の発生と自己組織的...

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  • 2012年亀岡豪を対象にした水蒸気流入過程と大気安定度の感度実験

    仲 ゆかり, 神谷 太雅, 中北 英一 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...水蒸気量が多くなる傾向を明らかにした.感度実験結果の傾向を検証するため過去の大気場をクラスター解析した結果,過去の大気場においても,安定であるほど多くの水蒸気が内陸へ流入する傾向があることを示した.本研究は,大気を安定化させる効果を持つ地球温暖化と豪の関係を考える上で重要な基礎的知見を提供している....

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  • 二重偏波フェーズドアレイ気象レーダを用いた三次元風速場推定の基礎的研究

    吉見 和紘, 馬渕 慎也, 吉田 翔 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 局地的大などの短時間降予測に,気象レーダの観測データから推定可能な三次元風速場の推定結果を導入することを想定して,二重偏波フェーズドアレイ気象レーダで得られる三次元的に高密度な観測データを用いて,VVP法ならびにDualドップラー解析により三次元風速場の推定を行った.その結果,解析に用いるデータの仰角密度が高くなると,鉛直風の弱風の頻度が減少し,強風の頻度が増加するとともに,推定される風速...

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  • 内水氾濫における早期避難に向けた下水道水位観測の重要性とその予測精度の検証

    小山 直紀, 大淵 雄矢, 山田 正, 山田 朋人 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...示した.このように都市域で小さな集水域では避難時間が非常に短いことから,予測降を用いることでこの避難時間を確保することを検討し,10分先予測迄の予測降は活用できることを示した.これらの結果より,上述の時間と組み合わせれば約20分程度の避難時間を確保でき,下水道水位の観測が早期避難に有用であることを結論付けた....

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  • 流域治水に向けた田んぼダムの効率的解析法の提案と現地適用

    赤穗 良輔, 宅野 智紀, 松井 大生, 前野 詩朗 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 気候変動の影響による水災害の激甚化・頻発化を踏まえ,流域治水対策の一つである「田んぼダム」の治水効果について,効率的かつ精度良く評価することが可能な手法の構築が求められる.本研究では,田んぼからの排水操作を簡便に考慮できる新たな手法を提案し,包括型洪水氾濫解析モデルへの導入を行った.さらに,高梁川水系軽部川流域へ本手法を適用し,令和3年8月豪を対象として通常排水及び田んぼダム運用を想定した...

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  • 堤防を有する複断面蛇行流路における非定常流の流れ構造と乱れ特性

    平川 隆一, 渡辺 裕太, 大本 照憲 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 令和2年7月豪で被害の大きかった熊本県球磨川の,蛇行部の内岸側に位置する球磨村渡地区の今村・地下集落や茶屋集落では,流下型氾濫が生じて洪水流が湾曲部上流側の堤防を乗り越えて堤内地を流れ,堤防側の家屋は流失を免れたが堤内地の越流箇所下流では家屋倒壊が発生した.本研究では,複断面蛇行水路の堤内地と低水路の境界に堤防を設置し,定常流および非定常流における堤内地の流れ構造と乱れ特性を明らかにした....

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  • 広域かつ高速な降流出氾濫計算のためのマクロスケールRRIモデルの開発

    菅原 快斗, 佐山 敬洋, 山田 真史, 山本 浩大 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> アンサンブル気候変動データを用いた大規模な洪水解析を行うような場合には,広域で高速に解析できる水文モデルが必要になる.そのため,本研究では1km解像度のマクロスケールで降流出と洪水氾濫を一体的に解析する1K-RRIモデルを開発した.1K-RRIモデルは150m解像度の全国版RRIモデルをアップスケーリングすることで構築した.RRIモデルをマクロスケールに適用すると,山地と平野という流出形態...

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  • 農業用ため池の水貯留機能に関する評価指標の提案

    吉迫 宏, 小嶋 創, 李 相潤, 眞木 陸 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 洪水流入量のピーク付近の時間帯において集計した貯水増加量による,農業用ため池の水貯留機能に関する評価指標を提案した.提案した評価指標を用いて,流域面積を満水面積で除した流域比でため池の洪水流入と貯留の特性を表し,宮城県内ため池の流域比の分布に基づいて作成した14個のモデルため池を用いて水貯留機能を検討した.この結果,水貯留機能は従来からため池の洪水調節機能の評価で用いられてきた洪水のピークカット...

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  • タイ国における事前学習済みのTransformerモデルを用いたダム流入量予測

    東儀 奈樹, 梶山 青春, 鼎 信次郎 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> ダムの事前放流を行うことで,洪水の被害を抑えることができる.しかしタイ国では季と乾季がはっきりと分かれているため,ダムは乾季に備え十分な水を蓄えておく必要があり,事前放流のリスクは高い.そのためダムの事前放流の判断材料として,ダムの月流入量を精度よく予測することが重要となる.本研究では機械学習の中でも注目を集めている,Transformerモデルを用いた.機械学習の精度を上げるためには大量...

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  • 湛水量と洪水到達時間により算定される浸水深分布から床上浸水を評価するリアルタイム内水氾濫予測方法

    三好 学, 田村 隆雄, 安藝 浩資, 中村 栗生 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 本研究では,湛水量と洪水到達時間から浸水深分布を評価するリアルタイム内水氾濫予測を提案したものである.この方法は,事前準備フェイズにおいて複数の降外力による氾濫解析結果である浸水深分布を予め保存しておき,実時間運用フェイズではそれら浸水深分布を任意降波形から算定される湛水量と洪水到達時間に応じて呼び出すことにより,実時間運用フェイズにおいて計算負荷の少なく,計算時間を短縮する方法である....

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  • 河川堤防の越流侵食解析における材料不確実性の評価手法

    児玉 真乃介, 平野 大地, 音田 慎一郎, 大竹 雄, 肥後 陽介 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 河川堤防内部の材料物性は築堤履歴に依存して不確実である.また,近年激甚化する降を背景に,越流時の堤防の粘り強さの評価手法の確立が求められている.本研究では,河川堤防の越流侵食解析における材料不確実性の評価手法を提案する.実河川堤防の様々な粒度分布に対する近似多数解析を実現し,材料不確実性による越流侵食の影響評価を実現している.本論文では,耐侵食性への粒度分布の影響を考慮した掃流砂および浮遊砂...

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  • 多地点水位連続観測に基づく千葉県一宮川と支川における量-水位関係の空間分布特性の把握

    大塚 竜太朗, 伊藤 毅彦, 吉村 亮佑, 柏田 仁, 二瓶 泰雄 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 一宮川流域では他の二級水系に先駆けて流域治水プロジェクトが実施されているが,水位や流量などの観測データが不足しており,水文・水理特性は不明である.本研究では,一宮川流域において多地点水位連続観測を実施し,水文・水理特性を把握すると共に,ピーク水位と量の相関関係に基づいて,HWL・河道満杯量の空間分布を把握することを目的とする.その結果,支川を含む早野~旭橋区間では相対的に流下能力が低くなっている...

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  • 傘に当たる音を用いた降強度推定の実験的検討

    林 資樹, 仲吉 信人, 小野村 史穂, 田村 龍星 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 降強度の新しい測定原理を開発した.レーザー式ディスドロメータLPMの量強度を教師データ,傘に取り付けた音声レコーダーで録音した音の周波数毎の音圧を説明変数とし,回帰分析により音からの降強度算出式を構築した.傘の材質やレコーダーの位置が変わっても降強度を精度良く推定でき,14mm/h程度の降強度の降事例において,降強度の算出精度はRMSEで0.28mm/hであった.一方,構築...

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  • 現代日本語における外来語造語成分の造語実態

    ことば 44 (0), 125-142, 2023-12-31

    <p>本稿は原語で自立形式であった形態素が日本語で結合形式に変わる外来語造語成分「カー」を中心に、コーパスを用いて語構成や意味の観点から「カー」の造語実態を考察するものである。「カー」は主に結合形式で使用されるが、自立形式として使われることもある。語構成上、「カー」と結合する語基は多様な語種・品詞性・結合位置に加え、動力源、用途、外観、使用者、構成といった多様な意味関係も持つ。このように多様な語…

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  • 第28回大会報告

    串山 久美子, 池井 寧, 馬場 哲晃, 宮 智浩, ヤェム ヴィボル, 黒田 嘉宏, 安藤 大地, 梶本 裕之, 溝口 泉, 阪口 紗季, 韓 旭, 今村 伊知郎, 藤井 彩貴, 吉田 ひさよ, 松田 克巳, 出井 靖伸, 栗崎 美博, 柴﨑 美奈, 武山 雅子, 栗原 渉, 柳田 康幸 日本バーチャルリアリティ学会誌 28 (4), 6-29, 2023-12-31

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  • 2018年と2021年の豪による久留米市の金丸川・池町川流域における浸水被害の特徴と土地利用の時空間的変遷

    山本 晴彦, 松岡 光美, 古場 杏奈, 兼光 直樹, 坂本 京子, 岩谷 潔 時間学研究 14 (0), 15-35, 2023-12-31

    ...2018年7月5日から8日にかけての梅前線による豪、2021年8月11日から14日にかけての秋前線による豪により筑後川の水位が上昇し、福岡県南部の筑後地方に位置する久留米市では内水氾濫が発生した。特に、筑後川支流の金丸川とその支流の池町川流域では、工場、戸建て住宅、集合住宅等で浸水被害が発生し、最高150cmの浸水深に見舞われた。...

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  • 山口県における地方建設コンサルタントの災害対応力に関する調査

    德原 裕輝, 麻生 稔彦 土木構造・材料論文集 39 (0), 141-149, 2023-12-29

    ...近年,豪災害や地震災害など自然災害による被害が増大している.山口県では,平成25年,平成30年に豪による大規模災害を経験してきた.このような災害には,土地勘があり,地域の事業に精通する地方建設コンサルタントの果たす役割が大きい.本調査では,山口県内に本社を有する建設コンサルタントへのアンケート調査により,地方建設コンサルタントの災害対応に関する現状を把握し,今後の問題点を明らかにすることを目的とした...

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  • 集中豪による水害対策で救命救急センター垂直避難を経験して

    平湯 恒久, 鍋田 雅和, 宇津 秀晃, 山下 典雄, 高須 修 日本臨床救急医学会雑誌 26 (6), 703-710, 2023-12-28

    ...<p>集中豪や台風による水害は年々増加しており,気候変動の影響により今後もさらなる頻発・激甚化が懸念されている。当院は九州地方最大の河川である筑後川の畔にあり,氾濫すると1階に位置する救命救急センターは最初に被害を受ける。2020年,2021年と集中豪による河川氾濫の危機に直面し垂直避難を経験したため報告する。...

    DOI Web Site

  • 自然音聴取による自律神経機能への影響

    広島都市学園大学雑誌 : 健康科学と人間形成 9 (1), 5-14, 2023-12-27

    ...音源は,音と波音の2種類である。音聴取は 35 名,波音聴取は 28 名である。音ではハイカット音よりハイレゾ音が心拍変動周波数解析の低周波変動成分(以下 LF),高周波成分(以下 HF),心拍変動係数(以下 CVaa)の値が有意に高く,波音ではハイカット音よりハイレゾ音が LF,HF,低周波変動成分と高周波変動成分の比(以下 LF/HF),CVaa の値が有意に高かった。...

    DOI 機関リポジトリ

  • 技能を用いる農外就業とその変化

    森 直也 地学雑誌 132 (6), 505-514, 2023-12-25

    <p> Ceurrent trends in non-agricultural work are the subject of a case study on a village of the Bai people in Heqing County, Yunnan Province, China. Non-agricultural work has continued since the …

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 水活用」と水循環の健全化における小規模な試み:今求められる環境対応

    笹川 みちる 色材協会誌 96 (12), 395-399, 2023-12-20

    ...<p>健全な水循環を促進し都市の水課題に対処するために,水を排除せず利用したり,ゆっくり流す「水活用」の概念が注目されている。日本における水の貯留と利用の現状,タンク内水の水質について紹介するほか,東京都墨田区での取り組みに焦点を当て,都市部での小規模分散型水管理の進展と課題に言及する。...

    DOI Web Site

  • 鎌倉市滑川流域における土地利用と 水流出抑制機能に関する基礎的研究

    板村, 東磨, 福岡, 孝則 68 (3), 73-83, 2023-12-13

    ...①単位面積当たりの水流出量((m3/s)/km2 )は谷戸の最奥部にかけて減少傾向にあること,②谷戸最奥部の小流域において文教厚生用地(社寺境内を含む)の占める割合は大きく,社寺地が水流出量に大きな影響を与えていること,③水流出量を算出する際に土地被覆と土地利用のどちらを用いるかはスケールと解像度に応じて使い分ける必要があることが本研究から明らかとなった。...

    機関リポジトリ

  • 災害ナラティブのオンライン収集とマッピング: 西日本豪の被災地を事例に

    内尾, 太一 じんもんこん2023論文集 2023 137-142, 2023-12-02

    ...本論文は, PlaceExplorer(PE)というGoogle Maps上のレビューデータを自動で収集するためのプログラムを紹介し, 2018年7月に発生した西日本豪の被災地での活用事例を示す. 被災や復興の状況を綴ったレビューを災害ナラティブと捉え, 被災地における変化を明らかにするとともに, レビューの空間的分布のマッピングにより更なるフィールドワークに役立てることを企図している....

    情報処理学会

  • クラスタリングを利用したキーワード抽出アルゴリズムのツイッターデータへの適用例

    宇野, 毅明, 橋本, 隆子 じんもんこん2023論文集 2023 25-30, 2023-12-02

    ...Tweet のような短い文章では,たとえ重要な単語とはいえ,一つの文章に2回以上表れることはめずらしく,逆に「の日に限って,選挙の日なんだよなあ」のような文章で「日」が重要,ということになってしまう.つまり, TF-IDFをTwitterのようなマイクロブログ分析に直接的に使用することは難しいのである. これは他のソーシャルメディアでも同様である....

    情報処理学会

  • 明代北辺兵站と華北綿業

    山本 進 北九州市立大学外国語学部紀要 (157) 1-20, 2023-12

    ...華北各省から徴収された綿布は官の規格を満たした横幅の広い闊布であり、緻密堅牢で風を通し難く、軍用品である天幕や戦衣を製造するのに使用された。だが15世紀後期より折銀化された。...

    機関リポジトリ Web Site

  • 条件下の土砂流動による地盤振動特性の実験的検討

    栗田 哲史, 北爪 貴史, 酒井 直樹, 山野辺 慎一 地盤工学ジャーナル 18 (4), 407-420, 2023-12-01

    ...本研究では人工的な降条件下で土石流を模した実験を行い,降及び土砂移動のそれぞれが地盤振動に及ぼす影響について検討した。その結果,降強度が大きい場合は土砂流動の振動が降に起因する振動に埋没する可能性があり,検知が難しくなることが分かった。この場合,両者の周波数特性が異なることを利用し,周波数領域の検知が有効となることを示した。...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 長年の浸食で斜面崩壊、橋台基礎が露出

    日経コンストラクション = Nikkei construction (801) 26-, 2023-12

    ...災害 鹿児島県内を通る東九州自動車道で橋台基礎の露出を招いた斜面崩壊は、長年の降による火山堆積物「シラス」の浸食で生じた可能性が高いと分かった(資料1)。国土交通省大隅河川国道事務所が2023年10月20日に開いた対策検討会(委員長:審良善和・鹿児島…...

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  • 鹿児島県の民有林における過去57年間の山地災害実態分析

    井内 祥人, 寺本 行芳, 下川 悦郎 日本緑化工学会誌 49 (2), 208-212, 2023-11-30

    ...山地災害の発生に寄与すると考えられる1時間50 mm以上の量の頻度は経年的な増加傾向を示した。しかし,山地災害箇所数を災害期間の量で除した,単位量当たりの山地災害箇所数の上限値は減少傾向にあった。また,災害期間の量が1,000 mm以上における山地災害箇所数には経年的な減少傾向がみられたが,同1,000 mm未満における山地災害箇所数には,量との明瞭な関係がみられなかった。...

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  • P-17 人口動態が下水汚泥処理システムに及ぼす影響

    伊藤 拓哉, 宮 隆, 榎本 啓士, 海邉 健二, 澤田 直美, 泊 みゆき, 松村 幸彦 バイオマス科学会議発表論文集 19 (0), 101-102, 2023-11-30

    <p>The population of Japan is decreasing, particularly in rural areas. The amount of sewage to be treated has decreased with the decrease in population. However, the current sewage treatment process …

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  • 災害による局地激甚災害指定の可能性評価

    崔 青林, 花島 誠人, 臼田 裕一郎 地域安全学会論文集 42 (0), 59-68, 2023-11-10

    <p>Natural disasters cause the loss of physical assets in the affected areas such as housing, social infrastructure, and industry. The evaluation of the physical loss is generally based on an actual …

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  • 粒子内飽和率を考慮した軽石の粒子破砕強度の評価

    JAYATHILAKE Dhanushka, 清田 隆, 小長井 一男, 志賀 正崇, NIHAAJ Mohamed 生産研究 75 (4), 293-297, 2023-11-01

    ...<p>北海道胆振東部地震では3 週間前から降り続いていた降の影響で,厚真町や安平町の軽石地盤(Spfa,En-a など)で3300 を超える地すべりが発生した.本研究では,原位置採取試料を用いて土粒子破砕試験を実施し,破砕強度の低減に及ぼす浸水時間の影響を調べた.その結果,Spfa とEn-a の破砕強度の中央値は,浸水時間が0 時間から504 時間まで増加すると,それぞれ56%,57% 減少した...

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  • 「在来知」と「科学知」の協働を通して 住民主体の野生動物の持続的管理に挑む

    国立研究開発法人科学技術振興機構 JSTnews 2023 (11), 8-11, 2023-11-01

    ...<p>カメルーン共和国の東南部をはじめとした中部アフリカの熱帯林では、野生動物の過剰な狩猟が大きな問題となっている。この地域に暮らす人々にとって、野生動物から得る食肉「ブッシュミート」は貴重なたんぱく源だが、際限なく狩猟や密猟が続けば彼ら自身の食料もなくなってしまう。...

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  • 自動配置アルゴリズムにより配置したBeyond 5Gフロントホール無線回線の局所的豪時の回線接続率評価

    古川 翔一朗, 白神 澄弥, 奥村 凌, 枚田 明彦 電子情報通信学会論文誌B 通信 J106-B (11), 760-767, 2023-11-01

    ...本論文では,自動配置アルゴリズムにより東京中心部に配置された300 GHz帯フロントホール無線の回線接続率の降依存性,及び,ネットワークトポロジー依存性についてシミュレーションによる検討を実施した.局所的豪時に100 Gbit/sのデータ伝送を可能にする所要受信電力を下回るフロントホール無線回線の割合は20.5~26.8%であった.また,マルチホップにより,BBUとの接続を維持するRAUの割合は...

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  • 2023年の3つの台風に関する予報の不確実性および災害ポテンシャルについての考察

    中條 壮大 都市防災研究論文集 10 (0), 19-24, 2023-11-01

    ...2023年に発生した3つの台風は日本に直接的な被害だけでなく物流の麻痺や計画運休など社会システムへの多大な影響をもたらした特徴的な台風であった.本稿ではそれらの特徴を整理するとともに,台風情報に示された台風特性の予報値,解析量と降水短期予報のデータから,台風経路,中心気圧,最大風速,進行速度,降水量の視点で不確実性の事後検証を行い,事前対策上の課題と起こり得た災害のポテンシャルについて考察を行った...

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  • 〔第8回〕 法面崩壊に巻き込まれた歩道橋 なぜ落下しなかったのか?

    日経コンストラクション = Nikkei construction (800) 89-91, 2023-11

    ...第8回 連続量240mmの大に伴い、切り土後約40年を経過した道路法面(勾配1対1.2)が崩れた(資料1)。 崩壊した法面上部の住宅団地は法面よりも前に完成しており、住宅内の路面排水が崩壊地内に流入した形跡はなかった。崩壊は明瞭な崖(1)と崖(2)、および…...

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  • 清水JVが大型土のうを勝手に撤去して越水

    日経コンストラクション = Nikkei construction (800) 27-, 2023-11

    ...トラブル 清水建設などのJVが、千葉県発注の護岸工事で設置した仮締め切り堤防の大型土のうを勝手に一部撤去し、その箇所から豪時に越水していたことが分かった(資料1)。県の調査で他にも4カ所で、土のうを撤去したために必要な堤防高を満たしていないと…...

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  • 大地の復讐のドラマ ―『楡の木陰の欲望』におけるケルト/ユーラシア的意匠

    大森, 裕二 拓殖大学論集. 人文・自然・人間科学研究 (50) 74-90, 2023-10-31

    ...また、冒頭のト書きで「が降ると涙を流す」と描写される舞台上の楡の木は、楡の木を「よく泣く樹木」とみなしたドルイドの伝承を踏まえている。一方で、楡の木にはイフライムの亡くなった妻たちの霊が宿っているとも考えられるが、世阿弥の『松風』のように、樹木を依り代とする女性霊は日本でも馴染みあるモチーフである。また、祝宴の席で老齢のイフライムが披露する空虚なダンスは、翁舞のパロディにも見える。...

    機関リポジトリ Web Site

  • 白神山地ブナ林の100 年モニタリング ―世界遺産白神山地ブナ林モニタリング調査会―

    中静 透, 石田 清, 蒔田 明史, 山岸 洋貴, 石田 祐宣, 石橋 史朗, 赤田 辰治, 神林 友広, 齋藤 宗勝, 松井 淳, 神 真波, 平川 久仁夫, 野原 七恵, 須々田 秀美, 渡辺 陽平, 大野 美涼, 板橋 朋洋, 坂田 ゆず 自然保護助成基金助成成果報告書 32 (0), 211-219, 2023-10-31

    ...<p>白神山地世界遺産核心地域に分布する典型的でかつ構造の異なる3つのタイプのブナ林について,動態と更新に関するモニタリングを1999年から行っている.調査は,研究者,地域市民ボランティアや学生ボランティアにより行われており2022年で24年目となる.2021-2022年度も調査を継続したが,新型コロナウィルスの感染拡大だけでなく,2022年には豪によりアクセス道路が不通となり,調査を縮小せざるをえなかった...

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  • 濁水問題の原因究明と生態影響評価を目的とした富士川-駿河湾複合生態系の緊急学術調査 ―富士川保全生態学術研究グループ―

    岩田 智也, 竹田 貴晶, 菊池 要典, 森下 新大 自然保護助成基金助成成果報告書 32 (0), 56-66, 2023-10-31

    ...<p>近年,駿河湾のサクラエビが記録的な不漁に見舞われており,その原因の1つとして富士川から流入する濁水の影響が懸念されている.本研究は,富士川水系の濁水の発生源を明らかにするとともに,富士川下流の生物群集に及ぼす影響を評価することを目的に調査を行った.2020年10月以降,延べ346地点で採水調査を行った結果,富士川では降に伴って強い濁りが発生し,とくに早川水系支流畑川から多くの懸濁物質が流出...

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  • 防災集団移転促進事業の創設経緯とその理念

    荒木 笙子, 眞駈 来美, 木村 伶皇, 秋田 典子 都市計画論文集 58 (3), 819-826, 2023-10-25

    ...私たちは防集事業導入の契機となった1972年発生の昭和47年7月豪後に集団移転を行った事例の一つとして熊本県天草地域を対象に、国会議事録の分析と天草地域における移転実態と推移の分析を実施した。立法経緯は過疎地域における災害の発生によって、従来の過疎法に災害復旧の視点が加わり、補助率と補助対象が拡充した。...

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  • GPSログデータから捉えたアクティビティスペースに基づくCOVID-19流行前後の人々の行動変化の実態把握

    米田 有希, 宮 護 都市計画論文集 58 (3), 1164-1170, 2023-10-25

    <p>COVID-19流行前後の人々の日常活動の変化パターンを把握することは、ポストコロナ時代のまちづくりを考える上で重要である。本研究では、2017年から2021年の各4月にスマートフォンアプリから取得したGPSデータ(n=1,492,332人日)をもとに、茨城県における人々の日常活動の実態を把握するために、人々のアクティビティスペースとして重み付き信頼楕円を測定した。さらに、滞在場所と土地利…

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  • 内水氾濫被害低減を目的とした浸透池の配置に関する研究

    中田 憲伸, 横山 真 都市計画論文集 58 (3), 1407-1414, 2023-10-25

    ...そのうち半数は2018年7月豪の降データを入力降とした現状計算、その他は100年確率に対応した仮想降データを入力降とし、自治体が計画しているいくつかの浸水対策を導入した将来計算とした。その結果、浸透池は内水氾濫による被害の軽減に一定の効果があり、地域ごとに浸透池の効果的な配置と氾濫特性、都市条件との間に一定の関係があることが明らかになった。</p>...

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  • 子供の前兆事案被害における保護者の警察・学校への連絡意図の形成要因

    今井 巧, 宮 護, 島田 貴仁, 讃井 知, 大山 智也 都市計画論文集 58 (3), 751-758, 2023-10-25

    <p>子供が被害者となる声かけやつきまといなどの前兆事案は,子供から保護者に被害が伝わったとしても,保護者が警察や学校に被害を連絡しないことによって被害が暗数化し,事案への対応が遅れることが懸念される.本研究では,保護者の子供の前兆事案被害情報に関する警察や学校への連絡意図を形成する要因の解明を目的とした.ウェブアンケート調査により得られた,ある政令指定都市に住み,小中学生を第一子に持つ20歳か…

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  • 田んぼダムの導入エリアの違いが洪水被害抑制効果に与える影響に関する研究

    森山 大成, 城本 大輝, 田村 将太, 田中 貴宏 都市計画論文集 58 (3), 1415-1422, 2023-10-25

    ...<p>近年、降の激甚化により、「流域治水」の必要性が指摘されており、その対策の一つに田んぼダムがある。田んぼダムの導入は安価で容易であるものの、流域内にある全ての水田に田んぼダムを導入することは困難と考えられる。そのため、田んぼダム導入促進に向けては、どのエリアに田んぼダムを導入することが洪水被害抑制に効果的かを定量的に把握する必要がある。...

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  • ノルウェーにおける地表面での水管理策に関する法改正における議論の特徴

    木藤 健二郎, 村上 暁信 都市計画論文集 58 (3), 1485-1492, 2023-10-25

    ...<p>ノルウェーでは一定の地区範囲内の地表面の水流路を計画し、地区内の緑地等での水管理を連結・連携させる方策がとられる。この方策推進を目的とした二度の法改正における公聴での市と立法側の意見・コメントを調査した。 法案は、市による都市マスタープランでの水管理策の規定と、市から民間への公共および共有の水管理施設の要求権限等を規定する。...

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  • 市街化による緑地の水浸透機能の変化に関する研究

    板谷 俊太郎, 竹内 智子 都市計画論文集 58 (3), 1470-1477, 2023-10-25

    ...シナリオ分析からは農地保全制度によって1.66㎜/hの水浸透機能が将来的に維持されることがわかった。また、公園や農地、農地保全制度が緑地の水浸透機能の維持に貢献していることがわかった。</p>...

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  • 土のうで応急復旧を行った盛土の列車荷重載荷に対する安定および沈下検討

    松丸 貴樹, 佐藤 武斗, 伊藤 壱記, 阿部 慶太 ジオシンセティックス論文集 38 (0), 114-121, 2023-10-24

    ...近年,降で鉄道盛土に被害が受ける事例が増加しており,列車の運行再開を急ぐ場合には応急復旧が行われ,大型土のうを用いた復旧構造が採用されることが多い.しかしながら,大型土のうでの応急復旧盛土を対象とした安定や沈下に対する検討は十分にはなされていない.本研究では,本構造を対象として,模型盛土に対する降散水・載荷試験による列車運行再開時を想定した列車荷重の載荷に対する安定の検討,および繰返し載荷試験よる...

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  • Lost in the Mist: 敵対的人工霧によるLiDARセンシングへの物体隠蔽攻撃の評価

    田中, 優奈, 野本, 一輝, 小林, 竜之輔, 鶴岡, 豪, 森, 達哉 コンピュータセキュリティシンポジウム2023論文集 1265-1272, 2023-10-23

    ...多くの自動運転車には LiDAR センサが搭載されている.LiDAR センサで周囲の状況を認識し,経路計画や制御を行う.や霧,昆虫などのノイズが観測されると,自動運転車が停止するなどの誤った制御を行う可能性がある.そこで,LiDAR 点群のノイズ除去が行われている.しかし,除去すべきでない点群を除去してしまうと,衝突のリスクがある.本研究では,悪意のある人工霧によって,LiDAR センサから歩行者...

    情報処理学会

  • XAI(説明可能なAI)を用いた豪災害時における住民避難行動に関する要因の交互作用分析

    塚本 満朗, 髙木 朗義 自然災害科学 42 (S10), 97-119, 2023-10-15

    ...分析に用いたデータは,平成30年7 月豪,令和元年台風19号,令和2 年7 月豪,令和3 年8 月の大の4 種類の災害時における住民避難行動アンケートの調査結果である。これらのデータにし,XAI の一種であるPD 分析を適用することで,住民の避難行動時における行動や環境に関する要因の組み合わせが避難の予測に対して,どの程度の影響を与えるのかを明らかにした。...

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  • 九州北部で発生した豪災害により被災した保育施設の避難と災害対応における課題

    西村 実穂, 中野 晋 自然災害科学 42 (S10), 59-74, 2023-10-15

    ...本稿では,令和元年8月の前線に伴う大,令和2 年7月豪,令和3年8月豪により被災した保育所および幼稚園の保育再開と避難・引き渡しにおける課題を明らかにすることを目的として, 5ヶ所の保育施設に対するヒアリング調査を行った。保育再開については,修繕作業中の保育スペースや安全・衛生的な環境の確保,給食提供,代替施設での保育などの施設・設備の問題があったことが確認された。...

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  • 令和4年の大事例における量と人的被害発生の関係性

    本間 基寛, 牛山 素行 自然災害科学 42 (S10), 1-20, 2023-10-15

    ...洪水,河川,土砂による犠牲者の遭難場所では,一部の事例を除いて,量7 指標既往最大比のいずれか,またはすべてが100%超となっており,人的被害が発生してもおかしくない状況下での遭難であった。平成30年から令和3年までの過去4事例の大事例をもとに, 7 指標既往最大比最大値別の人口あたり犠牲者発生数の評価関数を作成し,令和4年の一連の大に適用した。...

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  • 令和元年東日本台風による長野県滑津川水害の外力の推定

    都築 航太, 中村 駿太, 手計 太一, 土屋 十圀 自然災害科学 42 (S10), 49-58, 2023-10-15

    ...限られた水文データを利用し,RRI モデルによる降流出解析とiRIC Nays2DFlood を用いた二次元氾濫解析を組み合わせた推定結果と被害調査結果を比較することで水害の時空間変化を明らかにできた。特に,浸水実績を概ね再現することによって,滑津川の被災流量を478m³/s と推定した。...

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  • バランス断面法の概念を有限要素解析に導入した新しい斜面変動シミュレーション(BaFEM)

    瀬﨑 章太郎, 若井 明彦, 岡安 祥克, 稲垣 秀輝, 小坂 英輝 応用地質 64 (4), 172-182, 2023-10-10

    ...<p>近年増加する斜面災害では,誘因となる豪や地震の研究は進んでいるが,素因となる斜面内部の変形機構を調べることが難しい.このため,斜面災害に対応するためには,斜面内部の複雑な重力変形機構を評価することが課題である.著者らは,まずバランス断面法が危険な斜面内部の重力変形機構を評価できることを再確認した.そして,バランス断面法を迅速・汎用的に再現できる数値解析手法として,新しい有限要素法(BaFEM...

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