<b>カンナビジオールの治療効果とその作用機序</b><b> </b>

  • 渡辺 正仁
    関西福祉科学大学保健医療学部リハビリテーション学科
  • 早崎 華
    関西福祉科学大学保健医療学部リハビリテーション学科
  • 由留木 裕子
    関西福祉科学大学保健医療学部リハビリテーション学科
  • 渡辺 克哉
    医療法人社団日翔会

書誌事項

タイトル別名
  • <b>Therapeutic potential of cannabidiol and its underlying mechanisms</b>

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抄録

<p><tt>マリファナは古代より治療に用いられているが,マリファナに含まれるカンナビノイドの主成分として向精神作用を持つΔ−</tt>9 tetrahydrocannabinol (THC)<tt>と持たないカンナビジオール(</tt>cannabidiol; CBD<tt>)がある.近年,向精神作用を持たない</tt>CBD <tt>が様々な治療効果を示すことから注目されている.カンナビノイドは多様な受容体を介してその作用を発揮する.カンナビノイド受容体としていずれも</tt>G <tt>蛋白共役型受容体である</tt>CB1 <tt>と</tt>CB2 <tt>があるが,</tt>CB1 <tt>受容体は主に神経細胞に発現しており神経伝達を調整している.</tt>CB2 <tt>受容体は中枢神経外の非神経細胞,特にリンパ球やマクロファージに発現している.</tt>CBD <tt>はこれらの受容体以外に</tt>GPR55<tt>,</tt>TRP<tt>,</tt>5-HT<tt>,および</tt>PPAR <tt>受容体を介してその作用を発揮すると考えられており,抗炎症作用,鎮痛作用,制吐作用,抗不安作用や糖尿病,癌,アルツハイマー病などの予防や治療の有効性が報告されている.ここでは,</tt>CBD <tt>の治療効果とその作用機序について述べる.</tt></p>

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