-
- 堀, 雄紀
- 教育学講座博士後期課程3回生
書誌事項
- タイトル別名
-
- Significance of Narrative about Tacit Knowledge: With Reference to the Transmission of Body Techniques
- アンモク ノ チ オ フタタビ カタル コト ノ イギ : シンタイ ギホウ ノ デンショウ バメン オ テガカリ ニ
この論文をさがす
抄録
本稿の目的は、言葉によっては説明し尽くされ得ない「暗黙の知」をあえて言語化しようとする営みに、どのような意義を見出すことができるのか、身体技法の伝承場面における観察・分析を通じて明らかにすることである。そのために、M. ポランニーの<暗黙知>に着目し、「私たちの『知』を支える、暗黙裡に進行する過程」という定義に立ち戻った上で、G. ベイトソンのコミュニケーション理論を導入することで、「<暗黙知>によって構築される自己修正的システムの階層構造」という新たな理論枠組みを提示した。それに基づいて見出された「語り」の意義は、いずれも<暗黙知>の制御による学習者支援であった。ひとつは、言語の表示作用によって<暗黙知>が取りこぼした差異(情報)に注意を向け、既存のシステムの再構築を促すことである。もうひとつは、比喩的言語表現によって<暗黙知>を起動し、より高次の包括的統合を実現することである。
収録刊行物
-
- 京都大学大学院教育学研究科紀要
-
京都大学大学院教育学研究科紀要 64 359-371, 2018-03-30
京都大学大学院教育学研究科
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050564285811032448
-
- NII論文ID
- 120006473799
-
- NII書誌ID
- AA11332212
-
- ISSN
- 13452142
-
- HANDLE
- 2433/231358
-
- NDL書誌ID
- 029139376
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles